セントラムとポートラム(LRT)が走る街 富山市
2012年 05月 10日

にほんブログ村
今日は、ゴールデンウィークに出かけた富山市の話。
富山に行こうと思ったのは、2月に森富山市長の「コンパクトシティと公共交通」をテーマとする講演を聴いたからだ。
「お団子と串」の都市構造を目指すまちづくりを支えるのが、鉄道を始めとする公共交通という考え方だ。

富山市は、現在JR北陸本線によって市街地が南北に分かれている。
そうした広い市街地を富山駅を中心に鉄道等で放射状に結び、その沿線に住宅、商業等の機能を集積させようとしている。
主として南側は、富山地方鉄道(私鉄)が運営する路面電車が中心だ。

中でも、都心部をグルグル回る環状線は、平成21年3月に完成し「セントラム」という名前の低床車両(LRT)が走っている。

富山城を背に回るのは何ともかっこいい。




運転手さんが若い女性というのもおしゃれだ。

「ガタガタ」でなく、「スーッ」と動いている感じだ。


私は2周乗ってしまった。

そして富山駅の北側から延びているのが富山ライトレール㈱が運行する「ポートラム」だ。

かつてのJR富山港線を引き継ぎ、一部路線変更して平成18年に開通した。

富山市、富山県などが出資する第三セクターで、「富山駅北」駅から富山港がある「岩瀬浜」駅を結ぶ延長7.6kmの路線だ。
単線だが、10~15分間隔でスムースに運行している。

この日は、休日で観光客に加え、競輪場に行く地元の方も多く車内は混雑していた。

単線なので途中駅で行き違う。

道路内の路線では、信号制御だ。


古い富山港線時代の駅舎とLRT(低床車両)に対応した現在のプラットホーム。



各駅に駐輪場が併設され、更に中間と終点(岩瀬浜)の駅からは、フィーダーバス(ポートラムの支線)が2ルート運行されている。

広いエリアからバスや自転車、そしてポートラムを乗り継ぎ、スムースに富山駅に移動できるための工夫だ。

2年後には、北陸新幹線が開通し、それに伴い富山駅の高架化が完成する。
その時には、南北のセントラム、ポートラムを接続させる計画があるそうだ。
2年後に、是非また富山市に行ってみたい。
by koike473 | 2012-05-10 08:38 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(0)