初めて行った、旧富士川町松野エリア!

 昨日(28日(火))は、所属する会派の研修会で、旧富士川町エリアの視察を行った。
 昨年11月に富士市と旧富士川町は合併したが、特に北側に位置する松野地区は、これまでほとんど行ったことが無いという人が多かった。
 そんなことから、富士川エリア選出の井上議員がルート設定し、1日かけて「管内視察」を行った次第だ。

 今日のブログは、その中で印象に残った3つの地区を紹介。

 まずは最も西側の山の中に位置する「かぎあな」地区。
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 ここは、静岡市(旧由比町)との境、と言うより、静岡・富士の両市にまたがる地区だ。
 どういうことかと言うと、「鍵穴」は旧富士川町中之郷分、「桑木穴」は旧富士川町南松野分、「香木穴」は旧由比町分、いずれも「かぎあな」と読む。
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 自宅に戻り、国土地理院の地形図で確認したが、本当だった!(地図をクリックして下さい。拡大すると3つの字が出ています)
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 この3つの集落は、実は1ヶ所にまとまってあるが、集落内を流れる小さな川によって行政エリアが異なる。
 旧富士川町エリアの2つの「かぎあな」集落の子ども達は、小中学校は静岡市(由比)の学校に通っている。
 また、消防や自主防も、「かぎあな」地区で1つの組織を構成している。

 2つ目は、南松野地区の「風の宮神社」。
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 この神社は、新東名の富士川橋の袂の高台にあり、松野地区を一望できる。
 「風の神さん」を祀ってある神社は珍しい。
 説明を聞くと「なるほど!」だ。
 地形的に、松野地区の南側(ちょうど、この富士川橋がかかる部分)は両岸で山が富士川に向かってせり出している。
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 このため、富士川を吹き上げてくる南からの川風は、この山と山の間を抜ける時に1ヶ所に集中する形になる。そこを抜けた後は、一気に松野の広い空間に出て、大きな「つむじ風」となり風害をよく起こしたそうだ。
 そのため、風害などを防ぎ、地域の安全が守られるよう祀ったのがこの神社だそうだ。

 そして最後は「吉津浄水場」。
 旧富士川町エリアは、上水道の水源は75%ほどは地下水だが、残りの25%ほどは表流水(河川水)や湧水を水源としている。
 吉津浄水場は、吉津川の水を水道用水として浄化する施設だ。
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 コンクリートの池の中を何度かくぐらせて、その上水(うわみず)を取水し、殺菌槽(?)へ送る。

 屋根もない施設で枯葉やゴミなどが飛んできそうで???

 このような浄化施設を設けなければならないこともあり、旧富士市側に対して、旧富士川町エリアは、水道料金の単価が約1.5倍だ。
 水道事業については、現在の1市2事業制を、今後数年かけて1事業に統合していく予定だ。
 このような表流水水源のあり方についても、検討していくことが必要だ。


 私は、旧富士市側も全ての地区を見て歩いたわけではない。
 しかし富士川エリアには、旧富士市側とはずいぶん条件(環境)が異なる地区がある。
 いろいろな意味で「なかなか大変だ!」と言うのが実感の視察だった。

by koike473 | 2009-04-29 23:38 | 富士市内各地の風景 | Trackback | Comments(0)  

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