男女共同参画宣言都市記念式典と落合恵子さんの「こびない迫力」
2009年 11月 16日

富士市は、平成13年に「富士市男女共同参画プラン」を策定し、16年には「富士市男女共同参画条例」を制定、施行した。
そして今年(21年)の9月議会で「男女共同参画都市宣言」を議決し、この日の記念式典に至った。
と、書いていても、自分自身、「男女共同参画」をどこまで理解し、どこまでそのつもりで動こうとしているのかわからない。

ロゼシアターの1階では、男女共同参画地区推進員の皆さんなどの活動のパネル展も。
実は7~8年前、前職で県内のある町の「男女共同参画プラン」の取りまとめ作業を受託した。
当時の同僚の女性が作業担当となり、私は主として先方(発注元の町役場)との打合せや検討委員会等の場に出席した。
同僚の女性はいきいきと、また大変精力的に仕事に取り組んだ。しかし、先方の町には大変申し訳ないが、私は受託者として最後までよくわからないままだった、というのが実感だ。
この日も、実はそんな少し重い心でロゼに向かった。

式典のオープニングは、富士中央小学校の歴代のPTAの皆さんと子ども達による合唱で。
しかし、記念講演で落合恵子さんの「いま、共生の時 ~女と男(これで「ひととひと」と読む)が共に生きる社会」を聴き、納得した部分が多かった。
落合恵子さんと言えば、かつて私が中学生の頃、「レモンちゃん」のニックネームで有名な文化放送の女性アナウンサーだった。
しかし、私のラジオ(?)は、文化放送が上手く入らず、彼女のしゃべりは聞いたことがなかった。
この日は、魅力的な話し方と強いメッセージを込めた内容で、1時間15分の間、会場の全ての人が「落合恵子さん」に引き付けられた。

記憶に残り、メモした言葉から。
・断ち切るべき4つの差別
・エイジズム・・・高齢者差別
・セクシズム・・・性差別
・レイシズム・・・人種差別
・エイベリズム・・・健常者中心主義
・「私から年齢を奪わないで下さい。この年齢は、私が働いて、働いて、働いて手に入れたものです」(メイ・サートン)
・「私の顔の皴は、私の人生の地図です」(リア・ロバック)
・毎年33,300人の男性が自殺している。男性だって「疲れたよ~」と言っていいんだよ。
・人権とは、誰の足も踏まないこと。誰にも足を踏まれないこと。
・「男女共同参画社会」は、こうした人権を男女という性の違いに関係なく、「いろいろな自分を生きられる社会」。
少しだが、わかったような気がする。
「いろいろな自分を生きられる社会」、それはさまざまな他の人を認めることができる人が多い社会だろう。
それにしても、「私は決して何かにこびて生きていくようなことはしない」と言い切る落合さんは、とてもかっこ良かった。
そして私の胸にズシンと刺さる言葉だった。

「男女共同参画都市宣言文」の群読。最終的には、「女と男が」を「一人ひとりが」に置き換えた富士市を目指しましょう!
by koike473 | 2009-11-16 23:55 | 市内外のイベント・行事 | Trackback | Comments(2)

おっしゃるように、私も行政が強制することではないと思います。
ただ、指摘されているように一人ひとりの価値観で「選択」することすらできないような社会的なしくみや土壌を変えていくことは、行政の役割だと思います。
スウェーデンのことは確認していませんが、もしおっしゃるような状況でしたら、おかしいですね。
私は、男女の基本的な役割分担・・・男性と女性から成る生物の一種として・・・は当然あると思います。