福祉の「受け手」から「担い手」に  ドキュメンタリー映画「普通に生きる」

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 26日(土)は、ドキュメンタリー映画「普通に生きる」を観た。

 会場は、広見公園の東側にある生活介護事業所「でらーと」(運営は社会福祉法人インクルふじ)だ。
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 この映画は、富士市の重度の障害児を持つ親御さんたちが設立した「でらーと」の取組みを5年にわたって記録したドキュメンタリーだ。
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 同僚議員の小沢映子さんからのご案内で、この日は試写会だった。
 小沢さんご自身が、障害のあるお嬢さんを育てながら、「福祉の受け手から、担い手になる」ことを基本に、保護者の皆さんと取組んできた様子が克明に描かれている。

 特に印象に残ったことは3つ。

 率直に「なぜ、こんなに皆さん明るいのだろう?」
 私は、重症の障害を持った方と近くで接したことが少ない。
 と言うより遠慮しがちで、「本人や親御さんたちは大変だろうな」という気持ちが先に立ってしまう。

 しかし、映画の中の皆さんは誰も明るい。そして一人ひとりに個性がある。
 どの方も、最初は「私が先にいったら子供はどうなるのか」とどん底に落ち、もがき苦しんだと言う。
 でも明るい。

 2つ目は、小沢さんが言っていた「福祉の受け手から、担い手になる」という考え方だ。
 障害のお子さんを親だけでみるのでなく、「でらーと」のように社会的なしくみとして看護師や施設の職員の皆さんにみてもらうことにより、親(保護者)の皆さんが自分の能力を活かした仕事や活動をできるようになる。
 議員としての小沢さんや、富士宮でレストランを開店した小沢さんご夫婦のように、しっかり担い手として活動されている。

 そして最後は、観終わった後で伺った「でらーと」の小林所長の話。
 写真左から小林所長、小沢さん、小池。手前は富士市民活動センター長の西川さん。
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 「この子供たちは、この施設(でらーと)で対応がさまざま(上手~下手)な職員と接することによって、何もかも面倒をみてくれる親とは違い、自分から職員に合わせようとする社会性を学びます。
 そうしたトレーニングが、保護者の皆さんに『もし私に何かあっても大丈夫』と思え、ご自分の時間を確保し、前向きに活動を始めます」

 2月10日(日)13:00から、ロゼシアターで静岡県ボランティア協会が主催する上映会があります。
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 ぜひ多くの皆さまにご覧いただければと思います。

by koike473 | 2013-01-29 07:52 | 保健・福祉・医療 | Trackback | Comments(0)  

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