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富士山観光交流ビューローの第2回チャレンジミーティング

 7日(火)は、富士山観光交流ビューロー主催の「講演会&チャレンジミーティング」に参加した。
 この日は、同じ時間にロゼシアターで「第36回富士市社会福祉大会」があり、最初はそちらに出席のつもりでいた。
 ところが後日、観光交流ビューローから開催通知が来て、福祉大会を断って(「出席」で通知を出していたので)こちらに参加した次第だ。

 60名以上の参加者がいたが、この日から2つの常任委員会で視察に出かけていることもあり、議員は私だけだった。(7月の前回は、4人いたのだが)
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 講演会は、「着地型・滞在型観光商品の造成に向けて ~富士山のブランド力と地域連携~」というテーマで、しずおかツーリズムコーデイネーターの今井利昭氏が講演した。
 通常、旅行会社は、その地域のお客さんを、いわゆる観光地に送り出す「発地型商品」を売っている。しかしこれからは、観光地側が、きめ細かな観光メニューをしつらえ、提供し、お客さんを受け入れる「着地型商品」を開発しないと新たな観光商品(=観光コース)が増えない。
 しかし、大手の旅行会社は、そのような地域の細かな情報を収集し、メニュー→コースまで創り上げるところまではなかなか手が出ない。
 そこで、地元の方々が連携し、アイデアを出し合いながら、新たな観光商品を創っていくことが必要だという話だ。
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 実は、数年前に、所属する「NPOふじ環境倶楽部」が窓口になり、富士地域の農業、林業、酪農、自然、製紙工場見学などを組み合わせた体験型プログラム「富士山においでよ!ワクワクがてんこもり」を造った。
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 今は組織そのものが消滅してしまった県富士行政センターの協力をもらいながら、富士地域でさまざまな体験ができる施設や団体と連携し、ふじ環境倶楽部でさまざまな旅行会社にもあたった。
 だが、旅行業法や旅行会社との間のマージン等との調整が難しく、中途半端な形で終わってしまった苦い思い出がある。
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 しかし、JTBに勤務していた今井さんが「旅行会社は、細かな地域の観光資源の掘り起しができない」と言うのだから、地域側にとってはまだまだ可能性はあるはずだ。

 旅行業のプロがいる富士山観光交流ビューローのコーディネート能力に期待するところだ。

 後半のチャレンジミーティングは、前回の7月と同様、「ワールド カフェ」という手法のワークショップが行われた。
 1 富士地域への来訪者を増やすために、あなたができることは何でしょうか?
 2 「富士かぐや姫茶漬け」を、地域の観光振興にどのように活かしたらいいでしょうか?
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「富士かぐや姫茶漬け」は、拡大普及に取り組んでいるJC(青年会議所)のメンバーが概要を説明した

 この2つのテーマに関し、4人の小グループでアイデア出しを重ねていく。
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 富士地域のいろいろな業種の方が参加していた。
 最後は、流れ解散の形で終了したがちょっと残念だった。
 と言うのは、ワークショップ終了後の簡単な交流会があるものと思っていた。
 そこで、ワークショップで知り合い、「おもしろそうだ」と思った人と、もっと具体的な意見交換ができるかと期待していた。

 次回は、是非、開催案内の段階から、「交流会」を組み込んでPRすべきだと思うのだが?

by koike473 | 2008-10-09 23:25 | 観光・シティプロモーション | Trackback | Comments(0)  

