紙のまちを考えるシンポジウム その2
2013年 05月 24日

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今日は、昨日に続き「紙のまちを考えるシンポジウム」の後半に行われたパネルディスカッションの報告。
パネラーには、さまざまな分野から5名の方に参加いただいた。

町内会連合会会長の杉山さんからは、町内会連合会として再生紙トイレットペーパーの使用・普及に努める議会決議を求める署名活動に、現段階で77,600名からの署名があったことが報告された。

また、高齢化が進む一方、無料回収ボックスが増加する中で、古紙回収方法について市全体で今後の在り方を考えるべきではとの提案があった。
富士市環境アドバイザーで紙パルプ技術にも精通している壽(としなが)さんからは、人口減少、ペーパーレス化等が進み、紙全体の使用量が確実に減る中でも、トイレットペーパー等の家庭紙は横ばい傾向が続く。

そんな中でも、富士市のトイレットペーパーは、どの企業のものでも一定水準以上の品質を持つことで「メイド・イン・富士」を広められる。
富士芸術村村長で彫刻家の漆畑さんからは、紙の生産や経済に加え、「紙のまち」をPRするには紙を活かした文化・芸術面からの情報発信が必要ではないか。

今年10月に開催される「紙フェア」に合わせて開催を予定している5回目となった「紙のアートフェスティバル」の紹介もあった。
信栄製紙の佐野さんからは、基調講演に続き、まだ燃えるゴミとして出されている古紙が相当ある。

「ミックスペーパー」をきめ細かく回収することにより、川崎市ではゴミ焼却炉の新規更新をせずに済んでいる事例報告があった。
消費者代表の立場で参加された田中さんからは、回収された古紙の一部が海外へ輸出されていると聞くが、それは腑に落ちない。必ず地域で回るようなしくみができないか。

そしてこのような「紙のまち・富士市」のあり方を、それぞれがバラバラでなく、行政や事業者、市民が「一本の矢」になって考え、行動していくべきではないか。
改めていろいろな視点があることを感じた。
と同時に、この「紙のまち」については、最後に田中さんがおっしゃったように富士市が「一本の矢」になって考え、取り組むことが今必要だと思う。
by koike473 | 2013-05-24 08:14 | 産業振興・雇用 | Trackback | Comments(0)