身震いするほど感動した!ラグビー早慶戦
2009年 11月 24日

この早慶戦だけは、毎年、何とか生(ナマ)で観たいと思っている。
特に今年は、春のシーズンから慶応の調子がよく、秋の本番に入ってからもここまで全勝できていた。
「今年こそ、何とか勝ってほしい。いや勝てるに違いない」と、勇んでチケットを購入した。
チケットの売り出しは、9月だったが、解禁の日のその時間にパソコンの前で構えていた。
時間になった瞬間に申し込みをしたが、うまくつながらず、1分ほど経ったところでやっとつながった。
しかし、既にその時にはS指定席とA指定席は売り切れの状態だった。
ということで、久々にバックスタンド側のB指定に座ることになった。

会場は、23,000人を越える大観衆で満員だ。

早稲田のキックオフで試合が始まった。

バックスタンドは陽が当たり暖かいが、西日がきつい。

観客は、新聞や手をかざしながらの観戦だ。
慶応が前半から攻める。ボールを積極的にバックスに回し、前半に2トライをあげた。

早稲田は、これまでの5試合で取られたトライが2つということを考えると、慶応の力強さがわかる。
前半は、13対13の同点で折り返す。
そして後半。

慶応の流れが続き、体重105キロのプロップの川村選手が走り切りトライ。

これで20対13。
後半の10分を過ぎても慶応が早稲田をリードしているのを観たのは何年ぶりだろう。

しかしここから早稲田に流れが変わる。日本代表にも選ばれている山中選手を投入し、慶応ゴールを襲う。
だが、慶応の低いタックルが炸裂し、なかなか早稲田は攻め切れない。
15分以上早稲田の猛攻を耐えたが、最後に山中選手にトライを奪われた。

結局20対20でノーサイド。

どちらのチームを応援する人たちも、「いやー、来てよかった」、「いい試合だった」と言っているのが耳に入った。
私ももちろんそう思う。
「魂のタックル」に象徴される慶応のひたむきさが23,000余人に伝わる試合だった。
しかし、私には何だか違和感と言うか、チームカラーが変わったようなイメージがあった。

昨日の早慶戦を伝える静岡新聞。
「慶大 堅守でVへ前進」とあるように、慶応のディフェンスが目立った試合だった。
だが、私がずっと抱いてきた慶応のイメージは、フォワードでしつこく前につないで攻めていく泥臭いラグビーだ。
それが最も現れていたのが、前回同点(16対16)で引き分けた昭和55年(1980年)の早慶戦だ。
この時、私は大学4年で、週末はほとんどラグビー観戦に出かけ、この試合も大声を上げて慶応を応援していた。

自宅に戻り、学生時代のスクラップを見ると、「慶大 押しに押し、早大 耐えに耐え」とある。
完全にスタイルが逆だ。
それにしてもなつかしい。清原(慶応)と本城(早稲田)等がいる。写真はもちろん白黒だが、文字がずいぶん小さい!
でも、こうした「押しに押し、耐えに耐え」があるラグビー(特に学生ラグビー)は、たまらなく魅力的だ。
12月5日、慶応は帝京大学に勝てば対抗戦グループでの9年ぶりの優勝が決まる。
そして、12月から1月にかけての大学選手権がますます楽しみだ!

神宮外苑のイチョウ並木。色づいた並木の下は、写真を撮る人がいっぱい。
by koike473 | 2009-11-24 23:52 | ラグビー他スポーツ | Trackback | Comments(2)
私も80年の早慶戦、テレビでしたが観戦して感動しました。
今年は最後に追いつかれた割には、終わったあとの後味が良いゲームでした。これからが楽しみですね。
コメントありがとうございます。
ブログを拝見すると、チャーリー様も大変な「慶応フリーク」ですね。
あの80年の早慶戦を共有できる方が、ここにもいたと思うととてもうれしいで。
私は慶応大学の卒業生ではありませんが、「魂のタックル」に象徴される慶応ラグビーが大好きです。
今年は、本当にこれからが楽しみですね。
私も静岡から精一杯応援しますので。