「1%サミット」と市長のマニフェスト
2009年 11月 12日

午前中の「還暦式」の式典が終わると、お昼には、会場周辺は、記念品の入った袋を持った参加者の皆さんが大勢歩いていたが・・・。

1%サミットで、私の席の前に座った2人の女性も同じ袋を持って着席。

このように、「還暦式」に参加した60歳の皆さんが、自然に「1%サミット」の会場に入るわけだ。

最初の記念講演は、日本のNPO法制定時から活躍してこられ、市川市の1%支援制度の制度設計や審査にも関わっている松原明氏による「これからの自治体における市民参加について」。
ちょっとテーマは固いが、NPOや市民活動の重要性をわかりやすく話していただき、初めての方でも「なるほど!」だったはずだ。

シンポジウムには、約350名の皆さんが参加した。
そして「市民活動を支える取り組み ~1%支援制度~」をテーマとするパネルディスカッション。

現在、1%支援制度を導入・展開している全国6市の首長さん達がパネラーとして参加した。


当初、大分市と恵庭市は市長さんが参加できないため、壇上には上がらない予定だった。

ところが、主催市の市川市の千葉市長が「せっかく担当者の皆さんが来ているなら、パネラーとして上がってもらいましょう」と、急遽決まったため、パネラー席の「前垂れ」が手書きで2市は登場した。
6市の取り組み状況を聞くと、どこも検討を重ね、工夫しながらやっている。
・一人当たりの支援額を、一人ひとりの市民税1%にこだわらず、平均値の一律の金額とし、手続きを簡略化したり、「奥州市」に引っ掛け、0.4%の支援とする
・投票できる人を税金を払っている人だけでなく、中学生以上の個人にしたり、世帯単位での投票のところもある
・補助金の全てが投票で決まるのでなく、基礎額は審査委員会で決め、上乗せ分を投票にする
などなど。
しかし、どの市も共通しているのは、市長のトップダウン=強いリーダーシップで取り組んでいることだ。
それは、どの市長さんも「市民活動が地域社会を支える原動力になる」という強い信念を持っているからに他ならない。
多くの市が、市長の「選挙マニフェスト」だったとのことだ。

このサミットには、壇上に上がった市以外に、現在「1%支援制度」の導入を検討している7つの自治体がオブザーバーとして参加したそうだ。
そして、「今後もこの制度を活用した市民活動の活発化に向けて連携していく」ことが決まったそうだ。
残念ながら、富士市はオブザーバー団体にも入っていない。
私は、このサミットに参加し、改めて「1%支援制度」の効用を確信した。
来週から11月議会が始まる。
この議会では、「1%支援制度導入の提案について その2」として一般質問しようと考えている。
ところで、来月は富士市長選挙がある。
現在立候補を表明しているのは、現鈴木市長だけだが、マニフェストはあるだろうか?
「1%支援制度の導入」は入っているのだろうか?
by koike473 | 2009-11-12 23:42 | NPO・市民活動 | Trackback | Comments(0)