注目の「浮島ヶ原自然公園」を新人議員7名で視察!
2010年 07月 01日
いよいよ本格的な夏が近づいてきたようだ。
昨日で6月議会が終わり、これまで動けなかったいくつかの活動が再開する。
その一つが新人議員の自主研修会「チャレンジ改革セブン」だ。
今日は、2ヶ月ぶりの活動だった。
向かった研修先は「浮島ヶ原自然公園」。
6月議会の一般質問で、わが会派の川窪議員が取り上げ、市長は「今後の運営管理体制を検討するための専門家、NPO、地元団体等で組織する運営委員会を設置する」と、非常に前向きな答弁をした。
そんなこともあり、われわれ新人議員も大きな期待を持って公園に向かった。
そうした期待を受け止めてか、公園では、担当のみどりの課に加え、管理を請け負っている施設利用振興公社、そして自然観察ガイドを務めていただいている富士市自然観察の会の方々など、多くの関係者の皆さんに説明・案内等をいただいた。(こんなに多くの人が来て、通常業務は大丈夫?と思うほど)
まずは、管理棟で公園整備の経緯や施設概要について説明を受ける。

そして、富士市自然観察の会の中山先生から、この公園ならではの貴重な植物等についてレクチャー。

その後、現場を観ながら、改めてその貴重な植物等を、中山先生、山田先生から教えていただいた。

私は、「セイタカアワダチソウ引抜き大作戦」参加した6月13日(日)以来、20日ぶり位だったが、ヨシは更に背が伸び、咲いている花も変わっていた。
まずは「ハンゲショウ」。白い葉と花がきれいだ。


なんだかかわいそうな名前だが「クサレダマ」。

このように写真入りの解説書きがあると大変わかりやすい。

紫の「ミソハギ」。「お盆になると取りに行った」という人もいた。

改めて以上の写真を見ていただきたい。
いずれも木道沿いのヨシを刈り込んだ部分に咲いている。
と言うより、ヨシがあっても咲いているが、そのままではヨシの陰になってそれらを見ることもできない。
手付かずの自然のままも必要だが、こんな植物が生育していることを来園者に知ってもらい、楽しんでもらうためには一定のヨシの刈り込みが必要だ。
しかしそのためには、人手が必要だ。
機械で全て行なう訳にはいかない。
そのあたりも、山田先生の現場での説明でしっかりわかった。

議員も、能書きばかりでなく、現場に足を運び、しっかり草刈りをすることが必要だ!
そして今日公園を視察した7人の議員は、「富士市の原風景」が残るこの公園の重要性と、しっかりした維持管理・活用体制の必要性を改めて感じたはずだ。
川窪議員だけでなく、われわれ新人議員も、今後の行政側の取り組みを注視するとともに、1メンバーとして草刈り等に参加していかなくては、と思った。
最後に一つ。
今日の視察で覚えたこと。
この公園には絶滅の恐れがある「サワトラノオ」(花が「虎の尾」に似ているから)が生育している。
「トラノオ」の仲間には、もっと水辺に生育する「ヌマトラノオ」、水気のないところに生育する「オカトラノオ」と3つの「トラノオ」があるそうだ。
これはヌマトラノオ(白い花)。

こっちはオカトラノオ。

植物の名前は、なるほどという「いわれ」や含蓄があっておもしろい。
by koike473 | 2010-07-01 23:40 | 花・みどり・公園 | Trackback | Comments(2)
6月議会の中継も見させていただきました。
市長の答弁は前向きではありましたが、具体的にどうしていくつもりなのかあまり定まっていないのかな、という印象をもちました。
運営委員会にしても、どんな形にしていくつもりなんでしょうかね。
ご紹介いただいた、写真入りの解説板は全て手作りです。
印刷からラミネート、ポールにカード入れも全部自分が作ってしまいました。たぶん、市では作ってはくれないだろうなと思いまして。
また、この視察に合わせて、芝生の雑草がきれいさっぱり無くなってしまいました。おかげで(?)管理棟で紹介していた「今見られる花」の何種類かが、一気に消滅してしまいました。
たしかに雑草の花ですが、もう少しなんとかならないかなぁというのも率直な思いです。「公園として」ではなく「自然公園として」どのように適切な管理をしていくのかというビジョンを、市がもってくれるといいなと思います。
ちなみに、説明もあったと思いますが、クサレダマは「腐れ玉」ではなく「草連玉」(草のレダマの意味)です。
しまった、解説板に書かなかったな…
私としては、議会での市長の答弁は、「定まっていない」だけに、運営委員会でいろいろ提案・議論しながら決めていけるという、自由さ、裁量があり、非常にいいのではと思っています。
「クサレダマ」については、秋山さんからも名前の由来について話がありました。
でも、それを聞かないと、やっぱり「腐れ玉」のイメージで、かわいそうですね。