今週から、いよいよ2月議会モードです!
2010年 02月 08日
2月議会は、次年度の予算等を審議する重要かつ長期間(3月19日まで)に及ぶ議会だ。
委員会終了後、議案書や予算書(案)が議員に配布されるため、委員会のメンバー以外のほとんどの議員はこの委員会時間内に登庁し、所属する会派の控室で待機している。
そして委員会が終了すると、このように議案書等が配られる。

毎年同じ写真だが、このように「立つ」くらいのボリュームの資料だ。

2月議会は、大きく前半、中盤、後半の3期間に分けられる(と自分は思っている)。
・前半は本年度最後の補正予算案等の審議
・中盤は次年度の市長の施政方針(向こう1年間の市政の基本的な進め方、重要施策・予算の考え方)等に関する質問
・後半はそれらを踏まえた次年度予算案等の審議だ。
今日は、前半の「補正予算案」、後半の「次年度予算案」の資料が配られたが、景気悪化に伴う市税の減収は相当だ。


補正予算案では、本年度の財源不足を補うため、財源が足りなくなったときのために積み立てている「財政調整基金」を取り崩したり、「臨時財政対策債」という借金をしなければならない。
以前のことはよくわからないが(これでは困るが)、私が議員になってから財政調整基金を取り崩すのは初めてだ。
また、臨時財政対策債は赤字地方債だ。
つまり道路や公共施設など、長年に渡り(次の世代の人たちも)使用するハード施設を建設するために発行する建設債ではなく、福祉や教育などの経常的な行政サービスを行なうための財源が不足するためにする借金であり、富士市は初めての起債だ。
県内では、富士市と御前崎市(浜岡原発が立地し、固定資産税や国からの交付金が多い)だけが、この臨時財政対策債を発行したことがなかったそうだが、ここに来てわが富士市も大変厳しい状況ということだ。

また次年度(22年度)予算案は、「子育て充実!暮らしアップ予算」と名付けられた。
一般会計は、政権が変わり、国(民主党)が打ち出した「子ども手当て」の創設等により、ほぼその分(31億円で国から交付)が増え、過去最高の820億円となった。

しかし経済危機の影響を受け、税収は大幅減の状況が続く。
本年度同様「財政調整基金の取り崩し」、「臨時財政対策債の発行」を行なわなければやっていけない。

非常に厳しい状況が続く。
今週から、この補正予算案、次年度予算案に関する会派での勉強会が始まる。
議会、そして議員自身も「選択と集中」を肝に銘じて取り組まなくてはならない。
by koike473 | 2010-02-08 23:43 | 富士市議会 | Trackback | Comments(0)