日本初のBRT「かしてつバス」(茨城県石岡市)の視察 その1
2012年 10月 31日
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今日は、先週の26日(金)に議会の建設水道委員会で視察した「鹿島鉄道跡地バス専用道路化(BRT)事業」の報告。
懸案の岳南鉄道と公共交通網のあり方を考える参考とするための視察だ。
鹿島鉄道は、茨城県の霞ケ浦の北側に位置する石岡市、小美玉市、鉾田市をつなぐ27.2kmの鉄道だった。
しかし利用者減等から平成19年3月に廃線となり、その後平成22年8月から石岡駅~四箇村駅をバス専用の市道として整備し、そこを民間バス会社がバスを走らせている。
BRTとは、Bus Rapid Transitの頭文字をとったもので、「バス高速輸送システム(バスによる高速な輸送力を得る新交通システム)」とされている。
専用道を走るバス(資料から)。
では、実際の現場写真をどうぞ。
まずは出発のJR石岡駅。
駅に隣接するバスターミナルから、マイクロバスが専用道を走る。
専用道の入口。
バス車内は、富士市の議員が多いが、4人の一般のお客さんも乗車。
専用道と交差する一般道との交差点は、信号や遮断機で交通制御。
ここは信号のある2箇所の交差点の一つ。一般道の交通量が300台/h以上の交差点だが、バスが近づくと7秒のストップでバス側が「青」に変わる。バスが交差点を横断している。
遮断機がある交差点。と言っても普通の踏切とは違いバス側にある遮断機だ。
退避所も200mに1カ所設けられ、スムースにすれ違う。
終点の小川駅。
小川駅付近のバス専用道計画区間だが、まだ未開通の区間。草原の状態だ。
帰りは、BRTに並行して走る国道355号をバスで戻ったが、信号の度に何度も停止し渋滞する。
鹿島鉄道廃線後は、一時この国道を代替バスが走ったが、時間が不安定なことから利用者は鉄道時の49%に減少したそうだ。
実際に乗車体験の後、石岡市役所にてヒアリング。
お茶屋さんで静岡と縁が深い議長さんから歓迎のごあいさつをいただいた。
その後の説明、質疑応答の中で明らかになったことはまた明日ということで。
by koike473 | 2012-10-31 06:47 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(0)