多くの点で参考になる沼津市の地震・津波対策
2011年 08月 05日

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今日は、一昨日(3日)、所属する議会の会派・市民クラブで見学に行った沼津市の津波避難タワーなどの話。
沼津市は、中でも南部の湾が入り組んだ静浦、内浦、江浦のいわゆる「三浦地区」は、地震の際に高い津波の来襲が想定されている。
そのため、津波からの避難場所の確保対策などに早くから取り組んできている。

現地の海抜2.0mに対し、10mの津波の推定が。

電柱へのこうした掲示が至るところにあり、住民だけでなく観光客などへの注意喚起にもなっている。
こちらが立保(たちぼ)にある津波避難タワー。


藤沢市(神奈川県)の住民有志の皆さんも見学に訪れていた。
「まもるタワー」と名付けられ、平時は展望台として利用できる。
想定津波高より2m高く設計されており、約80人が避難できるそうだ。

このようなタワーが、平成18年以降3箇所設置されている。

タワーの階段脇には、想定される津波の高さ部分にチェックが。


こちらは、裏山に駆け上がる避難階段。

矢印の高さまでの津波が想定されている。

階段を上がった山の上からの風景。

失礼ながら、東日本大震災の大津波が襲った映像を思い出してしまい怖いくらいだった。
こちらは多比(たび)地区の「避難マウント」。

岩盤でできた古い国道トンネルの上を避難場所にしてある。


これらの他にも沼津港の水門「ビューオ」など、さまざまなハード対策が着々と進んでいる。
しかしそれ以上に感心したのは、津波緊急避難ビル(耐火構造で3階建て以上)として、460箇所のビル(私有建築物435施設、公共建築物25施設)と協定を結んでいることだ。
富士市でも先日から取り組み始めた。
ハード整備には時間がかかる。
まずはこうした「できること」から始める必要性を痛感した。
by koike473 | 2011-08-05 08:31 | 防災 | Trackback | Comments(0)