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吉原商店街振興組合で視察 柏崎市(新潟県)

 もう2週間以上も前の話になってしまったが、吉原商店街振興組合が主催した柏崎市(新潟県)と飯田市(長野県)の視察の報告を。
 視察の大きな目的は、「地方都市における再開発の先進事例研修」であり、私は、TMO吉原の再開発部会長ということで、誘っていただき参加した。(もちろん参加費用は自分で負担してです)
 今日は、15日(火)に訪れた柏崎の報告。

 朝6:00にマイクロバスで出発し、柏崎に着いたのは12:00過ぎ。
 柏崎は、ちょうど1年前の7月16日に「中越沖地震」による大きな被害を受けた街だ。
 古い木造の建物が連担し、倒壊などの大きな被害を受けた「えんま通り商店街」と、この10年ほどの間に再開発を進め、ほとんど被害がなかった「東本町1丁目商店街」という、隣接する2つの商店街を視察した。
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地域のシンボル「えんま堂」

 「えんま通り商店街」は、場所によって被害に偏りがある。商店街がゆるやかな丘の尾根のすぐ下に沿って形成されているが、丘の斜面下側、つまり盛土造成した側の商店に被害が集中している。
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被害を受け、取り壊された商店敷地

 現在、復興計画策定の真っ最中だ。
 復興協議会を立ち上げ、毎週水曜日に関係者が集まり、これからのえんま通りの復興計画を検討しているそうだ。
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話を聞く吉原商店街の皆さん

 この検討の中で、当事者である商店街の皆さんをバックアップしているのが、県内の4つの大学の先生や学生たちだ。
 その中心になっているのが、新潟工科大学建築学科の田口准教授(都市計画、まちづくり)だ。
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 田口氏が、「いきなり再開発計画や、その図面などを持ち出すと、バラバラなまちづくりが勝手に進んでしまうので、復興に向けた考え方を関係者が常に意識できるように、まちづくりのイメージ=復興ビジョンを『言葉』で共有しようとした」という話が印象的だった。
 これは、被害があったところと、なかったところが「まだら模様」になっているため、被害にあったお宅は「少しでも早く」、遭わなかったお宅は「まだまだ」というギャップもある中で、あくまでも「これからのまちづくり」が目的であることを忘れず、協調体制の中で「えんま通り」を新しく創り上げていこうという姿勢の表れのような気がした。
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 また都市計画や建築、デザイン系の学生たちは、検討しやすいようにと、地区の模型を造ったり、1軒1軒のヒアリング調査などを行っているそうだ。

 まもまく、ビジョンを踏まえ、具体的な建替え等の再開発プランがまとまるエリアが出てくるようだ。
 被害に遭われた商店街の皆さんと、大学関係者の連携プレイの大切さを感じた。


 「えんま通り商店街」の後は、「東本町1丁目」だ。
 倒壊により歯が抜けた「えんま通り」と、車道、歩道とも幅員が広く、大きな再開発ビルが目立つ「東本町1丁目」は、大きな交差店を境に、とても対照的だ。
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 平成3年度から13年度にかけ、延長400mの商店街を3つのブロックに分け、再開発を進めたそうだ。
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Aブロックの市民交流センター
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個別建替えを行ったBブロック
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ショッピングセンターを中心とするCブロック

 この再開発事業の中心メンバーである柏崎商工会議所の吉田副会頭と州崎中小企業相談所長から話を伺ったが、その要点は以下の通り。
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  ・400mの区間については、中心の道路が都市計画道路として13mの現幅員から19mに拡幅計画があった。実際再開発事業を進めるにあたっては、拡幅に伴う補償費(土地及び建物)の公的な手当てが大きい

  ・Aブロックは、もともと商工会議所や東北電力、信用金庫などの公的機関が立地していたので法定再開発事業で。Bブロックは、各商店ぞれぞれが建替えを行う個別建替えで。Cブロックは、商業者がまとまり関係機関の出資を募り3セクを組織し、ショッピングセンターを造る、とそれぞれ別の事業手法を採った

  ・特にAブロックは、上記公的機関に加え、市の出先機関や市民交流センターが床を買ってくれたので事業化がスムーズに進んだ。法廷再開発の基準で建てたビルは、どうしても坪単価が高くなるので、特に地方では、民間企業や商店だけでは床が埋まりにくい。また、高層階のマンションは、柏崎市内で初めての都市型マンションだったこともあり、即日完売だった
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Aブロックのマンション

  ・再開発事業は、10年を目処に完成させなければ難しい。それ以上の年月をかけても実現できないのではないか。10年経てば社会情勢や考え方、そして権利者も代替わりが進む