新しい都市計画道路と、岳南鉄道を横断する踏切交差点の整備

 2日(木)の朝は、岳南鉄道清朝踏切交差点の現場視察会があった。
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 参加者は、岳南鉄道沿線の市議会議員、近隣の町内会長さん、富士市役所建設部の職員、そして地元選出の斉藤としつぐ代議士だ。
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 この交差点は、市役所南側の青葉通りをまっすぐ東に向かい、以前昭和自動車学校があった場所にある、踏切と一体になった交差点だ。
 この道路は、都市計画道路臨港富士線だが、岳南鉄道に沿った旧昭和自動車学校の区間だけが開通していない。道路部分の工事はほぼ完了しているのだが、踏切との交差点が完成していないため、利用できないでいる。
 と言うのは、市ではこの清朝踏切と、その次(南側)の日産南踏切は、さらに吉原駅(南側)寄りの新国道踏切(旧国道1号が交差)と同じように、「信号機」を設置し、電車が近づいてきたら信号を赤にし、更に警報を鳴らし、遮断機を下ろす形を考えていた。
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 ところが、今年1月に長崎県の私鉄の踏切で、警報が鳴らず、遮断機も下りずに、電車と車両が接触する事故が発生した。
 この事故の原因調査に基づき、踏切での事故の再発防止策を国で検討しているため、2つの交差点の設計や工事を進められなくなってしまっている。
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 そこで、斉藤代議士を介して国土交通省と協議をしていただき、その途中経過等について、現場での説明をしながらの視察会となった次第だ。

 この都市計画道路については、私が生まれ育った津田・荒田島地区で開催した「まちづくり井戸端会議」でも、多くの意見・要望があった。
 「あの道路がいつまで経っても抜けないから、1本南側の道路(旧国1と臨港富士線の間)を通過する自動車が多く、危なくて怖い」

 斉藤代議士の説明では、今後の打合せによって、なんとか踏切交差点の整備の方向が見えてきたとのことだった。
 あと一歩のところまで来ている事業だ。少しでも早い開通を願うばかりだ。

by koike473 | 2008-10-08 22:26 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(2)  

キミサワ駿河台店前の歩道が拡幅されました

 私が住む今泉の駿河台地区から要望した県道富士裾野線のキミサワ前交差点の歩道拡幅工事が始まった。
 始まったと言っても、歩道拡幅そのものは、9月24日の1日で完成した。
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 県富士土木事務所の素早い対応には、感謝、感謝だ。
 ちょうどこの日は、9月議会で常任委員会があり、私は行けなかったが、関係する町内会長さん達が立ち会ってくれた。
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8月に行った県と地元との工事着手前の現場確認
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 これまで歩道が狭く、子ども達が車道にはみ出たり、自転車も危ない思いをしながら通っていたが、これで多少は安全になった。
 毎朝、通学時間に安全誘導をしていただいている交通指導員の砂田さんに聞くと、「いやー、本当に良くなったよ。特に雨の日は、傘をさして車道にあふれていたけど、今度は大丈夫だよ」とのこと。
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 拡幅にあわせ、段差をなだらかなスロープにしてもらったので、自転車の高校生に聞いても評判がいい。

 あとは、現在赤いコーンが置いてある位置に、自動車が歩道に突っ込まないようガードレールを設置する工事が行われる。この工事も近々行われる。
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 一方、この交差点につながる広見町方面に抜ける市道は、歩道が貧弱だ。
 かなりのスピードで自動車が通るが、歩行者は側溝の上の歩道らしき部分を肩をすぼめながら歩かなくてはならない。
 以前、町内のおばあさんが、買い物帰りに自動車と接触し、重傷を負った。

 次の負傷者が出る前に、何とか対策を実行できるようにしなければと思う。

by koike473 | 2008-10-07 23:26 | 今泉 | Trackback | Comments(0)  

「そうだ!沼川プロジェクト」 現地事前調査の川下り

 9月28日(日)は、「そうだ!沼川プロジェクト」の現地事前調査を行った。

 7月に実行委員会を立ち上げた「そうだ!沼川プロジェクト」の体験ワークショップ等が、いよいよ今月から始まる。
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 この日は、10月19日、11月23日に行うカヌーの川下りや水質調査を行う地点の確認だ。

 9:00に、沼津線の芙蓉橋に集合だったが、私は遅れてしまった。
 実家に置いてある自分のカヌーを車に積んだのは良かったが、パドル(オール)が見当たらない。自宅に戻り捜したがない。
 「どこへ置いたかな~」と考えていたら、3月に沼川を下った時、ボーイスカウトの艇庫に忘れてきたことを思い出した。
 「捜してもないわけだ」と納得したが、時は既に遅し、10分ほど遅刻してしまった。

