平均寿命と健康寿命の差 富士市社会福祉大会で
2010年 11月 03日

にほんブログ村
昨日(2日)は、富士市社会福祉大会がロゼシアターで行われた。

福祉活動の普及啓発を目的に、福祉の推進に寄与した団体や個人の表彰、ケアホームの皆さんの活動発表、記念講演が行なわれた。
前日の市表彰式に続き、2日連続のロゼシアターだ。

様々な福祉団体や民生児童委員、保護司などを、長年にわたり献身的に活動されている皆さんが表彰を受けた。
前日の難病連の皆さん同様、地道な活動に本当に頭が下る。

知的障がい者用ケアホーム「なでしこ」の皆さんによるハンドベルの演奏。

世話人の協力で共同生活をしている6人の皆さんが、4月からハンドベルを始めたそうだ。
この日の午前中まで何度も何度も練習してきたとのこと。会場は、大きな拍手に包まれた。
最後は記念講演。
医学博士で20年ほど前まで内科医として開業していた中原英臣さんによる「巷(ちまた)にあふれる健康情報のウソ・ホント」と題した講演。


テレビの生番組等でよく拝見するだけに、「立て板に水」で話が進む。
アメリカの健康というより病気予防への取組みに比べ、大きく遅れている日本の状況は意外だった。
大食で肥満の人が多いイメージのアメリカが、「1日に野菜を350g食べましょう」と国をあげて取り組んだ結果、大腸ガンの割合が大きく下がっているそうだ。

また、テレビに出ているのに、テレビ局が「作っている」ウソの健康情報等をこき下ろしていた。
「黒酢が血液をサラサラにするとブームですが、手術をする時に『黒酢を飲んでいるか?』とチェックはしません。本当にサラサラになるなら手術はできません。ちょっと考えればわかります」
要は、健康情報にまどわされず、自分の健康は自分で守らなければならない。

それにしても講演の終わりに話された「最後の8年間」の話は身につまされた。
「日本人の平均寿命は、男性80歳、女性86歳です。しかし健康で日常生活を送れる『健康寿命』は、男性72歳、女性78歳です。つまり平均すると最後の8年間は寝たきりや痴呆状態です」。
この8年を、どうしたら短くできるのだろうか?
by koike473 | 2010-11-03 23:53 | 市内外のイベント・行事 | Trackback | Comments(2)