  ・行政やコンサルタント、建築士はあくまでもアドバイザー。金を出して造るのは自分達という意識が常に必要。検討期間だった平成3~6年度の4年間は、市等から補助金ももらったが、商店街で毎年5,000千円、計20,000千円を出し、検討会や視察を重ねた。自分で金を負担しなければ本気にはならない

  ・地方都市では、テナントも自分達で足を運び、捜さなければ、埋まらないと思う。Cブロックのショッピングセンターは、開業4年目で営業が立ち行かなくなり、民事再生法の手続きをとった。10店以上を入れ替えたが、現在も90%の床が埋まっている。一度床が空き始めると、あっという間に抜けていくので、常に埋まっている状態にしておくのが大変

 説明いただいた2人は、現在は相当の立場に就かれているが、当時は担当者として、また現在は全体の責任者として重責を担っている。
 それだけに、「自分達で金を出さなければ本気にはならない」は重い言葉だった。

by koike473 | 2008-07-31 23:54 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)  

マックスバリュ富士荒田島店 出店説明会

 25日(金)の晩は、「(仮)マックスバリュ富士荒田島店」の出店に関する大規模小売店舗立地法に基づく地元説明会が開催された。
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 出店場所は、私が生まれた家(現在は、私が父親から相続し、土地・建物は私名義だ)に隣接している。
 何日か前に、新聞折込で説明会のチラシが配られたようだが、私は現在今泉に住んでおり、自宅には回ってこなかった。
 3日ほど前に、荒田島に住む方から連絡をいただき、急遽、隣接地権者として、そして地元市議会議員として説明会に出席した。
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 計画地は、これまで製紙工場(昨年廃業)とその原料置き場になっていたところで、現在急ピッチで解体作業が進んでいる。

 計画では、この敷地に店舗面積約2,000㎡のスーパーマーケットを建設・出店するものだ。
 食料品、酒類、医薬品を24時間営業で販売する。納入業者や廃棄物収集業者などが出入りし、荷さばきを行う時間帯は、午前6時~午後10時だ。
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 店舗の概要や、交通渋滞・交通安全、騒音対策など周辺環境への配慮等について、マックスバリュ側からの一連の説明後、出席者との間で、質疑応答が行われた。

 この質疑応答を通じて、以下の2つの点で大きな課題・問題を感じた。
 1つは、想定している商圏だ。「半径1.5km、商圏人口7万人」とのことだ。
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 図に落とすと、吉原商店街をはじめ、吉原地区(吉原小学校校区)がすっぽり入るエリアだ。
 注目すべきは、このほぼ1.5kmライン上に、西友青島店、ユニー吉原店、西友今泉店が位置することだ。
 それぞれの店舗が同規模の商圏を考えているのなら、お互い「食い合い」の熾烈な競争だ。
 そして残念ながらその競争の中には、吉原商店街は最初から視野に入っていないということが明白だ。(吉原商店街の店舗構成を思い出しても、食料品、酒類、医薬品の店は既にずいぶん少なくなっている)
 また全市的に見ても、昨年のイオン富士南店出店をはじめ、現在、各地でイオン系列のマックスバリュが出店を計画しているという話を聞く。
 このまま行けば、富士市はイオンに席巻されそうだ。

 2つめの問題は、マックスバリュ側の説明姿勢だ。
 この日は、「大店法」に基づく説明会なので、法に定める交通渋滞、交通安全、騒音、光害、街並みづくりなど、周辺生活環境に対する配慮事項について説明するとのことだった。
 隣接する住民の方からは、「納品に来る車両のライト(光)を遮断する対策は?」との意見が出たが、要領を得ない説明で「検討します」に終わった。
 また私は、「皆さんにわかりやすいような、それぞれの方向の断面図で説明して欲しい。また『街並みづくり』を配慮テーマに掲げるのなら、北側道路に沿って、植栽帯を設け、緑化とともに、出入り車両の光が北側のお宅に入らないような配慮をしてほしい」と要望した。
 しかし返事は、「今日は大店法の項目に関する説明で、緑化のことは『土地利用承認申請』の手続きの中で検討しているのでそちらで・・・」というような話。
 そのまま説明会が終わりそうになったので、(私)「土地利用承認申請に関する説明会はいつやるのか?」、(マックスバリュ)「土地利用承認申請に関する説明会の義務はありません。でも、関係する課の課長さんからハンコをいただくので、それでOKに」、(私)「役所の課長が、今ここで出た意見に対し、どこまで責任が持てるか?それは無理だろう」

