驚いた!天城温泉会館が営業休止

 昨日(3月31日)の静岡新聞の朝刊を開いて驚いた。
 「天城温泉会館、営業を休止」という記事が目に飛び込んだからだ。
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 天城温泉会館は、伊豆市営の日帰り温泉施設だ。
 伊豆市は、旧修善寺町、天城湯ヶ島町、中伊豆町、土肥町の4町が合併して平成16年に誕生した市で、この温泉会館は、旧天城湯ヶ島町が建設し平成8年にオープンした。

 私は、最初勤務した沼津市の設計会社で、この温泉会館建設の企画書づくりのチームに加わり、提案したことがあった。
 当時、天城湯ヶ島町には、伊豆半島で最初の日帰り温泉施設としてオープンした「湯の国会館」があった(この「湯の国会館」の企画書案も勤務していた会社で提出したが、落選していた)。
 平成になったばかりのこの頃は、「湯の国会館」は、いつ行っても大変混んでいた。
 「これじゃあ、まだ行ける」というつもりで、天城湯ヶ島町では、第二の施設として「天城温泉会館」を考えたのだと思う。
 私が関係した企画は結局採用されなかったが、会館が完成したオープン当時は「すばらしい施設だ」と驚いた記憶がある。

 総工費26億円をかけたその温泉会館が13年で休止とは!
 入館者数は、当初の3~4年は年間10万人近く入っていたが、その後は坂を転げ落ちるように減り続け、20年度は2月末までで3万2千人余と、ピーク時の1/3にまで落ち込んだ。

 新聞には、「民間の類似施設や旅館の日帰り入浴サービスが増えた」、また「燃料代高騰や施設老朽化などの要因も重なった」とある。
 伊豆市のホームページを見ると、市内には官民、あるいは昔ながらの共同湯もあわせ、19もの日帰り温泉施設がある。
 よそ者の分際で意見を言うのは申し訳ないが、こうなると市としても複数の同様の温泉施設を運営していくのは限界に達していたことが伺える。
 「行政の守備範囲」、「民間活力の導入」、「合併に伴う公営企業、公共施設の再編」、「公共施設の寿命」等、富士市に置き換えても考えることが多い年度末のニュースだった。

 遅くなりましたが、今日から4月です。
 晴れて暖かくなったり、急にヒョウが降って寒くなったりの変な天気の1日でしたが、晴れ間に、我が家の「庭の春」を撮影しました。
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ハナモモが満開です
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残ってしまったミズナは、ナノハナをつけました
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生垣のレッドロビン(ベニカナメモチの仲間)は、この1週間ほどで急に赤い芽が伸びました
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チューリップももう少しです

by koike473 | 2009-04-01 22:18 | 公共施設マネジメント | Trackback | Comments(0)  

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