戦後65年目の戦没者追悼式
2010年 08月 15日
ロゼシアターで行なわれた「平成22年度富士市戦没者追悼式」に出席した。

議員になり毎年出席しているが、今年は会場が昨年までの大ホールでなく、中ホールになった。
遺族の方々が高齢化し、年々出席できる方が少なくなっているからだ。
来賓の方々の「追悼の辞」を聞きながら、少し気になったことがあった。

多くの方々が「戦没者の皆様が礎になり、我が国はこのように繁栄し・・・」と言っていた。
確かにこの20年位は厳しいが、経済的には世界有数の国になった。
しかし多くの国民が「日本及び日本人はこのままでいいのか」と感じている。
いろいろな事件が起こるたびに日本という国、そして日本人の「劣化」を感じないわけにいかない。
「自分だけよければいい」、「今さえよければいい」。
多くのことが、そんな基準で動いているような気がする。
戦地で亡くなった我々日本人の先輩方が、今の日本を見たらどう思うだろう。
やりきれない思いに駆られるのではないだろうか。
富士市の遺族会の会長、副会長を務める方々は、ご自身の兄弟やご主人等を戦地で亡くしたそうだ。
おそらく90歳を越えるご高齢だ。
しかし、多くの方々はかくしゃくとしていらっしゃる。

戦争は、2度と起こしてはならないし、それを後押しすることも絶対ダメだ。
だが我々若い世代は、日本人としての先輩であり、「どん底」を経験しながらも生き抜いてきたこうした皆さんの姿勢を、改めて学ぶ必要があるのではないだろうか。
by koike473 | 2010-08-15 23:29 | 市内外のイベント・行事 | Trackback | Comments(0)