富士高を避難所とする近隣4区の合同避難所訓練 その2
2011年 12月 07日
想定の2倍以上の人がグラウンドに集まった。
体育館に移動する途中でかなりの人が帰宅したが、それでも体育館は一杯だ。

避難所を運営するために、運営側に7つの班が編成される。
情報班。

避難所に来た人は避難所がどう運営され、また地域の被害状況がわからない。

避難所や地域の被災状況をパネルに書き出し、掲示する。

被災者管理班。

避難者名簿を作る。

名簿をもとに、避難生活スペースに居住組を編成し部屋割りを行う。

施設管理班。

避難所の居住空間を確保し、ブルーシートで広さを確認する。

通路も2mしっかり確保する。

食糧物資班。

避難者に必要な食糧や物資を取りまとめる。

市に要請書を提出し、物品が届いたら正確に配給する。

保健・衛生班。

AED操作訓練。

避難所内外の清掃も定期的に行い衛生を保つ。

富士高には「救護所」は開設されない。少しのケガ等には避難所で対応できるよう応急救護訓練も。


災害時用援護者班。身近で災害時の支援が必要な人への対応の確認。

総務班。

市に提出する「ボランティア派遣要請書」などを作成する。

本部。

本部の隣には、女性の相談コーナーも。これも必ず必要だ。

訓練に参加した地域の皆さんは、こうした各班の取組みを見学したり体験した。
終了後には、各班の役員の方が反省会?を行っていた。

漏れてくる言葉を聞いていると「実際には僕らがここ(避難所)へ来れるとは限らないだよね。避難してきた人が自分達でこういう役をできなきゃ困るだよね」。
後で避難所運営本部長の影山さんに伺うと、「自主防災会の役員は、自分の区(現場)の対応で手一杯になります。だから避難生活を送る人が、自分達で班を編成し運営できることが重要だと思います」。
そのために「避難所運営マニュアル」を作り、全戸に配布したそうだ。
第1回目の訓練で、まだまだ改善しなければならないことが多いと思うとおっしゃっていたが、大きな一歩を踏み出したと思う。
市内の他の避難所地区も、後に続かなくてはならないと思う。
ただ影山さんが最後に言っていた。
「本当は、ここで避難生活を送る人をいかに少なくするかがポイントです。体育館の床に寝なくてもいいように、まずは自宅の補強や防火体制などの『予防』に力を入れることが重要です」
本当にその通りだと思う。

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by koike473 | 2011-12-07 08:35 | 防災 | Trackback | Comments(0)