日本製紙富士工場に中電が石炭火力発電所建設 「よし!」と「どうして?」
2013年 08月 08日
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昨日、日本製紙富士工場鈴川事業所に、中部電力の石炭火力発電所の計画が進んでいることが明らかになった。
一部朝刊で取り上げられ、夕刊は静岡新聞でも大きく報道されている。
私は、東電エリアの西端にあり多くの電力を使用する富士市は、発電所を誘致すべきであると、東日本大震災以降、2回一般質問を行ってきた。
今回の報道は、「よし!」と「どうして?」の2つの思いがある。
「よし!」の思いは、当然電力の地元への安定供給や、それに伴う波及効果への期待だ。
一方、「どうして?」はいろいろある。
・天然ガスでなく、なぜ石炭?
・出力10万kWでは小さいのでは?(日本製紙、王子製紙が有する既存発電施設とあまり変わらないのでは?)発電所というより「発電施設」のイメージ?
・首都圏での電力販売をターゲット?電力の地産地消は?富士市への安定供給は?
・県や市も参加して進めている「分散型エネルギーシステム推進協議会」との関連は?
・環境対策は?
今後、詳細があきらかになっていくだろう。
エネルギーの安定供給という観点からは、総論賛成だ。
しかし環境問題は、根本的かつデリケートな課題だ。
地元への十分な説明、情報公開の上で、計画・事業が進むよう注視していきたい。
by koike473 | 2013-08-08 06:12 | 原発・エネルギー | Trackback | Comments(2)
繋がると思います。
中部電力が東電管内の企業などに電力供給をすれば、
東電の供給能力が結果的に向上するので
安定供給になるとの考えでしょうか?
石炭を燃やしても、排煙が基準値以内であれば
問題ないと思います。
また、発電で出た熱を効率的に利用できれば
さらに良いと思います。
中電は、ダイヤモンドパワーというPPS(電力小売り事業者)を買収し、そこを通じて販売します。
富士地域の企業に優先的に、安く売ってくれればいいのですが、ダイヤモンドパワーの顧客はもともと首都圏が多いと思います。
富士地域は電力重要が大きいのに、そこで発電する電力は使えない「ただの電源地域」になってしまうのは避けなければと思います。