 マックスバリュ側で対応したのは、建築設計事務所の所長(?)だったが、「周辺の人達をバカにするのもいい加減にしろ!」だ。
 結局、周辺地権者の皆さんに対する説明会を再度行うこととした。
 あんな態度で説明されると、こちら側も意地になるのを何故わからないのだろうか?

by koike473 | 2008-07-30 22:18 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)  

富士まつりとゴミバスターズ2

 27日(日)は、午前中「田宿川 たらい流し川祭り」に参加し、自宅へ戻り、昼食を食べながらあまりの暑さにビールをグイ、のつもりがグイグイとなり、そのまま昼寝。
 午後は、庭で畑作業をやろうと思っていたのに、寝過ごしてしまった。

 4時過ぎに、ムックリ起きて、それでもずっと何だか暑さのせいでボーッとしていた。
 夕方からの「富士まつり」(まつりは朝からやっているが)の「かぐや姫絵巻」のパレードに参加するため、シャワーを浴びて、愛車「PAS」で出かけた。
 ところが大誤算。今年は会場が、市役所前から、ロゼシアター前と中央公園に変わったが、集合場所のロゼシアターに自転車がなかなか着かない。
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 ロゼシアター周辺の道路が進入禁止で、大きく遠回りしなければたどり着かない。
 そんなことで集合時間に遅刻してしまった。
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 やはり、昼間のアルコールは良くない。全てが後手後手に回る。反省だ。

 今年の「かぐや姫絵巻」のパレードは、ロゼシアター前からスタートし、潤井川の橋を渡り、富士信用金庫本店の交差点までの間だ。
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 何の役なのかもよくわからなかったが(これも反省だ、確認しなければ)、白い装束で、松明を持ち、2列になって歩いていく。(絵巻の説明書や図はあるのだろうか?参加する人もそうだが、見ている人も、「今度のあの衣装の人達は、○○だ」とわかれば、もっと荘厳な印象になるのでは?)
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 そして花火が上がる20時~22時は、「ゴミバスターズ2」に参加。と言っても、花火が上がっている20:45までは、ほとんど動く人はおらず、ゴミ集積所も手持ち無沙汰だ。
 また通路のゴミも、20時までの担当の方が拾ったり、収集してくれてあるので、初めて間近で大きな花火を見ることができた。

 これだけ大きな花火を見ると、自分でも自然に「オーッ」と声が出る。
 花火が終わると同時に、ゴミ集積所を閉め、片付けを始めるが、多くの人がゴミを持って来る。 「すみません、ゴミはお持ち帰りください」と言うと、ほとんどの人が「わかりました」と持って帰る。途中、どこかに放り投げなければいいが。
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 「ゴミバスターズ2」の目標は、「日本一ゴミのないきれいな祭り」だ。それは、ゴミが散乱せず、分別収集されることではなく、祭りに来た一人ひとりが、「ゴミは出さない。出したら持ち帰る」ことで「ゴミのない祭り」を目指すべきだろう。
 しかし現実にはゴミは多量に出る。露店や近隣のファストフード店で買った食べ物の容器や食べ残しだ。
 何年か前、○○○ナルドの前の区間の担当になった時、その店の捨てられる容器の量に驚いた。しかし、○○○ナルドは、通常の営業を行うのみで、容器で散らかった周辺を片付ける店員は誰もいなかった。
 「これはおかしい。売りっぱなしでなく、片付けまで責任を持ってやるよう投げかけるべきだ」との話も参加していた「ふじ環境倶楽部」の中ではしたが、その後は・・・・。
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ゴミバスターズ2 閉会式

 「お前ら『捨てる人』、俺ら『拾う人』じゃねーんだよ」と思いながらやるゴミ拾いはいやだ。
 では、具体的にはどうしたらいいものか?
 答えが出ずに、モンモンとしながらPASで帰ってきた。

by koike473 | 2008-07-29 23:29 | 市内外のイベント・行事 | Trackback | Comments(2)  

