放射線の空間線量率 富士市で0.05、山田町で0.05マイクロシーベルト/時間

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 今日は、昨日まで出かけてきた岩手県の災害ガレキの現地確認の話。

 28日の晩、富士市を出発する際に、市役所における放射線の空間線量率を測定して出かけた。
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 0.05マイクロシーベルト/時間だった。私達が生活するこの富士市での値だ。
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 そしてバスで11時間かかる岩手県山田町の災害廃棄物仮置き場に到着。
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 ここは、船越公園、家族旅行村、くじらと海の科学館などがあり、山田町の観光拠点となっていた場所だ。
 黄色く着色された計22haのスペースにガレキが山積みされ、分別作業が行われている。
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 最初の段階の荒選別は機械で行なうが、最後は人の手によって分別していくそうだ。
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 このうち、静岡県の市町で広域処理を計画しているのは、このような丸太や角材だ。
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 そのままでは砂等が付着しているため、それをふるい落とすため何度も破砕機にかけてチップ状にしていく。
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 放射線の空間線量率を測定すると、0.04マイクロシーベルト/時間。富士市とほぼ同じだ。
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 その後、山田町役場で町の幹部職員の方々から説明を受け、意見交換。
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 人口17,000人の町で、死者・行方不明者は757人、家屋倒壊数3,167棟という被災だ。
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 現在の役場の前。ほとんど何もない。
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 意見交換の中では、
  ・既存の焼却施設をフル稼働し、民間にも引き取ってもらいながら処理を進めているが、通常の生活ゴミの処理も行わなければならずなかなか進まない(現段階で6.6%の処理に留まる)
  ・ガレキ全体で359,000トンあるが、そのうちの柱材・角材の一部(48,800トン)の処理をお願いしたい
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  ・焼却施設を現地に造り処理スピードを上げるべきとの声もあるが、平坦地がない(小学校のグラウンドを使い計46箇所の仮設住宅を設けているのが現状)、また仮に場所があったとしても建設するには1~2年かかり追いつかない
  ・ガレキの堰堤を造り、そこに植栽を行う「緑の堤防」については、地元としても取組みたい。しかし今後のまちづくりプランが明確に描けていない中では、どこにどう堤防を造れるかが不透明

 今回の視察で、安全性と広域処理の必要性を確認できたと私は思う。

 大槌町の担当者がおっしゃっていたが、「平坦地がほとんどない地域なので、まずは仮置き場として公の平坦地である漁港近辺に集中させました。しかしこれからの生活を考えると、中心産業である漁業を復活させなければなりません。また約1m沈下した地盤をかさ上げして新たな堤防も造らなければなりません。そのためにも早急にガレキを処理しなければなりません」。

 昨日(30日)には、山田町から富士市に向けて試験焼却するチップの搬出が始まった。
 試験焼却の経過、結果をさらに注目していきたい。

by koike473 | 2012-05-31 08:23 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)  

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