 既に集まっている仲間に謝りながら、さっそく開会。
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 カヌーの先生役の高村さん(ボーイスカウト)や水質調査指導をお願いした市環境アドバイザーの寿(としなが)さん、環境社会学が専門の富士常葉大の芝村先生、そして実行委員長であるふじ環境倶楽部の渡井代表はカヌーで滝川を下る。
 その他のメンバーは、滝川と沼川の合流点近くまで移動し、カヌーが接岸可能な川べりを捜した。
 当初考えていた1号バイパス南側の河川敷は、バイパス側からでは草が茂りすぎて入ることができない。そのため、旧国道1号にかかる白妙橋まで移動した。
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バイパス南側の河川堤防には「ヌスビトハギ」がいっぱい。動くもの全てにタネが付き繁殖する。植物の不思議だ。
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 白妙橋からは富士山も見え、川やカヌーの接岸を見物するにはもってこいだ。旧国道1号の歩道からも、短い距離で河川敷に降りることができる。
 「ここにしよう!」ということで、早速草刈りを始めた。
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 春から夏にかけて伸びたツルが、何重にも絡まり、刈り払い機でも刈っていくのは大変だ。
 それでも5~6人が入ると、みるみる刈られていく。
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 この日は、潮位の関係で水位が低かったが、ワークショップの当日の潮では、水位も上がり、うまく接岸できそうだ。

 それにしても、こんなのんびりした川の上をカヌーで行くのは気持ちがいい。
 是非、来年あたりは、以前挑戦した「アシ船」に再挑戦できればと思っているのだが・・・。(やりたいねぇ~!)

by koike473 | 2008-10-06 23:29 | そうだ!沼川プロジェクト | Trackback | Comments(0)  

9月議会 私の一般質問の報告

 今日は、9月議会での私の一般質問の報告。
 質問のテーマは「第五次富士市総合計画の策定と進行管理について」だ。
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現在の富士市のまちづくりの基本となっている(?)「第四次富士市総合計画」とその構成

 質問の背景を、ずらーっと書くと以下の通りだ。(抽象的な話が多く、わかりにくいかもしれませんが、最後までお読みいただければ幸いです)

 本年度から第五次富士市総合計画の策定作業が始まっている。
 総合計画は、「市の政策推進の基となるもので、行政運営の総合的かつ計画的な執行をするための指針である」とされる。
 一方、市長は就任以来今日まで、「市民に軸足を置いた市政」を標榜されてきた。また、「市民の満足度を最大化することが行政活動=市役所の使命だ」と常々言っておられる。
 これは、市民を顧客として捉え、一見すると市民の要望は全て行政サービスとして実施することにより、市民の満足度を高めることだ、と取られ兼ねないが、それは大きな間違いであることは明白だ。
 1つは、今後ますます厳しくなる財政条件を考えれば、公的分野のサービスを行政だけで行うことはもはや不可能だ。
 もう1つは、より多くの市民の自主的な取り組みの方が、多彩なアイデアにあふれ効果的なサービスとなる場合が多く、また参加することによってコミュニティの更なる醸成や地域への愛着の深まり等が期待されるからと考える。
 つまり、「市民と行政の協働」の上で市民満足度を目指すことが必要であり、市長の本意もそこにあるものと拝察される。
 そうした中では、第五次総合計画は、
 ①作りっ放しの計画ではなく、計画の達成度とその後の課題が常に確認できるような「PDCAサイクル」(計画、実施、評価、改善)のもとで進行管理できる計画とすべきであり、
 ②その全ての面で「協働」がキーワードになるもの
と考える。