暑いぜ!田宿川たらい流し川祭り

 昨日(27日)は、朝から田宿川に出かけた。
 「田宿川 たらい流し川祭り 第22回大会」だ。
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 8:00から開会式だが、既にその前からカンカン照りで暑い、暑い。
 私は、来賓としてテントの中でイスに腰掛けていたが、暑い日差しの中で立っている皆さんに申し訳ない気持ちだった。
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 そして「たらい乗り」。
 私は、今年も白い長袖ワイシャツにネクタイを締め、「落ちる市議会議員」のつもりでたらいに乗った。
 毎年思うことだが、バランスがとても難しい。
 最初から落ちるつもりではないが、しばらく慣れる(重心を少したらいの前方にかけた方がいい)まで時間がかかる。
 まして、今年乗ったたらいは、22年前に造った小さめのもので、喫水線が、最初からグッと下がる。
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 スタートしたとたんに後ろ向きにひっくり返った。
 「ここで落ちて悪い運を流しておけば、次に選挙に出ても落ちないはずだ!」と自分に言い聞かせ、計4回落ちた。
 ゴールまでの50m位は、乗るのも面倒なので、たらいを押しながら平泳ぎで泳いだが、冷たい水は、太い身体をピシッと締め上げてくれるようで気持ちが良かった。

 その後は、アルミボートの船頭役だ。これはこの数年、NPOふじ環境倶楽部のメンバーの担当だ。
 今年は、前富士市議会議員の鈴木澄美さんと私という、環境倶楽部「ブー・フー・ウー」巨漢トリオの内の2人がペアで乗った。
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これは、ふじ環境倶楽部の他のメンバーが船頭を務めている写真。このように前後に乗ります。

 喫水線は下がったはずだが、今年は水位が高く、橋の下を通る時は、例年以上に身体を倒さなければならなかった。
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 暑い中で、子どもたちは大はしゃぎで、楽しそうだ。
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 ゴールは、広い親水護岸が広がるところだ。こんな暑い日には、川を一部せぎって、自然の「流水プール」ができないかと以前、皆で話をしたことがあった。
 しかし、この日、たらいから落ちて平泳ぎで泳いでいて、改めて川底に堆積しているヘドロの多さが気になった。
 このブログにも以前書いたが、流入する小河川・水路への沈砂池(土砂が田宿川に流れ込まないような土砂だまり)の設置と田宿川本川のヘドロ浚渫が必要だ。

 この暑い中、ウォーキングで根方街道を歩き、「まちの駅 わきみず寺」に立ち寄るグループも。
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 交通量が多いこの道路は、安心して歩けるような対策も必要だ。
 また、それを補い、水辺を楽しみながら歩けるルートとして、田宿川沿いの「水辺遊歩道」整備を改めて提案していく必要性を感じた。

by koike473 | 2008-07-28 23:35 | 富士市の清流・田宿川 | Trackback | Comments(6)  

防犯まちづくり講演会と身代わり地蔵尊祭典

 ちょっと遅れ気味のブログになるが、23日(水)は、ロゼシアターで行われた「防犯まちづくり講演会」と、吉原本町駅南側の「身代わり地蔵」の祭典に出かけた。
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 防犯まちづくり講演会は、2人の話を聞いた。
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 一人は同じNPOふじ環境倶楽部の会員でもある杉山克秀さんだ。杉山さんは、一級建築士に加え、防犯設備士、防犯診断士などの資格を持ち、建物の専門家としての立場からさまざまな防犯活動をアドバイスしている。
 しかし、今回初めて「くらしの防犯伝道士」と呼ばれていることを知った。
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 もう一人は、犯罪アナリスト、NPO日本防犯学校学長の梅本正行氏だ。
 私は初めてだったが、テレビでも活躍している方だそうだ。
 そんなこともあり、笑いをとりながら、ステージ全体を動き回り、話を進める。
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 しかし、話の内容は、犯罪の現場や犯罪者の行動パターン、被害者の様子など、深刻な話だ。
 近年の泥棒は、金がありそうな家に入るのでなく、入りやすい家に入る傾向が強いそうだ。
 昔からの農村地帯だからと、鍵をかけずに外出したり、就寝するのはもってのほかだ。
 東名高速などで各地を移動しながら、空き巣を重ねている集団が多く、とにかく入りやすい家に入る。そして外国人による犯行も増えている。
 家の中で犯人を見つけると、逃げるどころか、刃物で刺されるケースも増えているので、とにかく「入りにくい家、地域」をつくることが大事だそうだ。

 会場に訪れたのは、各地区の地域安全推進員など、防犯活動に取り組んでいる皆さんが大半だった。
 一方、犯罪の抑止には「地域のさまざまな目」・・・「なんだか俺はこのあたりの人にじろじろ見られているな。やっぱり、ここでやるのはやめよう」と思わせる「地域力」が必要だ。
 そうした意味では、平日の昼間のこの講演会の開催はどうかと思う。
 明日からの「抑止力」アップにつなげられるよう、より多くの市民の皆さんが聞ける夜、または土曜日にでも開催すべき講演会ではなかっただろうか?

