第一歩を踏み出した「吉原商店街第1街区再開発準備組合」の発会式
2011年 10月 14日
振り返ると少し長い話になるが・・・。
吉原商店街は、昭和30年代初頭から、それまでの木造建築に替わり鉄筋コンクリートの共同ビルに建替え、吉原地区の中心商店街として発展してきた。
しかし建物の老朽化と商店街としての商業の停滞、更には共同ビルであるがゆえの改修の難しさなどが目立ってきていた。
こうした中、平成17年に中心市街地の活性化を目指す組織として商業者、市民、企業等により設立されたTMO吉原(タウンマネージメント吉原:事務局は富士商工会議所)では、「再開発の研究推進」が活動の柱の一つとされ、再開発研究部会が設けられた。
私は再開発研究部会長となったものの、当初は何から始めていいかわからなかった。
5名程度の部会で、予算がほとんどない中で商店街全体の商業者や地権者の皆さんを対象にアンケートを行なったのが平成17年から18年にかけて。
このアンケートの結果、再開発に賛同の意向を持つ人の割合が高かったのが第1街区と第9街区だった。
しかし、18年から19年にかけては私は選挙の準備があり、申し訳なかったがTMOの活動がほとんどできなくなり活動が停滞した。
そして19年度から改めて活動が再開され、行政(市)にも相談し、20年度から市が専門家を派遣する形で活動を支援してもらえることとなった。
20、21、22年度の3年間、川口建築都市設計事務所(現「デザイン・アープ」)の川口良子さんに月に1回の割合で吉原に来てもらいながら、第1街区と第9街区をモデル地区として再開発の検討を行なってきた。
当初は、部会メンバー自らが吉原の課題や再開発のしくみを勉強し、それを地権者の皆さんに伝えるような形だった。
22年度は地権者の皆さんほぼ全員に参加いただき、モデルビルを想定した資金収支のシュミレーションを行い、今後の事業への参加にあたっての具体的なイメージを把握してもらうところまで来た。
22年度の最後の部会研究会(本年3月)では、「後は、地権者の皆さんがどう判断し、まとまるかです。これからはTMOの活動でなく、地権者の皆さんが自らの組織を作って動かなければ進みません。皆さんで検討してください」と投げ掛けて終了した。
ここまでが、TMO再開発部会の活動だ。
その後の半年、リーダーだった内田さん等が中心となり、計16名の地権者の皆さんと何回か会合を持ったそうだ。
そして昨日、12名の地権者の皆さんが発起人となり「再開発準備組合」が発足した。
組合長(代表)の内田さん。
この半年間に使ったエネルギー(気遣い、調整など)は相当のものだったと思う。
しかし、これからの方がもっともっと大変だ。
吉原商店街の西側に相次いで大型店が出店する難しい商業環境の中で、まだまだ再開発にかける思いの強さが同じとは言えない地権者の皆さんが一つにまとまり、事業に協力してもらうデベロッパーを探していかなくてはならない。
だが、こうして任意団体ではあるが、しっかりした規約を持った再開発準備組合が立ち上がったのは大きな一歩だ。
来賓として出席いただいた富士市市街地整備課はじめ、富士商工会議所、吉原商店街振興組合、TMO吉原のいずれの方々からも、今後の協力、バックアップをいただける旨のあいさつがあった。
デザイン・アープの川口さんも「声をかけていただければいつでも来ますよ」と、今後もサポーターとして応援してくれる。
もちろん私もサポーターとして応援していくつもりだ。
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by koike473 | 2011-10-14 08:00 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(2)
富士市は車社会です。
周辺地域からのお客もターゲットにするなら、
駐車場の問題が切実です。
アピタ(旧ユニー)、コープ、イオン富士南等大型店では
駐車場無料です。
これらのお店と競争しようとする場合、
駐車場無料に出来なければ足は向きません。
有料の場合でも最初の1時間無料などで
ないとお話になりません。
購入すれば駐車券進呈では
よほど魅力的なお店以外は対抗できないと思います。
確かに駐車場は必要で無料にしなければならないと思います。
ただ、アピタやコープ、静鉄などと正面から競争するのは避けるべきで、ターゲットを絞り込む必要があると思います。
そうした中で駐車場の規模や配置を考えるべきだと思います。