「住居表示制度」って何?
2010年 03月 04日

住居表示とは、土地の場所を表す地番とは別に、「建物にわかりやすい町名・番号」を付ける制度のことだ。


例えば、富士市で言えば、吉原や富士の市街地等で住居表示を行っている。
「吉原一丁目2-3」などがそうだ。
吉原一丁目が町名、2が街区番号、3が住居番号だ。
しかしこのお宅が建っている土地には、吉原一丁目○○○という地番がついている。
一方、私が現在住んでいる場所は、「富士市今泉2305-5」だが、これは土地の番号=地番だ。
しかし、住居表示を行なっていないエリアなので、私の家(住宅)には番号はついていない。
なんだかわかりにくいが、要は初めてそこを訪問した人でも、町名と街区と住居番号がわかれば簡単にその家にたどりつけるように、建物を基準にふった番号とでも言えばいいだろうか。
図の緑色のエリアは既に住居表示がなされ、赤い文字の町名が付けられている。
南町、荒田島町、八代町は平成15年に住居表示がなされた。

津田・荒田島地区では、旧国道1号線の南側のエリアが、まだ住居表示を行なっていない。
そのため、地番に
・津田○○番地と津田町○○番地(津田町は、区画整理をしてこういう町名になった)と一見同じように思える地番がある。
・小学校区は吉原地区だが、伝法○○○○番地と、伝法の飛び地がある。
・外木という3~4軒しか家がない大字がある。
など、わかりにくかったり、郵便物が間違えて届くようなケースが結構発生している。
以前から、何とかしてほしいという声を聞いていたが、先日の市政報告会で改めて何人かの方からご意見をいただき、この日の勉強会となった。

私だけでは心もとないので、市の市民課から住居表示の担当職員にも来ていただき、「住居表示とは?」から勉強した。



私の実家は平成15年に住居表示を行なったエリアにあり、以前は「荒田島104-5番地」で表したが、住居表示の後は「荒田島町8-29」となった。
私もこんな自分の例を出しながら補足説明をさせてもらった。
一通りの説明のあと、質問の時間となったが、いろいろな意見が出た。

・別に現在困っていないので、あえて住居表示を行なう必要はない
・メリットがよくわからない
・現在の自分達はわかっていても、子どもや孫の世代のことを考えたら、わかりやすくしておいた方が良い
・字が伝法なので、商売をやっていて、品物が半日遅れで配達されるので困っている
など様々だ。
またこの日は60名くらいの方が参加したが、実際に対象となりそうなエリアのお宅は300~400軒ほどある。

全てのお宅に関係することなので、これからも何回か勉強会を行い、住居表示制度のことをより多くの人に知ってもらう方向で調整することとなった。
時間はかかりそうだが、ていねいに説明していくことの重要性を感じた。
by koike473 | 2010-03-04 23:52 | 津田・荒田島 | Trackback | Comments(0)