 と、長々書き連ねたが、自分としては、向う10年間の富士市の指針となる総合計画策定にあたり、「協働」をキーワードにした「使える総合計画」にするための提案として、3つのポイントを中心に質問した。
 1 市役所だけではまちづくりは進まない。市民の役割として、「守らなければならないモラル、マナー」と「役所でなく市民だからこそできるきめ細かな市民活動」を明確に議論し、位置づけるべき。

 2 市民にわかりやすい数値目標を明示し、その達成度を指標にしながら計画の進行管理を行うべき。

 3 現在、計画策定の時だけ設置される「総合計画審議会」は、計画の進行管理、評価も行う機関とすべき。

 1については、「まちづくりの時代認識」だ。
 もはや税金を集め、それをもとに様々な事業を行う「行政」だけでは良いまちはできない。
 既に使い古された感がある言葉だが「市民参加」が重要だ。これは2つの面から言えると思う。
 一つは、市民として最低限のルール、マナーを守ることを大前提としなければならない。
 こんなことを改めて確認しなければならないことは残念だが、ゴミをポイ捨て、不法投棄する人が後を絶たない。子どものしつけを、家庭でできず、学校で行うのが当然と考える人も多い。
 これではいくら税金があっても足りない。
 文句を言う前に、市民としての責任をまず果たさなければならない。
 二つめは、観光面で富士市に訪れた人へのおもてなしや、中心市街地の活性化活動等、行政がやるより、市民(市民活動団体やNPO)がやった方が、アイデアに満ち、フットワークの良いサービスが提供できるものは、どんどん市民にやってもらおうという考え方だ。この場合、行政は後方支援だ。
 このような考え方で、計画を策定する今後2年間、市民と一緒に議論し、「行政と市民の役割」を明確にした計画とするべきだと提案した。

 市の答弁は、「役割分担を念頭に置きながら、計画の中身を市民の皆さんと一緒に考えていきたい」という、やんわりしたものだった。
 「協働」の前提となる「役割分担」を、しっかり議論、整理する場をいかに多く持っていくか、注視したい。

 2については、現在、市役所が取り組んでいる「行政評価」というしくみを、総合計画の達成状況にリンクさせて計画を実行していくべきというものだ。
 総合計画は、環境、産業、保健・医療・福祉、教育、道路・交通、治山治水など、まちづくり全ての面の長期計画のため、どうしても総花的になる。
 どの分野がどれだけ改善されたか?市民の満足度が向上したか?それをわかりやすく市民に提示することで、目標達成状況をチェックしようという提案だ。
 これまでは、数値目標は掲げられていたが、行政の仕事量を増やすことが目標値になるケースが多く、それがどう効果につながっているかわからなかった。
 例えば、産業づくりの「講座の開催回数」は行政の仕事量だが、本来の目標は、その講座を通じて「資格を取得した市民数」や、「就職につながった市民数」であるべき。
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 また、毎年行っているまちづくり全般に関する「市民満足調査」で、「必要度」は高いが、「満足度」が低い「中央病院」、「廃棄物処理」、「空気や川の汚れ」などについて、満足度(満足している人の割合)そのものを指標とし、その目標値を設定すべきという提案だ。
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「平成19年度 市民満足度調査」による、施策別の必要度と満足度

 これについては、市当局は、「行政評価による進行管理を組み込んだ計画とし、市民にわかりやすい指標を設定、公表していくようにしたい」とのことだった。
 行政にとっては、常に評価の視線にさらされ厳しいことだが、成果につながることが第一だ。是非工夫して、わかりやすい指標設定を自分も考えていきたいと思う。

 3については、様々な立場の学識者や市民の皆さんで構成する「総合計画審議会」は、「協働」をキーワードをする計画ならなおさらのこと、策定する時だけでなく、その後の評価も行っていくべきという考え方だ。

 これについては、市当局は、「進行状況のチェックと評価は、市議会の審議で充分果たされている」というものだった。
 私は、「もちろん議会もチェックする。しかし、審議会は市長が設置・委嘱する機関であり、議会は市長(市当局)とは独立した機関なのだから、このように重要な計画は両方でチェックすべきだ」と反論した。結果的には「今後の研究課題」となった。

