今年も参加して感じた!ブナ林創造事業
2009年 04月 30日
受付けをし、シャトルバスの出発場所となった「こどもの国」からの富士山
「今年の植栽場所は、昨年の植栽地から歩いて15分」と事前に聞いていた。
バスを降りて参加者は数珠つなぎで歩いていく。
開会式。今年は約650名の参加だ。
用意された苗木。昨年は1,670本だったが、今年は2,500本用意したそうだ。
それでも一人当たり約4本で、30分弱で植栽作業は終了した。
2週間前の「マックスバリュ富士荒田島店」の植樹祭は、一人20本くらい植えたから、それと比べると物足りない。
植樹後は、この「ブナ林創造事業」の意義について、中山先生(富士自然観察の会顧問であり、ふじ環境倶楽部の顧問も務めていただいている)のミニ講演会があった。
「水源涵養の面からは、ブナ林もしっかり管理したヒノキの林も、その機能に差はありません。一番違うのは、ブナ林は『生物多様性』の面で、はるかに多種類の生物が生存しているということです」と話された。
そして「何もせずに放っておけば、富士山麓は、自然にブナ林が成立します。しかしそれには、何百年もかかります。そのスピードを格段に速めるのがこの植樹祭です。これからもずっと続けていくことが望まれます」
いつもながら、とてもわかりやすい、いい話だった。
その後、弁当を食べながらミニコンサートを聴いた。
帰りは、植栽地から車を停めた「こどもの国」の駐車場まで、林道を1時間かけて一人で歩いた。
ちょうどいい気候で気持ちがいい。
十里木カントリークラブの前の「みどりのトンネル」
「こどもの国」入口には、「かぶと」と「こいのぼり」が!
私は、昨年6月の定例議会で、このブナ林創造事業のあり方について一般質問した。
「経年的に育成状況がわかり、市民が『あそこがブナ林の場所だ』と行けるような一定の場所を確保し、毎年計画的に取り組むべきだ。また下草刈り等の保育管理も希望を募り、市民参加で行うべきだ」との提案だ。
市当局は、この事業の最大の狙いは「意識啓発」であること、そして「安全性の確保」を最優先しなければならないことなどから、私の提案には否定的だった。
しかし、昨日今年の「ブナ林創造事業」に参加して、改めて昨年と同じ感想を持った。
さて、今度はどう提案しようか?
by koike473 | 2009-04-30 23:34 | 森林づくり・林業 | Trackback | Comments(2)
プロセス管理こそが「意識啓発」に最も有効だと訴えるのが、
肝要かと思いますが、いかがでしょう?
ミニ講演をしていただいた中山先生の話は、まさに木を育てること=プロセス管理の重要性を、生物多様性や水源涵養、土砂災害防止等のアウトプットとの関係でわかりやすく解説していました。
夏の暑い日の「プロセス管理」の大変さを知っている白落天さんならではのご指摘ですね。
粘り強く拡げていきたいと思うのですが・・・。