 そして夕方からは「身代わり地蔵」さんへ。
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 夕方と言っても、とにかく暑い。
 お地蔵さんがある陽徳寺は、私の妻の実家の法雲寺が住職を兼ねている。義弟の藤田住職は、新盆を迎えた家の方がお参りに来るたび、読経を上げ、休んでいる暇がない。
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 また、お寺の役員の皆さんも、暑い中、準備や受付などでフーフーだ。

 鐘楼に上がり、鐘を突かせていただいた。
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 初めて知ったが、鐘の下には、鐘がすっぽり入るくらいの大きな穴が空けられている。この穴によって、音が上下方向に響き合い、長い鐘の音になるのだそうだ。

 地獄と天国を描いた「大絵曼荼羅」の前には人だかりが。そして良く見ると、着流し姿で説明しているのは、すぐ近くの「まちの駅 東木戸のくすりやさん」助役の久保田さんだ。仏教が考えるさまざまな世界を分かりやすく説明し、子どもも大人も聞き入っていた。
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 地獄図を見ながら、さっき講演会で話を聞いた犯罪を思い出した。未然の抑止力が第一だ。しかし最近特に無差別の通り魔事件が増えている。
 いろいろ議論はあるだろうが、事件を起こしてしまった場合には、犯罪者にはあの世でなく、この世でこうした罰を受けさせることが、次の事件の抑止力になるなら、それは仕方がないことだと思う。

by koike473 | 2008-07-27 23:24 | 市内外のイベント・行事 | Trackback | Comments(0)  

吉原で再開発を行う意義は?

 22日(火)の晩は、タウンマネージメント吉原の「再開発研究会」で、講師を呼んでの「第1回講演会」があった。
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 「まちを活かす。いま何故、再開発か? ~これからの吉原のまちのあり方と再開発~」のテーマで、㈱川口建築都市設計事務所 専務取締役の川口良子さんに講演いただいた。
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 川口さんは、私の前職の上司であり、この再開発研究会の全体をまとめるファシリテーターをお願いしている。
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 研究会は、基本的に今後2年間をかけて議論をしていく予定だ。私は、研究会の部会長であり、研究会は、最終的には再開発の具体的な構想案をまとめることを目標にしている。
 しかし前段では、再開発を考えるにあたり、なぜ再開発が必要なのか?それが吉原にとって、そして富士市にとってどういう意義を持つのかを、しっかりと確認、と言うより、今後検討を続ける中で常に意識すべきだと感じていた。
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 特に、前日、かなりショッキングな言葉を聞いた。
 市内で吉原以外に住む40歳位の方と話をしていた。(私)「明日は、吉原の再開発研究会があるんです」、(男性)「私は、そういうことには税金を使わないで欲しいと思います。吉原は、私たちの生活には何も関係ありません。そのお金は福祉などに使うべきです」
 直接、こんな話を聞いたのは初めてだが、議員になってからのこの1年、それに類する話は間接的に何度か聞いていた。
 そんなこともあり、「吉原地区での再開発の意義」について、じっくり話し、参加者の皆さんに考えてもらうような講演をお願いしていた。

 川口さんの講演の前段の主要部分を、自分なりに以下のようにまとめてみた。

 ・「中心市街地って必要なの?」、「それはどこ?」、「そんなところに投資する必要があるの?」という意見がかなりある
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 ・人口増加を前提に「開発・拡大」路線が当たり前だった都市づくりが、人口減少社会を迎え、「更新・保全」を基本とした「コンパクトシティ」に変わらざるを得なくなっている

 ・コンパクトシティの中心は、これまでの都市としてのストック(道路・上下水道等のハードな基盤、歴史・文化、そうした中での密接なコミュニティなど)がある、いわゆる中心市街地を活用することが順当だ
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 ・コンパクトシティを形成する基本的な要件は、居住機能の確保、公共交通のアクセス向上、歩いて暮せる環境、そしてそこにあると多くの人に好影響を及ぼす都市機能があることだ
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 ・この都市機能について川口さんは、「密度高い諸活動の場として役立ち、地域への愛着・誇りを醸成し、地域文化の創造に貢献するもの」とし、そのキーワードは「多機能化」だと言った
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 ・更に、そうした多機能化の中では、「商業は、複数ある機能の中の一つ」くらいの視点に切り替える必要がある

 ・再開発は、老朽化した建物を更新しなければならないと考えれば、こうした視点からまちの中心を創り上げていくための「きっかけ」と捉えるべきではないか

 ・こうした検討の中で、吉原の存在価値を高め、皆さんが周辺(「投資する必要があるの?」と言う人達など)に主張し、伝えていくことが重要ではないか
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 この日は、かなり言葉を選びながらの講演で、いつもの「ニコニコ笑顔のストレートパンチ!」は影を潜めていた(と私には感じた)。
 「吉原だからこその、密度が高い諸活動」を、これからの2年間、研究会のメンバーみんなで考えていかなければと思う。

by koike473 | 2008-07-24 22:57 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)  

