「こころのネットワークふじ」公開討論会 2回目の参加

 23日(金)は、「気になる子どもたち」について考える「こころのネットワークふじ」公開討論会に参加した。
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 この公開討論会は、「富士市医師会」と小児科医、精神科医、臨床心理士、小中学校教諭(養護教諭)等の学校関係者、幼稚園・保育園教諭の皆さんで組織する「こころのネットワークふじ運営委員会」が主催するもので、年に3回開催している。
 私は、前回に続き、2回目の参加だ。
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 60名以上の参加で、前回同様、グループに分かれての意見交換会が行なわれた。
 私が入ったグループには、スクールカウンセラーの方や高校の先生もいて、いろいろな話を聞いた。
  ・気になる子の情報が、幼稚園から小学校に伝わらず、養護学級に入りたくても入れない場合がある
  ・また逆に、幼稚園側で「養護学級に進んだ方がいいのでは」と感じていても、親は「大丈夫です」と普通学級に進め、クラスや集団の中で対応できないケースがある
  ・小学校でも、規模が小さな学校では、周りの子どもが「気になる子」への対応を心得ているので大きな問題にならないケースも多い。しかし中学校に進むとそうはいかない
  ・中学校では、感覚としていわゆる「不登校」の生徒の6~7割は「発達障害」の生徒という感じだ
  ・高校では、IQは非常に高いが、集団生活に全くなじめない子どもがいる。こうした生徒を受け入れる高校は存在しない
などなど。

 私は、話を聞いていて、幼稚園・保育園⇔小学校⇔中学校⇔高校の間で、その子に関する情報が適切に伝わっていないように感じた。

 主催者の皆さんは、「この討論会は急いで答を出す会議ではありません。ゆっくり、じっくり取り組んでいきたい」と言っていた。
 しかし、「気になる子」に様々な教育・医療機関の現場で関係する皆さんがこのように自主的に集まり、意見交換することは、それだけでナマの情報交換になり、より効果的な体制づくりに関する提案が出てくることにつながるのではないだろうか。
 そうであるなら、行政や議会は、まずはこうした自主的な勉強会を、正式な、つまり仕事として参加できるような勉強会として位置付け、応援することが必要ではないかと思う。
 また、この勉強会・討論会から出される提案が、「気になる子」たちを含めた医療・教育施策を検討する場に反映されるような流れを作っていくことの必要性も感じた。

 私は、本年度の常任委員会は「文教民生委員会」に所属する。
 改めて「気になる子」について勉強していかなくてはと思う。

by koike473 | 2010-07-26 22:55 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)  

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