鈴川海岸整備事業の説明会
2011年 05月 19日

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15日(日)は、水防訓練を途中で失礼し、10時から元吉原中学校の体育館で開かれた「鈴川海岸整備事業にかかる住民説明会」に出席した。

これは、田子の浦港の浚渫土を鈴川海岸に埋め立て処理する事業=鈴川海岸整備事業を進めるにあたり、静岡県、富士市、地元の鈴川区協議会が交わした協定書に基づき、年に1回開催する住民説明会だ。

協定書は平成21年12月に締結され、埋立て工事は22年6月から始まっている。

この日は、工事の進捗状況、埋立て土砂や地下水でのダイオキシン類の含有量調査結果などが報告された。
懸念されていたダイオキシン類は、いずれも基準値を大きく下回る結果で、一先ず安心というところだ。

説明後には、地元の皆さんからの質問の時間がとられた。
以前は、ダイオキシン類への懸念や既存の松林を撤去することへの疑問などから、この事業そのものに関する反対質問も多かった。
しかしこの日は、東日本大震災が発生した後でもあり、この事業によって造られる堤防の強さ、安全性に関する質問、また津波の想定規模の見直しに関する質問が続出した。

この事業により、高さ18m、厚さ50~60mの土砂堤防が築かれることになる。
一方で、鈴川・元吉原地区の主要な場所の海抜(海抜表示板設置箇所)に関する資料も配られた。

海岸沿いの砂丘の上は高いが、それでも造成する堤防(現在の17.0mから18.0mになる)が最も高い地点の一つだ。
反面、JR吉原駅付近は駅北口が3.5m、駅南公園が4.7mと低い。
また近くには石油基地もある。
まずは避難場所の確保対策が急務だ。
by koike473 | 2011-05-19 08:17 | 防災 | Trackback | Comments(0)