5回目を迎えた田子の浦港の「海交流」

 20日(日)は、水防訓練を途中で失礼し、田子の浦港で行われた「海交流2008」に出かけた。
 午前中(10:00~)は、元吉原会場の「MOTOマリンフェスタ」に、午後(15:00~)は田子浦会場の「第13回田子浦みなと祭り」だ。
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 この「海交流」は、今年で5回目だ。
 私は、第1回目は実行委員会の事務局長として、また第2回目も事務局スタッフとして、運営を受託したNPO法人コミュニティシンクタンクふじのメンバーの立場で関わった。
 特に第1回目は、昼間は勤務先の仕事をし、夜から深夜または朝にかけては海交流の調整を行い、眠れない日が続いた。だが結局は赤字運営となり、関係する皆さんに迷惑をかけた。あの半年間を思い出すと、今でもせつなくなる。
 昨年は台風の影響で中止となったが、今年はカンカン照りの中、そんな複雑な思いで元吉原会場に向かった。
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あいさつする元吉原地区まちづくり推進会の杉山会長
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今年の目玉は、「望星丸」(東海大学の海洋調査研修船)の一般公開
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元吉原ウインドアンサンブルの演奏。元吉原会場は、第1回目から「海辺の演奏会」をテーマにした取り組みが続いている。
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会場にはフリーマーケットや出店も多く、にぎわいを見せていた。

 昼に一旦自宅に戻り、15:00からは愛車「PAS」で田子浦会場に出かけた。
 だがここで大失敗。デジカメを忘れた。(写真がなくてすみません)
 田子浦会場は、13回目の歴史がある「みなと祭り」で、出店は業者も入るが、大半は田子浦地区全ての区(町内会)がそれぞれテントを張り、売店を出す。
 地区の皆さん全員で盛り上げる「夏祭り」そのものだ。

 知り合いの方のテントで飲んだり、食べたりまた飲んだりを繰り返しているうちに、すっかり腹が張ってしまった。
 結局、フィナーレを飾る花火大会は見ずに帰宅した。

 田子浦地区の「みなと祭り」は地域の発案で始めたものであり、これからも独自に続いていくことだろう。
 しかし元吉原地区での「海交流事業」は、田子の浦港を、もっと市内外の多くの人が水辺で楽しめる観光交流拠点にしていくための実験事業として始めたものだ。
 そのため毎年、会場やプログラムを試行錯誤してきた。
 当初、海交流を提案してきた立場の人間として、こんなことを言うのは心苦しいが、
  ・工業港である田子の浦港の限界(活用可能な時間、スペース、安全性など)
  ・夏の暑さの限界(日中のコンクリートの照り返し)
を改めて感じる。
 今後の取り組みについては、これから検証作業をしながら検討するだろうが、「観光交流」の視点からは、港だけでなく、もう少し広いエリアの中での1ルート(立ち寄り拠点)として考えなければかなり難しいと感じる。

 例えば、マリンプールを活用した「水辺のコンサート」と田子の浦漁港で行われる「シラス祭り」を、「連絡船」(港の東西間で)で結ぶなどの取り組みだ。
 さまざまな関係者・機関との調整が必要だが、一歩一歩確実に進んでいかなければ!

by koike473 | 2008-07-23 22:17 | 市内外のイベント・行事 | Trackback | Comments(2)  

台風や集中豪雨に備えての「富士市水防訓練」

 20日(日)は、朝から富士川の堤防にある「かりがね公園」に出かけた。
 「平成20年度 富士市水防訓練」だ。
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 家を出る時にはパラパラ雨が降っていたが、訓練が始まる8時過ぎからはムシムシと暑くなった。
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 水防団は、基本的に市内を流れる河川の水系別に組織されている。
 浮島、須津、吉永、原田、潤井川左岸、潤井川右岸、鷹岡、富士川、田子浦、元吉原の10団体だ。
 大雨が予想される、あるいは大雨が降った時に出動し、浸水や堤防決壊などの水害から地域を守るための水防活動を行っている。
 具体的には、浸水を防ぐために土のうを積んだり、堤防が決壊しないよう水の流れを弱める木流し、川倉などの工法で対応する活動だ。
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 初めてこの水防訓練に参加(と言っても市会議員は来賓)したが、失礼だが、団員の皆さんの平均年齢が、消防団に比べかなり高齢なのが気になった。
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 土のう積みは体力勝負だ。この暑い中、各団で200袋を作り、積み上げていく。(ここでも年齢が気になる)
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 できた土のうに体を当ててみると、想像したより随分しっかりしていて、多少の衝撃や圧力ではビクともしない。
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 私は、次に行かなければならない行事があり、1時間ほどで失礼したため、土のう積み工法以外は見学できなかった。

