「噴火のデパート・富士山」 富士山火山防災対策シンポジウム
2014年 02月 10日
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6日(木)は、「富士山火山防災対策シンポジウム」に参加した。
会場は「ふじさんめっせ」。
多くの参加者、取材陣で埋まった。
その中で「富士山火山広域避難計画の概要」が示された。
その次の日、7日(金)に開かれた議会の地震防災対策特別委員会でも同様の報告があったので、写真はそちらの資料を基に。
とにかく「富士山は『噴火のデパート』」だそうだ。
溶岩流だけでなく、火砕流、噴石、融雪型火山泥流、土石流・・・。
加えて、溶岩(マグマ)の粘性が低い(サラサラ)ので、数時間で噴出する可能性もあるそうだ。
避難計画では、富士山周辺を5つのゾーンに分けている。
第1ゾーンの火口分布領域(市内では勢子辻)から、第4次Bゾーンの溶岩流40日到達範囲まで。
私が住んでいる駿河台は第4次Aゾーンで、溶岩流1週間到達範囲内だ。7日で溶岩が流れてくる?
富士山麓360°を、尾根により17のライン(流域)に区切っているが、富士市は「ライン5」に含まれ、最大で13.1万人(約5.1万世帯)が避難しなくてはならない。
今回の計画では、大まかな広域避難の考え方が示されたのみだ。
市外へ避難する場合の具体的な避難先、避難方法、安否確認方法などの詳細はまだまだこれからだ。
パネルディスカッションでは、学識者の先生方が「いかにイメージし、避難訓練を繰り返し、検証、改善していくことが重要」と指摘していた。
それはわかるが、まだまだそのスタート地点が全く見えないのが実情だ。
富士山は、過去3200年間で大小100回の噴火があったそうだ。
と言うことは30年に1回のペースだ。
しかし宝永噴火以来、300年以上も噴火していない。
今年10月19日(日)に、三県合同訓練を行うとのこと。
避難訓練が軌道に乗るまで、何とか噴火しないことを祈っている。
by koike473 | 2014-02-10 08:09 | 防災 | Trackback | Comments(0)