日本一「紙のまち富士市」を全国に発信するための署名活動
2013年 02月 01日

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日本一「紙のまち富士市」を全国に発信し、更に地場産業として発展するきっかけになるようにと、署名活動が始まっている。

これは、昨年7月に実行委員会方式で開催された「紙のまちを考えるシンポジウム」、そしてそこから発展的に組織化が進んでいる「紙のまちを考える会」が取り組むものだ。
署名の趣旨は、以下の2点について富士市議会で決議を求めていくことだ。
(1)家庭紙生産日本一の富士市は、二度と使うことのできないトイレットペーパーは古紙100%のものの使用・普及に努めることを市民に呼び掛ける決議
(2)富士市と製紙会社が共同して、災害時に必要な段ボール製の間仕切り等やトイレットペーパー等々を備蓄し緊急時に備えておく決議
これは、富士市を支えてきた大手製紙会社の撤退や生産縮小が進む一方、中小企業が中心の家庭紙分野等で、市民・議会・行政、そして企業も連携した中で、「紙のまち富士市」を全国に発信し、盛り上げていくきっかけにしようとする決議の取組みだ。
私も会の一員として、いくつかの団体等に署名活動を拡大する依頼を始めている。
企業の自助努力、行政の支援も必要だが、それを市民サイドからも後押ししようというものだ。

そのためには、これまでマイナスのイメージで見がちだった「製紙業」を、市民全体が改めて見つめ直すことから始める必要があると思う。
12月には、春日製紙工業さんの再生紙製造工場を見学させていただいた。
改めて、富士市の再生紙産業は、循環型社会の優等生だと感じた。
関東圏から古紙を集め、その約70%の繊維分は再生紙…トイレットペーパー、段ボール、マンガの原紙等に再生される。
残りの30%が、ペーパースラッジと言われる残さ物だが、それも燃料として利用し、熱を回収利用し、さらに焼却灰はセメント原料等にほぼ100%再利用されている。

実は平成11年から静岡新聞富士支局で連載を始めた「環境創造」で、私は「資源循環都市宣言」というタイトルで、同じ趣旨の文章を書いた。


それから13年。
この厳しい時代を、富士市ならではの強みに光を当てながら、市全体で乗り越えて行く企画力、実行力を持ちたい。
by koike473 | 2013-02-01 07:48 | 産業振興・雇用 | Trackback | Comments(0)