 昨年7月の須津・浮島地区の台風による水害に引き続き、今年はついこの間、時間雨量112mmの集中豪雨により、市内は各地で床上浸水が多発した。
 根本的な治水対策が早急に必要だが、一方で土のうなどによる自衛策も考えなければならない。
 私が生まれ育った荒田島の家は、よく床下浸水の被害にあった。しかし土のうの配布や、それを積んだりしたことは無かった。
 今思えば、「この土のうがあればあれほど水が入ることはなかったろうに」と、今さらながら悔やまれた。

 今日、河川課に問い合わせたところ、浸水の被害等が予想される住宅などには、現在は、土のう(砂入り)の配布を行っているとのことです。これはもっとPRした方がいい取り組みです。
 浸水が心配されるお宅は、河川課(直通電話:55-2835)に相談し、常日頃からの自衛策も充分とっていただきたいと思います。

by koike473 | 2008-07-22 23:50 | 防災 | Trackback | Comments(0)  

富士市民活動センター3周年で加藤哲夫氏の講演会

 19日(土)は、吉原本町にある「富士市民活動センター コミュニティf」の3周年記念講演会があった。
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 「NPOが紡ぐ地域力in Fuji ~あなたも市民活動を楽しみませんか!~」というタイトルで、せんだい・みやぎNPOセンター代表の加藤哲夫さんが講演した。
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 とにかく、「あっという間の2時間」だった。
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 加藤さんのことは、「仙台の市民活動センターはすごく活発で、そこにカリスマがいる」ということで以前から名前だけは聞いていた。
 しかし、実際に講演が始まる前は、細身のメガネをかけた方で、どこにそんなパワーがあるのか不思議だった。
 だが、話を始めると、全てご自身の経験と勉強に裏打ちされた「自信ある自分の言葉」で話され、それも全てが理路整然としていて圧倒された。
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 記憶に残った話をいくつか・・・。

 ・現代は、具体的な人間関係がない社会になっている。昔だったら、商店のおじさんが夜遅くまで店を開けていて体の具合が悪そうだったら、「どうしたの?少し休んだら?」と気にかけた。 しかし今のコンビニでは、店長や店員が睡眠不足で死にそうでも、誰も気にかけない。
 人を全て単なる「受身」の「消費者」にすることが企業の戦略だ。
 そこでは消費者としてのプライベートな領域だけが肥大化し、「公共心」=他者への関心と配慮の心が失われていく。
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 ・そもそも市民活動は、「困っている現状を何とかしたい」という「私・発」の想いから始まる。
 産婦人科や小児科の病院や医師が無くなる問題が多発している。そこで動き始めているのは、小さな子どもを持つ母親たちだ。自分や自分の子どもも困るが、医師の体調や労働環境、医療体制全体の問題に気付き、運動が起こっている。母親という「当事者」だからこそわかる「専門性」がキーワードだ。医師の立場だけでは絶対に変えることはできないだろう。

 ・「市民活動」にはいまだに偏見が多い。「好きでやっているのだろう」、「なぜボランティアなのに、お金が必要?」。こう言う人は役所の人間にも多い。これはNPO法を「特定非営利活動促進法」としたことに一つの原因がある。つまり「非営利=無償(ただ)」とのことだ。
 しかし、これはあくまで「営利を求めない組織」のことであり、ただで活動を行うことではない。「役所=非営利組織」だが、ただで運営されているわけではないでしょう?職員にはしっかり給料が払われている。(この説明は「目からウロコ」だった。自分も説明するのに苦労していたが、使える!)

