YM菌を活用した生ゴミ、下水汚泥発酵・堆肥化システムとは?

 昨日(10日)は、議会で所属する会派・市民クラブが主催する「生ゴミ・下水汚泥処理」の勉強会が行われた。
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 これは、市民クラブの前市議会議委員で、私の後援会長でもある勝亦正人氏が仲介して実施したものだ。
 勝亦氏は、議員になる前は富士市の初代公害係長、また議員になってからは環境審議会委員、そして現在はこのような豊富な経験から環境審議会副会長を務めている。
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 私は、勝亦氏がドイツに行って視察・見学してきた経験などから、「生ゴミは燃すじゃなくて、いかに土に還してやるかだよな」という話を何度も聞いてきた。
 今回の勉強会は、勝亦氏のこうした考えと広いネットワークを背景に、話が立ち上がったものだ。
 議員と市の職員合せて30名近くが参加した。

 共和化工㈱という企業の説明・提案を聞く形で進められた。

 ポイントは、YM菌という微生物を活用し、生ゴミや下水道汚泥を発酵分解し、減量、堆肥化するものだ。
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 YM菌については、共和化工の研究所長である大島氏が説明した。
 大島氏は、東京工業大学名誉教授、東京薬科大学名誉教授で、日本たんぱく質科学会会長も務めた方だ。
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 YM菌とは、90℃以上の高温、そして好気性(酸素が多い状態)の条件の下で、有機物を他に比べ非常に早いスピードで分解する微生物群だそうだ。
 以前、よく聞くEM菌について、ある大学の先生に伺ったところ、「EM菌はどんな微生物の集まりであるか、学会等で報告されたことがないので評価のしようがない」と言われた。
 しかし、このYM菌は新たに発見された14種で、既に国の研究機関に届け出られ、その素性が明らかになっている。

 共和化工では、全国25ヶ所でYM菌を活用し生ゴミや畜産糞尿、下水汚泥などを発酵堆肥化、処理する施設を建設・運営している。
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 各地の施設が紹介されたが、焼却炉のような難しい機械は必要がない。
 運ばれてきた汚泥などに、YM菌が含まれる堆肥を混ぜ込み、7日ごとに切り返しを行なえば、45~50日後には全て堆肥になるというものだ。
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 施設そのものは、コンクリート製の大きなピットと空気を送り込む通気ブロワーがあればいいようだ。
 あとは、発酵状況を確認しながら切り返し作業を行なう重機(ホイールローダー)の運転手がいればいい。
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 現在富士市では、新しい環境クリーンセンターの建設に関し、場所や方式、規模等について結論が出ていない部分が多い。
 だが、生ゴミの減量は絶対に必要だ。
 家庭から出るゴミの40%(重量比)が生ゴミだ。
 下水処理場から出る下水汚泥も含め、これらを燃さないことでクリーンセンターの規模はずいぶん小さくなる。

 各家庭で生ゴミを減量化することも重要だが、このような焼却以外の方法による大規模な形での減量化も、セットで研究し、取り組んでいく必要性を感じた。

by koike473 | 2010-02-11 23:52 | 環境 | Trackback | Comments(0)  

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