議会活性化と議会基本条例についての研修会

 今日は議会の研修会があった。
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 テーマは「議会活性化と議会基本条例について -新しい議会と議員の役割から考えるー」と題して、山梨学院大学の江藤俊昭教授の講演を聞いた。
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 富士市議会では、現在議会の「最高規範=憲法」とも言える議会基本条例の制定に向けて検討を行なっている。
 その検討の一環として江藤教授を招き、議員全員でこの議会基本条例制定を前提としたこれからの議会のあり方を考えようという研修会だ。

 江藤教授の講演は、昨年、滋賀県で行われた研修会で聞いたが、今日の講演でもその話は明快だった。
  ・多くの議会・議員は、今のままでは、市民からの「不要論」の意見が大きくなる
  ・しかし、多様な考え方の議員が、多様な視点で問題をえぐり出し、討議するという本来の議会のあり方は絶対に必要だ
  ・だからこそ、首長は執行権はあるが、執行していいかどうかを決める議決権は議会に付与されている
  ・もっと言えば、議会が一丸になりまとまって議決すれば、首長は自分の考えは別であっても議決に従って執行しなければならない
  ・そのためには、議員はもっと勉強し、専門性を持たなければならないし、活動しなければならない
  ・また定数=議員の数を減らすだけでなく、多様な意見を吸収し、さまざまな視点から議論するために必要な人数が必要かを考えるべきではないか などなど。
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 富士市議会で検討中の条例草案にも、事前にしっかり目を通し、鋭い指摘を何点かいただいた。
 「議会報告会は『年1回以上開催する』とすべきではないか。毎年必ず行なうことに意義があり、そうした議会の姿勢を市民の皆さんはしっかり見ている」
 「『会派』と『自由討議』の整合性をどう確保していくか。参考になる他の自治体の取組みを研究すべきでは」などなど。

 条例草案の策定作業班に所属している私にとっては、大変勉強になった研修会だった。
 11月議会上程に向け、更に検討が必要だ。

by koike473 | 2010-08-10 23:20 | 富士市議会 | Trackback | Comments(0)  

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