 最後に、質問全体を通じての要望を行った。
 「これまでの総合計画は、内容的にそろった計画書であればよかった。(だからこそ、作っただけに終わる計画がいかに多いことか!)しかし今回、しっかりした進行管理のしくみを組み込んだ計画とすることを考え、その手法として現在役所内部で試行している『行政評価システム』を導入するのなら、本当にその手法でチェック、評価できるかを、議会や市民にも試行できるよう、早め(21年)に公表すべきではないか?平成22年11月に、総合計画案を議会で審議、議決を目指すなら、せめてその前年から公表し、改良を行い、議案にすべきだ」

 総合計画の策定は、10年に一度の膨大なエネルギーをかける作業だ。であるとともに、まちづくりの方向性やしくみをチェック、修正する絶好のチャンスだ。
 このチャンスを逃がしてはならないと思う。

by koike473 | 2008-10-05 22:02 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)  

市役所の外部エスカレーター工事が始まりました!

 昨日で9月定例議会が終了し、夕方から会派の打ち上げがあり、さっき帰ってきました。

 今日は、先週から本格的に始まった市役所の耐震及び外部エスカレーターなどの整備工事に関する話。

 工事が本格化し、自動車や徒歩での来庁方法が変わった。
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 車で行く場合、青葉通り(南側のクスノキの街路樹がある広い道路)からは、直接駐車場に入ることが出来なくなった。

 消防庁舎の西側交差点を北上し、50mくらいのところにある西側出入り口か、北側駐車場からの進入だ。
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 北側駐車場については、これまでの出入り口に加え、東側の普段は閉まっている出入り口も開いたのでご利用を!

 駐車場に車を停めてからも結構大変だ。
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 従来の北側と西側の通用口が利用できるが、どちらも工事用の仮囲いが設置され、狭い通路を通らなくてはならない。

 なお、この交通規制等は、第一弾で、今後工事の進捗にあわせ、順次変わっていくとのことなので、その都度、事前の的確な情報提供が必要だ。

 そもそも今回のこの交通規制は、市役所庁舎の改修工事によるものだ。
 市役所(本庁舎)は、建設以来約40年が経過している。
 今回は、耐震工事が中心というものの、外部にエスカレーターを付けたり、古くなった設備の更新など、さまざまなリニューアル工事が行われる。
 これは、市役所庁舎を古くなったから建て替えるのでなく、今後とも市役所として使っていこうという富士市としての意志の表れだ。

 一方最近は、富士市役所と同じように、高度成長期の昭和40~50年代に建てられた公共の建物や土木施設が老朽化し、その維持管理が大きな財政負担になりつつある。
 同じ時期に造った施設が、これから先10年位の間で急激に維持管理に手(金)がかかり始めるからだ。
 なるべくなら、施設を長く持たせる(長寿命化)が必要だ。
 そしてそのためには、通常の適切な診断と、タイミングを計った維持修繕工事が重要だ。
 更に、個々の建物や土木施設(道路、橋、下水道等)だけでなく、各自治体の財政事情を踏まえたそれら全体の維持修繕・更新計画を立てて取り組む必要がある。
 いろいろなところで「公共施設のアセットマネジメント」(アセットは「資産」、マネジメントは「運営」)という言葉を聞くようになった。

 富士市でも、市役所庁舎だけでなく、公共施設全体を見渡した「アセットマネジメント」が求められている。
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市役所東側広場は、工事用現場事務所が並んでいる

by koike473 | 2008-10-03 02:13 | 公共施設マネジメント | Trackback | Comments(0)  

水郷のまち 近江八幡市の風景づくり

 今日は、8月に会派で視察に行き、書き溜めておいた「近江八幡市」(滋賀県)の話。

 富士市でも現在、景観法に基づく「景観計画」を策定中だが、近江八幡市は、この景観計画を全国第一号で策定した都市だ。
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近江八幡市航空写真
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八幡掘
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近江商人発祥のまち(現在、このエリアは「伝統的建造物群保存地区」として動態保存されている)

