グリーンティツーリズム研修会
2009年 02月 26日
本年度から始まり、今日で3回目だそうだ。
グリーンティツーリズムとは、「お茶体験観光」のことだ。
富士地域の茶農家等を受け入れ先に、首都圏等の人達にお茶摘み、手もみ等を体験してもらい、体験型観光を切り口に、お茶の販路拡大を図っていこうとするための研究会だ。
今日は、これまで検討した中で、意欲ある茶農家の3名が「グリーンティツーリズム企画書」を発表し、それを「観光のプロ」の立場から、富士山観光交流ビューローの渡辺室長がアドバイスするという形で行われた(3名の内、1名は体調不良で欠席)。
大渕で茶園を営む2名の方から発表があった。
お茶の手摘み体験、お茶の葉の天ぷらづくり、手もみ茶づくり、茶葉を入れたお菓子づくり、茶摘と野菜づくりのセット体験、茶畑を舞台にした音楽ライブ等々。
基本的に、開催時期をお茶シーズンの5月から10月に設定していて、茶業を生業とする2人の方の意気込みを感じる。
と言うのは、以前、茶摘体験のモニターツアーをやりませんか?と何軒かの茶農家の方と話をしたことがあるが、大半の方が「本業が忙しい時期に、お客さんを迎え入れるのは基本的にできない」とのことだったからだ。
これらの企画提案に関し、渡辺室長から、観光商品化に向けていくつかのアドバイスがあったが、印象に残ったのが以下の2つ。
1つは、富士地域ならではのシンプルなお茶体験プログラムとすること。
「富士山の麓でのお茶摘み体験」だけで十分魅力的な1つのプログラムだ。それをベースに他のプログラムと組み合わせた観光商品は、観光交流ビューローが橋渡しする形でエージェント(観光旅行主催者)に売り込むので、とにかく自分のところで「提供できる体験」とその「値付け」(販売価格)を考えていただきたい。
もう一つは、最初の話とも関連するが「採算をどこでとるか」を考えること。
「体験ツアーそのもの」でとるか、「その後のお茶販売」でとるかだ。
もちろん両方ともプラスでなければならないが、ツアー(=体験プログラム)が高すぎればお客さんは敬遠する。お土産コーナーや直売所への誘導、その後の通信販売などとの組み合わせ方が重要だ。
提案発表したお二人は、渡辺室長の「体験プログラムを考えてくれれば、あとの商品造成、売り込み、誘客はビューローで行います」という言葉にずいぶんと勇気づけられたようだ。
事実、芝川町での田植え体験を組み込み、富士山観光交流ビューローが協力する形で作った観光商品が販売され始めた。
ビューローも2年目を迎える。
このような形で成果が求められている。
あとは、今日の茶農家以外にも、いかに富士地域ならではの体験ができる「体験受け入れ先」(農家等)をたくさん見つけ出し、魅力ある体験プログラムを磨いていくかだ。
そのためにも、観光交流ビューローの事業の柱の1つであり、この地域の意欲ある農業、林業、水産業、その他サービス業等の方々が、自分の得意分野を披露し、情報交換し合う「チャレンジミーティング」がますます重要になっていくと思う。
by koike473 | 2009-02-26 23:20 | 観光・シティプロモーション | Trackback | Comments(0)