新人議員自主研修 認知症サポーター養成講座
2009年 06月 12日
今回は、幹事を海野議員が担当し、「認知症サポーター養成講座」を中心に行われた。

今でこそ、「認知症」という言葉が市民権を得たが、いわゆる高齢化とともに発症するケースが多い「ボケ」のことだ。
「NPO法人ハイネットふじ」の皆さんの人形劇などを通じたこの研修で、私は大きなショックを受けた。



自分に近い身内で認知症になった人間がいないこともあり、認知症に関する認識が全く間違っていたことを知ったからだ。
私は、認知症の人は、みんな記憶力、判断力がなくなり、よく「赤ん坊に還る」と言うように、これまでできた考えることができなくなり、感情もなくなってしまっていると思っていた。

右からおばあちゃん、お嫁さん、孫。
ところが、認知症の人の多くは、記憶が断片的に途切れたり、判断と行動が連動しない場合があるが、考えたり、感情を持つことは、何ら健常な人と変わらないケースが大半とのことだ。
だから、自分の記憶が途切れていたため間違いを起こしたり、思っていても行動が伴わない場合には、「しっかり考え、感情もあるがゆえに」パニックになってしまうそうだ。

ケアマネージャーさん。
この認識が私には全くなかった。
「認知症の人は、何にもわからなくなっているのだから、周りの家族は困るだろうな」くらいにしか考えていなかった。
私のような人間に、「まったく、おばあちゃんボケちゃって、しょうがないよ!」などと言われても、それを「自分がボケちゃったのか、自分が悪いんだ」、あるいは、「まったく、人のことをバカにして!」と、感情を持ってしっかり受け取る。
その結果、どんどんストレスが溜まり、暴力という形での発散になったり、症状が進んでしまうそうだ。
あくまでも今までと同じ付き合い方で、なおかつちょっと間違ったり、わからなくなった時は、さりげなく手助けする心がけが大切とのことだ。
現在、全国で認知症で苦しんでいる人は約180万人いるそうだ。
そうした中で、認知症とはどういう病気か理解し、認知症の方を見守り、できる範囲で応援する人=認知症サポーターを100万人養成する全国キャラバン事業が行われている。
この研修は、その一環として行われたものだ。

約1時間30分の研修で、「認知症サポーター」となった印の「オレンジリング」をいただいた。
このリング=腕輪をしている人は、認知症の人が困っているのを見かけたら、声をかけ、手助けをできる人であり、リングはそれを周りの人に知らせるものだ。

私はどこまでできるか自信がない。
でも毎日これをして、「誰もが安心して暮らせる富士市」に少しでも役立つよう、自分を戒めていこうと思う。
by koike473 | 2009-06-12 00:03 | 保健・福祉・医療 | Trackback | Comments(0)