ちょっと?ずいぶん? 変わりつつある富士市庁舎
2009年 07月 14日
久しぶりに自転車で市役所に行くと、庁舎の姿が変わっていた。
昨年から始まった耐震及び設備等の改修工事がずいぶん進んだ。
特に目立つのが、耐震のために、各階の窓の外側(実際には柱の間)に入れられた「筋交い」(?)だ。
建物の中から見ると、地震の際には滑車(?)部分が動き揺れる力を吸収するようになっているようだ。
それにしても、全ての枠に設置するでもなく、形もそれぞれ不揃いで、デザイン的には「それはないでしょ」だ。
まあ、既存建物の耐震工事だから仕方がないが。
北側は、まだ「筋交い」工事が続いている。
しかし今回の工事は、耐震工事に加え、東側入口部へのエスカレーター設置やエレベーターの改修、更には2階フロアの配置換え(窓口サービスは、2階に集中し、市民の皆さんが庁内をウロウロしなくて済むようにする)など多岐に及び、予算も23億円以上かかっている。
庁舎の東隣にあった石畳の広場から2階に渡る「橋」が撤去された。
庁舎東側には、外部通路から2階に上がるエスカレーターが設置される。
ということは、建築後40年以上たつ現在の庁舎を、ここで本格的に手入れし、今後ともできるだけ長くこの建物を庁舎として使っていこうという富士市としての意思が現れているということだ。
もちろんこの改修工事は議会にも議案として提案され、議会でも認め進めている。
私は、6月議会で、「公共施設の長寿命化」について質問した。
昭和40年代から50年代にかけて建設した公共建築物が多く、築30年以上のものが30%を占めていて、庁舎のように大規模改修が必要な建物がどんどん増えてくる。
しかし、その改修費用の全体額はわかっていない。
庁舎は、これからも絶対必要な建物だから、これだけの投資をして長持ちさせることが当たり前のように決まり、工事を進めている。
だが、他の施設を、同じように改修できるだろうか?
富士市の財布は大丈夫だろうか?
改めて、今ある公共施設の維持管理・改修費用の試算・見通しを持った中で「公共施設保全計画」を策定し、計画的な保全管理に取り組む必要性を感じた。
by koike473 | 2009-07-14 23:44 | 公共施設マネジメント | Trackback | Comments(0)