 また富士宮市の姉妹都市であり、富士宮の人から「琵琶湖に面し、水郷があってきれいな街だよ」と聞いていたので、どんな取り組みをしているのだろうと気になっていた。

 市役所で副議長の歓迎のあいさつを受け、また景観形成=「風景づくり」への取り組みの説明を受けたが、副議長、担当者とも女性で、とても新鮮な感じだった。

 説明を聞くと、近江八幡の風景づくりへの取り組みは半端ではない歴史がある。
  ・1585年、豊臣秀次(秀吉の甥)が八幡山城を築く際、その外堀として「八幡掘」が掘削された
  ・八幡堀は八幡山を囲むように整備され、両端は琵琶湖へと結ばれていた
  ・町を発展させるために、琵琶湖を通る船は必ずこの堀に立ち寄ることが命じられた
  ・それにより八幡堀に全国の物資と情報が集まり、湖上交通の大動脈として八幡商人=近江商人が大きく発展することとなった
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 つまり、水郷や堀は、自然と人為(掘削)の合作であり、商都としての基本をつくる源となったわけだ。

  ・しかし、戦後陸上交通が中心になり、八幡堀は無用の長物と化し、悪臭が漂うゴミ捨て場となった
  ・昭和40年代になると、駐車場整備や道路整備のため、埋め立て要望が住民から行政になされた
  ・昭和48年には、埋め立てが始まった
  ・だが、青年会議所が中心になり、「堀は埋めた瞬間から後悔が始まる」をスローガンに、全面浚渫を目標に堀の清掃作業を始めた
  ・昭和50年に、堀の全面浚渫が決定し、当時全国に例のない「まちづくり運動」としての風景づくりが始まった
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 このような、水郷地帯の堀を活かしたまちづくりは、以前視察で行った柳川(福岡県)と似ている。
 「観光のために堀を活かすのでなく、地域のアイデンティティ、地域文化を継承していくために行っているのだ」と言う説明は、とても説得力があるものだった。
 そしてそれが結果として、年間300万人の観光入込み客につながっている。
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 一方、昭和50年以降は、「滋賀県風景条例」に基づき、市内の各地域(小学校区よりもっと小さなエリア?)で「近隣景観形成協定」が締結され、近江八幡らしいまちなみ景観が維持されてきた。

 更に平成16年に「景観法」が制定されると、それに基づく全国第1号として
  ・「景観計画」・・・水郷風景計画
  ・「景観農業振興地域整備計画」・・・水郷地区景観農振計画
  ・「伝統的景観計画」
 また、文化財保護法に基づく全国第1号の「重要文化的景観計画」を策定し、それぞれのエリアにふさわしい具体的な建物、垣根、植栽などの「風景形成基準」を定め、それを守る取り組みがなされている。
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伝統的建造物群保存地区の建物と説明

 文化財保護法に基づく「伝統的建造物群保存地区」内の建物に関しては、補修するのに国の補助金が多少出るが、他のエリアは補助金制度はない。
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一般住宅の建築ガイドライン


 この風景=近江八幡のアイデンティティは、今までは良好なコミュニティの中で守られてきた風景だったが、コミュニティが弱体化したため、代わりに行政が決まりごと(景観計画)を策定し、風景づくりを行っていこうとしている。
 この考え方に、市民の皆さんが理解、納得しているからこそ、条例や協定、景観計画に基づき、具体的な取り組みにつながっているのだろう。

 ※9月議会は、あと1日ですが、今日、所属する会派の小長井会長が、この近江八幡市の風景づくりへの取り組みを事例に、「富士山の景観保全」について一般質問しました。富士市でも、近江八幡のように、本当に富士山の風景を、自分も含め市民一人ひとりが、自分達のアイデンティティと感じるか?そこにかかっている気がします。

by koike473 | 2008-10-01 23:49 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(4)