 ・特定の分野で活動するNPO(テーマコミュニティ)と、町内会などの地域組織(地縁コミュニティ)が対立の構図で説明されがちだが、決してそうではない。NPOは、その専門性や機動性を持って町内会などの「現場」で活動すべきだし、市民活動センターはその接点やバックアップの役割を果たすべきだ。

などなど・・・もっとあるのだが、きりが無くなる。
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 会場に訪れた皆さんからは、異口同音に「時間が短すぎた。もっと聞きたかった」、「具体的な事例をもっと聞きたかった」などの声が聞かれた。
 私ももっと聞きたかったが、市民活動の基本的な考え方をとても整理して聞くことができ、気持ちが洗われ、また力をもらった気がする。
 特に、NPOが町内会などと一緒に現場を持つことの重要性については、「そうだ!沼川プロジェクト」を進める上で、大きな精神的支柱になりそうだ。
 また、議会においても、議員になる前に自分自身「一番やらなくては」と考えていた「市民活動を活発化するための環境整備」に取り組む重要性を再認識することができた。
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 蛇足だが、「NPOの活動=特定非営利活動」、「役所=非営利組織」の話から連想(?)し、「議員の活動=特定営利活動」が思い浮かんだ。
 特定地域、特定分野・業界の営利(?)。地域から推薦されたのだから地域のことを一生懸命やるのは当然だ。しかしそれは、全市的に普遍的な利益につながるような説得力としくみを併せ持つような活動でなければと改めて自戒した次第だ。

 加藤さんは、来年1月には、富士市(合併後だから現・富士川町も)、富士宮市、芝川町の職員研修会に1泊2日で再び富士市に来るそうだ。
 研修を受ける対象層は確認しなかったが、是非、「市民活動」を真正面から勉強してほしい。
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講演会の後の交流会でも「加藤節」は絶好調だった。

by koike473 | 2008-07-21 23:10 | NPO・市民活動 | Trackback | Comments(0)  

田子の浦港の役割と現状

 17日(木)は、所属する会派の勉強会で県の田子の浦港管理事務所を訪問した。
 この勉強会は、主として港の両岸に整備及び計画中の緑地(公園)の進捗状況を確認するものだった。

 私は、たまたま先日一人で田子浦側の「シンボル緑地」を見学し、元吉原側の「鈴川海岸緑地」計画地もこれまで何度か見ていた。
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 そんなこともあり、どちらかと言えば「浚渫工事」と「中央埠頭」の整備状況が気になっていた。

 管理事務所の村松所長から現在の田子の浦港の状況説明を受けた。また、5年ほど前、私が前職で「田子の浦港みなとまちづくり構想」策定の仕事をした時の記憶もたどりながら概況を整理すると以下の通りだ。
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 ・田子の浦港は、全国の港湾の中では、規模は小さな港だ。しかし、岸壁1mあたりの貨物取扱量は2,700トンで、全国平均の1,000トンを大きく上回り、稼働率は全国でも上位3、4番目だ
 ・稼働率が田子の浦港より高い港湾は、取扱貨物が石炭のみなど、何らかの貨物に特化しているが、田子の浦港は石油、セメント、チップ、パルプ、とうもろこし等さまざまな原材料を扱っており、地域産業・生活を幅広く下支えしている港と言える
 ・一方、現在の貨物船の規模は年々拡大しており、3万トン級の船が増えているが、田子の浦港は、もともと1万トン級の貨物船の利用を想定して造られていた
 ・このため、3万トン級の船の入港に対応できるように、港内の水深をー12mまで確保できるよう港内の土砂を浚渫しなければならない
 ・更に、掘り込み式港湾(海が急深なので、陸地側の河川河口部を掘り込んで造った港)であり、潤井川、沼川から流れ込む富士山、愛鷹山から流れ込む土砂もあるので、この浚渫も永久に続けなければならない
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 このような重要な田子の浦港だが、現状では3万トン級の船は水深も確保されていない上、岸壁も老朽化しているため着岸できない。
 このため、
  ・清水港で一定量を下ろし、3万トンからかなり軽くし、浅い水深でも入港できるようにして田子の浦港に入る
  ・清水港で一定量を下ろした貨物は、陸送(トラック)したり、小型船に積み直して入港する
など、時間と金をかけて処理しているが、それを嫌って船が田子の浦港に入港しなくなる傾向も出てきているようだ。

 つまり田子の浦港は、港湾機能の維持・確保という面から言えば、現在「危機的状況」にあると言っても過言ではない。
 早く港内の土砂を浚渫し、岸壁を整備しなければならない。
 そうした意味からは、岸壁は順調に工事が進んでいるようだ。
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中央埠頭の新しい岸壁は、「ジャケット式桟橋構造」で造られる。現在の岸壁より15mほど海側に新しい岸壁ができる。

 浚渫も進んでいるが、最終的な土砂の処理は、海岸緑地の整備との関係の中で、まだ検討課題も残っている。
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浚渫した土砂を分別区分するプラントでの説明

 なんとか落ち着き先が確保されることを願うばかりだ。

by koike473 | 2008-07-19 23:04 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)