ぬか床式?の消滅型生ごみ処理器「くうたくん」
2009年 12月 06日
目当ては、「手動の生ごみ処理機器」に関する講演会だ。
2種類の処理機器についての話があった。
一つは生ごみを「酵素」で分解する「くうたくん」。
これは福岡県に住む藤本倫子さんが発案したもので、ポリバケツに豚の消化酵素をしみ込ませた竹クズが入っている。
ここに米のとぎ汁で水分を加え、後は生ごみを混ぜるだけだという。
空気に触れることにより、酵素の働きで2~3日で炭酸ガスと水(分解時の熱で水蒸気になる)に分解され、何も残らないそうだ。
藤本さんは、80歳を越える年齢だがお元気だ。
「くうたくん」を人間の胃袋にたとえ、「『くうたくん』が何でも食べてくれる。毎日かきまぜてかわいがっている」。
話を聞いていて「漬物のぬか床」と同じだと思った。
もう一つは京都のメーカーが開発した好気性の微生物が生ごみを分解する「くるくるⅡ型」。
ハンドルがついていて、生ごみ投入後5回ハンドルを回せば、ごみが攪拌され分解される。
生ごみの処理は、大きな問題だ。
家庭から出るごみの30~40%(重量比)は生ごみが占めている。
そして生ごみは水分を多く含んでいるため、そのままでは燃えることができず、燃やすための燃料や大きな焼却炉が必要となる。
また、回収のための収集車の運行によるCO2の排出もある。
富士市では、電気式の生ごみ処理機購入に対し、半額(上限3万円)の補助金を交付している。
しかし、この日説明があった2種類は、いずれも手動式で、かんたんで、臭いもせず電気代もかからない。
台所の脇に置いて処理できるので、スペースも必要がない。
生ごみが、もしも全て各家庭で処理できれば、市の焼却炉をどれだけ小さく、またごみ処理のコストを減らすことができるだろうか?
電気式以上に、この手動式の処理機を研究するとともに、効果が確認できればその普及拡大に努めていくことの必要性を感じた講演会だった。
会場は、いろいろな環境活動団体がブースを出している。
私も個人会員になっている「富士市STOP温暖化地域協議会」のブース。
エコクイズに挑戦したが、結果は???
by koike473 | 2009-12-06 23:45 | 環境 | Trackback | Comments(0)