富士市の水道事業のこれからは?

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 3日(金)は、「水道事業の経営について」というテーマの講演会に参加した。
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 これは、富士市の上水道事業の経営のあり方を審議する「富士市水道事業経営審議会」に併せ開催されたものだ。
 富士上水道と富士川上水道の料金一元化に向けた議論が、この審議会で始まった。
 その話はまた別の機会にしたいが、審議会終了後の講演会会場には、有識者、利用者(市民)等の審議会委員の方々に加え、市議会議員、市関係職員など50名ほどが参加した。
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 講師の池田昭義氏は、一昨年5月に「監査」の研修(名古屋)で講義を受けた方だ。
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 一人ひとりに「富士市の水」が配られた。
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 講演は難しい話も多く、また午後の時間帯で・・・。
 しかし、最後に話が出た「純利益の捉え方」は、なかなか興味深い話だった。

 富士市の水道事業は、このところ決算書上(1年間の事業収支)では毎年3億円ほどの「純利益」が出ている。
 この利益をどう理解したら良いか?

 回答は、「公共的必要剰余」。
 難しい言葉だが、要はこれから必要な水道管やタンクの建設・改築等の資本形成への投資、あるいはこれまでの建設工事で借りた借金の返済に充てるために必要な剰余金だから、そちらに回さなければならない金で、単純な?最終的な?利益ではない。

 県の工業用水の件も頭をよぎったが。
 それ以上に「資本形成への投資」をどこまでの範囲で考えるかということが気になる。
 富士市の上水道は、ほとんどが富士山の地下水を水源にしている。
 水道管やタンクを整備しても、地下水がなくなっては水道の供給ができない。
 そうした意味では、地下水の涵養=大きな要因となる「水源の森づくり」にも、この剰余金からもっと資本投下すべきと考えるのだが(現在でもブナ林創造事業に年間100万円出しているが)。

by koike473 | 2011-06-05 20:02 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)

 

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