ポラテック富士さんの集成材 富士山フロント工業団地を視察
2013年 07月 12日

にほんブログ村
昨日は、所属する会派・市民クラブで「富士山フロント工業団地」への進出企業を視察した。
富士山フロント工業団地は、平成19年から造成工事に着手し、21年9月から企業への引き渡しが始まった。

全体で43ha、17区画が販売され、13区画(12社)が販売済みだ。
7工場が稼働を始めており、5工場が建設中だ。

昨日は、市外から進出したポラテック富士㈱、㈱セキノ興産、市内から移転進出した富士木材㈱の3社を視察した。
その中のポラテック富士さんの話。
ポラテックは、日本で最大のプレカット=住宅建材を工場で加工する企業だ。

広い工場内には、大きな機械が並ぶ。

右側がデータを基に木材を加工するロボットで、下側が加工された柱など。

木材は、ほとんどが輸入材で、しかも集成材=断面が小さな木材を貼り合せて造る柱や梁だ。

ヒノキ等の無垢の柱と比べ、強度的にも強く、狂いが少なく、価格も安く提供できるとのこと。
「地元の富士ヒノキの利用は?」に対しては、「できれば使いたいが、住宅購入層に『富士ヒノキ』へのこだわりがあまり感じられません。また富士ひのきを利用する際に補助金制度(30万円)があるが、工務店等に手続きの煩雑さがあるため、『それなら30万円値引きします』となりがちです。」とのことだった。

さらに集成材は、その周り(柱の4面)をヒノキの薄板で巻くと、外見が無垢材と変わらない。

これには全員から驚きの声が上がった。
1棟分ずつ「○○邸」とラベルが貼られた製品。

ポラテックさんは、団地の中でも最大の計20,000坪以上の区画に進出し、3年後には残りの敷地に工場を増設する計画だそうだ。
新しい企業進出に期待する一方、地元材の富士ヒノキの販路拡大に関する大きな課題を感じた工業団地視察だった。
by koike473 | 2013-07-12 08:17 | 産業振興・雇用 | Trackback | Comments(0)