新東名だけでなく「圏央道」のインパクトをどう取り込むか 「サンフロント21懇話会」
2014年 03月 04日
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先週の金曜日(2月28日)は、「サンフロント21懇話会」の「富士地区分科会」に参加した。
大きなテーマは「新東名沿線にビジネス・チャンスをつかめ」だった。
新東名沿線のサービスエリア構想等の話が中心かと思っていたが、「物流」を中心とした基本的な話が聞けて勉強になった。
下の写真は静岡新聞より。
最初は、㈱日通総合研究所の大島氏による「新時代の人と物の流れ」と題した基調講演。
新東名が開通し、新旧東名でその通行量は14%増加した。
現在の国内物流は、トラック輸送が90%以上を占めているが、運転手にとって労働時間(拘束時間)や賃金の面では年々厳しくなっており、人(運転手)がなかなか集まらない状況だそうだ。
今でも、長距離の場合は、車内で泊まるのが当たり前になっている。
今後は、運転手も「毎日自宅で寝て出勤」という当たり前の生活パターンにするには、「乗り継ぎ方式」が必要であり、静岡県内の各インター周辺はその中間拠点になりうる。
後半は「パネル討論」。
小長井市長もパネラーとして参加。
「フロント工業団地の残り2区画についても、進出を考えている企業からかなりの手ごたえを感じている」など、産業政策について熱く述べていた。
そんな中で大島氏が発言した「圏央道の完成により物流が大きく変わる」は衝撃だった。
富士市民、あるいは静岡県民は、新東名ができ、東京、名古屋方面とのアクセスの向上に目が向きがちだ。
しかしあと1~2年で圏央道の全線が開通すると、中央、関越、東北道等が大幅に利用しやすくなる。
先日聴いた「富士ヒノキ」の北関東への販促も、それが前提だ。
海外移転だけでなく、国内でもこうした変化を踏まえた大手メーカーの工場や物流拠点の再編・新規立地が進もうとしているそうだ。
「圏央道」。
これまで以上に、広いエリアを対象にした見方が重要だと感じた。
by koike473 | 2014-03-04 08:26 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)