建築・デザイン作品集 「川口の空間美」
2012年 12月 14日
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先日、私が前職で11年間在職し、お世話になった川口建築都市設計事務所(現デザイン・アープ)の川口良子さんから、「川口の空間美」という作品集をいただいた。
川口宗敏(静岡文化芸術大学大学院教授)、川口良子(デザイン・アープ代表)、川口昌巨(前川口建築都市設計事務所所長)の3人の「川口」氏が携わった建築・デザイン作品の写真集だ。
勝手ながら少し紹介させていただくと、昌巨氏が兄、宗敏氏が弟、良子さんが宗敏氏の奥様という関係だ。
現在は、昌巨氏は事務所経営を引退され、宗敏氏は大学に、良子さんが合同会社として組織再編した事務所(デザイン・アープ)の代表となったが、私がお世話になっていた当時は、3人がともに事務所にいる時間も結構多かった。
●ユネスコ世界青年建築家国際設計コンクール「あすの住まい」グランプリ受賞作品
私は建築・デザインが専門ではないが、近く(同じ事務所内)で仕事の仕方を見ていて、大変驚くとともに、(おこがましい言い方だが)感心させられ、仕事の姿勢を教わる場面が多かった。
●料亭・待月楼(静岡市)
「理想を追い求める」、「妥協を許さない」、「施主の立場に立って、いかにいいものを安く創るか」、こうした姿勢、考えが、どの仕事・作品にも貫かれていた。
●玉露の里・瓢月亭(旧・岡部町)
特に昌巨氏、宗敏氏のご兄弟は「追い求める」姿勢で、それを良子さんが「そうは言っても、この条件では現実的にこうでは?」と落とし所を決めるような感じだった。
●静岡市立登呂博物館
●「みかんの家」(川口ご夫妻のご自宅)
作品集の中の石や金属を用いたモニュメントは、宗敏氏が実際に事務所に隣接する作業小屋で石を削り、粘土をこねて創り上げたものが多い。
何日も小屋にこもる姿は、建築家と言うより、芸術家の執念のようなものを感じた。
●静岡市呉服町通りアーケード・モニュメント
●浜松市アクト通り(私も少し手伝った)
●富士川駅前公園(旧・富士川町)
●新稲子川温泉ユー・トリオ・モニュメント(旧・芝川町)
●静岡県わかふじ国体炬火台(聖火台)
上司だった3人の方々を、勝手に書き連ね、怒られそうだがお許しを!
他にも多くの作品が収められています。
発行は静岡新聞社(TEL:054-284-1666)です。
よろしかったらお問い合わせを。
by koike473 | 2012-12-14 08:03 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)