セミナー「世界を女性がリードする!」
2009年 02月 22日

実は昨年の暮れ位に、ある方(女性)から「男女共同参画を勉強するいいセミナーがあるから参加しましょうよ。私が申し込みの手続きをするから」と誘われ、とりあえずこの日は予定が入っていなかったので参加をお願いした。
手帳には予定を入れていたが、あまり気にもせずにいたところ、4、5日前にf-Bizから「当日の来場をお待ちしています」とのメールが来て、初めて主催者や内容を知ったというお粗末さだった。
しかし参加してみると、まずはパネラーの3人の女性の経歴、というより現在の活躍ぶりに驚いた。

大沢真知子氏は、最近よく耳にする「ワーク・ライフ・バランス」の日本での提唱者だ。
藤沢久美氏は、企業経営者へのインタビュー番組等でテレビでよく見る方だ。
そして野村浩子氏は、雑誌「日経ウーマン」の元編集長、現在は日経新聞の編集委員、そして何と富士高の卒業生だ。(大沢氏、野村氏のことは、会場で初めて知ったのだが)
次に驚いたのは、セミナーに参加した女性の皆さんの真剣さだ。


おそらく定員の75名を越える80名強の参加者があったが、男性は10名ほど。それも私と同じ議員や知った顔が多く、通路までほぼ女性で埋め尽くされた。

私の周りの席の女性たちは、パネラーの発言を懸命にメモを取る人が目立った。
年齢層も20代から中高年層まで幅広く、富士市(だけではないだろうが)の女性の「やる気」を頼もしく感じた。
「世界を女性がリードする! ~一人ひとりがチャレンジし続ける社会を目指して~」と、女性を前面に出したテーマだが、話は老若男女を問わない「現代の生き方」そのものだった(と私は感じた)。
特に印象に残った話を2つ。
「足るを知る」(ジャスト・イナフ)。
成功している経営者にインタビューすると、その多くの哲学は「争わない」だそうだ。私は耳を疑った。「えっ、みんなライバル企業に勝とうと争っているのに」と。
しかし、多くの成功している経営者は、いかに自分の得意分野を伸ばすか、得意な技術を基に新しい製品を生み出すかを極めようとしている。「この部分は他社がやるだろうから、うちはここをやろう」。
自分の強み(得意分野)と弱み(不得意分野)をしっかりわかっている、この判断がなかなか難しい。
もう一つは「自己肯定感がないとがんばれない」。
最初の話に関連するが、自分が好きなこと、得意なことをやっているときは誰もが夢中になれる。しかし、最近は夢中になれる対象を持っていない学生や若者が多い(持っている人はごめんなさい)。
それは、子供の頃に親や周囲から、真剣にほめられたり、怒られたりした経験がないからでは。
だから一度挫折するとなかなか立ち上がれない。また挫折するのが怖くてなかなか一歩が踏み出せない。
こんな話を聞いて、既にほぼ終わってしまった自分の子育てのことを振り返り、反省しきりのシンポジウムだった。
「アメリカインディアンの教え」を誓ったはずなのに・・・と。
by koike473 | 2009-02-22 23:28 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(2)

これだけの著名人を呼ぶのには、おひとり10万円以上の講演料がかかるのではないでしょうか?
講師の謝金・交通費、ロゼシアター会議室の使用料金、募集チラシの作成・印刷代金、講演会準備に費やしたf-Bizスタッフの人件費、休日出勤した富士市職員の人件費、全部あわせれば80万円以上の市民税が使われていたと思います。
それで参加者80名で入場料無料ということは、参加者1人あたり1万円相当の税金を投入した豪華な豪華な講演会です。
それだけの価値はありましたか?
ただ、この講演会について言えば、参加者一人当たり数千円の経費がかかっていることは確かです。
当日は、午前・午後を通じてのワークショップもあったようです。
参加者にとっては、非常に大きな刺激、学習、講師・参加者同士の交流のきっかけという点で、効果・価値は大きかったと思います。
しかし、「f-Biz」が全てをやってくれる、「f-Biz」が市内でどんどん起業、新製品を生み出してくれるという、「f-Biz」ありきの考え方は違うと思います。
市民や事業者側が、いかに「f-Biz」を活用するか、というスタンスが重要だと思います。
「f-Biz」が主催する講演会等は、私が出席したものは、毎回満席でした。
これからは、より大きな会場で、より多くの市民・事業者の皆さんに参加してもらえるような環境づくりが必要だと思います。
また、講演会の記録等についても、新聞の切抜きだけでなく、主催者側(「f-Biz」)の意図を含めた簡単なペーパーにして配布する等、より多くの皆さんに情報提供する工夫が必要だと思います。