「エコポイント」の対象商品に電動アシスト自転車などを!
2009年 05月 17日

環境省・経済産業省・総務省3省連名のサイトによれば、「エコポイント」は、「環境に良い製品の購入や行動に対して、様々な製品等と交換できるエコポイントを付与し、そのような購入や行動を促す制度」とある。

目的は3つで、①地球温暖化防止、②経済の活性化、③地上デジタル放送対応のテレビの普及だ。
対象製品は、3種類の家電製品で、省エネ性能の高い①エアコン、②冷蔵庫、③地デジ対応テレビとなっている。
付与されるポイントは、エアコン、冷蔵庫が価格の5%分程度、地デジ対応テレビが10%程度ということで、ポイントで交換できる商品は、①省エネ・環境配慮に優れた商品、②全国で使える商品券・プリペイドカード(環境配慮型のもの)、③地域振興に資するものの3種類だ。

家電店の新聞折込チラシ
しかしこのHPには、「具体的な交換商品、交換の手続き、スケジュールは今後決める」と書いてある。
また、極めつけは「国会審議の結果、エコポイントを付与しないこともございますので、あらかじめご承知おきください」というくだりだ。
現在国会で審議中の21年度補正予算が成立しなければ、正式には決まらないということだ(ほぼ確実に成立するだろうが)。
これほどのドタバタながらも、急いでこの「エコポイント」に取り組もうとしたのは、景気対策、ボーナス時期に合わせる、そして選挙対策などが背景にあるからだろう。
私は、この「エコポイント」については、ここ1週間ほどの新聞や折込チラシで知った。
ドタバタさや、「本当に景気対策になるのか?」との批判や疑問の声も聞くが、お金の回り方を変えるきっかけになるのなら、それは意義があると思うし、併せて是非提案したいことがある。
今回は、景気対策として緊急的な取り組みということで、エアコン、冷蔵庫、地デジ対応テレビの家電3商品のみが対象だが、それに電動アシスト自転車と住宅の柱材(ヒノキ等)を加えることだ。
人口が減少し、コンパクトシティへの転換が求められる中では、これからは地域内の移動の際には自動車でなく、自転車や徒歩で済ませられるようなまちづくりや道路交通網整備、そして一人ひとりの意識付けが必要だ。
しかし現状は、なかなか切り替えが進まない。
やはり自転車に乗って、「これで十分だ。結構いいじゃん」と思う人が増えてこなければ変わらないと思う。
一方、そうは言っても日本は島国で傾斜地も多い。
少し坂があったりするところに住んでいる人や、中高年層には結構負荷がかかるため、なかなか自転車に乗ろうとしないのも事実だ。
しかし電動アシスト自転車なら、そのあたりをかなりカバーできる(これは私の実感!)。


吉原公園北側の急坂もへっちゃらだ!
事実、ここ数年の電動アシスト自転車の普及拡大率の高まりは顕著だ。
電気を使用するが、自動車からの乗り換えを考えれば、相当の「エコ」だ。
自転車に乗る人が増えれば、歩行者や自転車が走行しやすい道路体系整備、まちづくりの「後押し」になるはずだ。
住宅の柱材(ヒノキ等)は、とにかく伐期を迎えている日本の山にある木材を使い、山林の更新促進と林業の活性化に寄与することが目的だ。
よく「川下(木材の利用・消費)が流れなければ、川上(木材を生産している山)の手入れ・整備は進まない」と言われる。

間伐しても「捨て切り」が目立つ富士山麓の人工林
太いヒノキを伐って、木材(柱等)として使ってもらう(=買ってもらう)ことで、山林所有者にお金が回り、それで初めて次の植林もでき、間伐の費用も捻出でき、森林による二酸化炭素の吸収・固定につながる。
そのきっかけこそに「エコポイント」を使ってほしいと思う。
木材は、一般消費者の目に見えない、住宅全体の価格の中でわかりづらい等の課題もあるだろうが、そこは何とか工夫だ。
と考えているが、いかがだろうか?
by koike473 | 2009-05-17 23:43 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(2)

普通の自転車にはつかないっていうのが…
最初は、私も普通の自転車もと思いました。
でも、普通の自転車は、既に大半の家庭にあり、「エコポイントがつくから買おう」とは思わないのでは?
それより、普通の自転車が家にあっても、少しの坂が大変だからと乗るのを敬遠している人が、「電動自転車なら」と思い、購入し、乗れば、自動車→電動自転車に切り替わることになるのでは?と考えた次第です。
「楽なエコ」なら、乗ってくる人が増えるのではという考えなんですが?
平地でも、向かい風の時は普通の自転車は大変だけど、電動自転車なら結構へいちゃらです。