新東名(第二東名)の建設が急ピッチで進んでいます!

 17日(金)は、所属する第2東名対策特別委員会で、大井川以西の新東名(第2東名)の建設状況を視察した。
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 島田市から浜松市にかけての2つの区間では、今年秋からの「試験走行」を行うために急ピッチで工事が進んでいる。
 早いところでは、車道部分で舗装工事を行うためのアスファルトの下のコンクリート打設が始まっている。
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 横方向の鉄筋を、このように60°の斜めの方向に組んで打設すると、コンクリートにクラック(ひび)が入りにくくなり、目地を施工する必要がなくなるため、最終的に舗装のデコボコが発生しにくくなるそうだ。
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 金谷トンネルの入口と内部。このトンネルは、新東名の中で最も長い(約5km)のトンネルだ。
 途中には、事故や災害時に避難できるよう、上下線をつなぐ横方向の連絡トンネルが数箇所設けられている。

 このような舗装路面やトンネルの仕上がり具合や使い勝手を「試験走行」によってチェックする。
 
 また、静岡県の西部方面は、土木工事を行う上では、非常に土質条件が悪いところとのことだ。
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 例えばこの大和田トンネルの上り区間は、当初トンネルの予定ではなかったそうだ。
 しかし、下り線部分の工事を行うに際し、土砂崩れ等が心配されるため、土砂を止める「杭」を打つと同時に、土砂を土砂で止める「押え盛土」を施工したために、その盛土の下を通る上り線区間がトンネル(ボックス?)になったそうだ。
 説明してくれた中日本高速道路㈱の副所長さんは、「山が動く」という表現をしていた。
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 これは宮ヶ島高架橋。通常だと、橋脚の上に道路幅と同じ幅の「桁」を渡して行くが、ここでは小さな幅(断面)の桁を渡し、車道が横に張り出した部分は、斜めの支柱(30cm×30cmの断面のコンクリート柱)で支えている。
 「○○工法?」と説明してくれたが、名前を忘れてしまった。
 これにより、高架橋の重さがずいぶん軽くなり、コスト縮減になっているそうだ。
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 わかりにくい写真だが、「森町パーキングエリア」上り線側から見た下り線パーキング。
 下の白い部分が本線。
 現東名で最も規模が大きい海老名サービスエリアの平地面積が5ha。この森町パーキングは、下り線が海老名を上回る6ha。上り線は何と9haになるそうだ。
 でも「パーキングエリア」ってのは、単にガソリンスタンドを併設するか、しないかの違いだけだそうだ。(森町パーキングにはスタンドはない)
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 天竜川高架橋。ゆるやかなS字カーブと、ほんの少しの上り下りの勾配(縦断勾配)。見事な橋梁景観として評価が高いようだ。

 最先端の土木技術の説明会のような視察だったが、新東名の開通は、すぐ間近に見えてきている。
 今後は、この新東名を富士市にどう活かしていくかが重要だ。

by koike473 | 2009-04-19 22:45 | 公共施設マネジメント | Trackback | Comments(0)

 

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