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「国家の品格」の藤原正彦氏講演会

 今日は、午前中、所属する環境経済委員会に出席した。
 何件かの議案の審議を行ったが、来年4月に新富士駅北側にオープンする「ふじさんメッセ」(産業展示館)の指定管理者選定については、以前から気にしていた案件だ。
 第3者から成る検討委員会で選出されたのは、東京の業者だが、それが興味深い。市では、年間の管理料を95,000千円程度×5年間と見込んでいたが、この業者は最初の2年間で計50,000千円で、3年目以降は無料、逆に収益が上がれば、その50%を市に納入するという提案だそうだ。
 さまざまな会議や見本市の誘致、開催を全国展開している会社で、何としても富士山の直下で開催したいということだったようだ。
 同時に設立、スタートする「富士山観光交流ビューロー」と連携し、初年度からバリバリと稼動するよう、残り半年の準備が勝負だ。

 15:00過ぎからロゼシアターに向かった。
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 「国家の品格」を書いた藤原正彦氏の講演を聴きに行った。TKCという会計士、税理士の皆さんの団体が主催する公開講演会だ。
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 「法治国家とは、恥ずべきものだと思う。道徳や倫理による自己規制によって社会秩序が守られることが基本であり、それができていたのが40年前までの日本だ」。
 「『地球市民』などは机上の空論だ。家族愛、地域愛、祖国愛があって、その上での地球愛だが、日本では、前提となる3つの愛が消滅しつつある」。
 「「本来、政治とは8割の中流階級を保つためにあるものなのに、現在の規制緩和策は、1割の勝ち組と9割の負け組を作り出している」。
 「日本人が持っている美的感受性や武士道の精神こそが世界を救える」・・・読み返してみると、「何を言ってるだ」と言われかねない文になってしまう。
 しかし、講演は論理的であり(さすが数学者)、かつ日本人が持っている道徳観、倫理観を大切にすべきだと言う、私にとっては説得力のあるものだった。

 1年ほど前に読んだ「国家の品格」を、改めて読み直してみようと思う。
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ロゼシアター東側の潤井川・・・彼岸花の季節になりました。

by koike473 | 2007-09-20 23:21 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)  

まちづくりコーディネーター講演会

 先週の土曜日(15日)は、午後から静岡に出かけた。
 県が主催する「まちづくりコーディネーター養成研修『入門編』」の講演を聴くためだ。
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 この研修は、県内の中心市街地の活性化を目的に活動しているNPO・市民団体、商工会議所、行政などの担当者を対象に、毎年10回程度の連続プログラム(9月~3月までの長期にわたる)で、公募方式で開催するものだ。
 私が勤務していたまちづくりコンサルタントが企画・運営を受託している。

 15日は、そのプレ企画の位置付けで、公開講演会「まちへのおもいをカタチにしよう!元気になるまちづくりトーク」が開催された。
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 講師は、福岡県から招いた今泉重敏氏(㈱まちづくり計画研究所代表取締役)だ。昨年2月に福岡県甘木市で開かれた「まちの駅 全国大会」に、私が富士市の取り組みを紹介するパネラーとして参加した際、そのコーディネーターを務めたのが今泉氏だ。
 そんなご縁で、昨年から2度静岡にお越しいただき、「自分もこんなアイデアでやってみよう」と思わせる楽しい講演をしてもらった。
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 とにかくアイデアマンで、弁も立つ。
 九州をはじめ、全国各地でまちづくりのサポート、応援をしている。
 「まちの駅」では、九州のあるタクシー会社に相談し、タクシーの運転手さん一人ひとりに駅長になってもらい、タクシーそのものを「動く『まちの駅』」として、訪れるお客さんのおもてなしをしてもらっている。また、「まちの駅」のしくみそのものを、韓国に輸出しようとしている。

 商店街振興については、「店内はいつでも笑顔があふれている。これが真の『笑店』。『笑店』を支えるのが笑顔に満ちた『笑売人』。『笑売人』は、『定期笑給』、『笑格』あり。『笑店』が横につながるから『笑店街』の誕生だ。○○○笑店街を増やそう!・・・・・」と、富士宮焼きそば学会・渡辺会長も真っ青の名言で始まる抱腹絶倒の講演だった。
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後半は、県内でがんばる女性2人と会場を交えてのトークで盛り上がった(とのこと)


 11月には、富士市の職員研修で講師として富士市に来るそうだ(昼間)。
 せっかく富士まで来てくれるのに、それだけじゃあもったいない。当日、市役所から放免された後、夜は市民の皆さんにも聞いてもらえるような「おもしろ企画」を、是非考えたいと思う。

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この日、静岡市の呉服町通りなどでは、「第5回静岡おだっくい祭り」が開かれていた。「よさこい形式」を取り入れた「踊りによる地元自慢大会」だそうだ。吉原の街に少し分けて欲しいような人だかりだった。

by koike473 | 2007-09-18 23:25 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)  

スズキの鈴木修会長

 今日は、スズキ㈱取締役会長である鈴木修氏の講演を聞いた。市の幹部職員を対象にした職員研修会があったからだ。業務終了後、17:45からラホール富士で開かれた。

 私は、自転車で向かい、17:30頃会場に着き、ちょうど駐輪場に入れようとしているところに軽自動車が止まり、中から一目でわかる鈴木会長が降りてきた。すると我が鈴木ひさし市長が車に近づき、「お忙しい中ありがとうございます」と言って出迎えた。さすが浜松を動かす3兆円企業のトップだ。(残念だが、写真を撮り忘れた!)

 市長のあいさつ後早速、「改革の担い手は誰か!」のテーマで講演が始まった。
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 「今日は、富士市に来てとても感激しました。新富士駅までお迎えに来ていただいたが、我がスズキ自動車の車でお越しいただいた。地元の浜松市は1台もスズキ車を購入してくれていないのに。この配慮がすばらしい」という話で会場の笑いを誘い、なごやかな雰囲気で始まった。
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 しかしその後は、浜松市の行財政改革推進審議会会長として、会場の空気が冷たくなるような話が続いた。
 「これは浜松の話ですよ」と言いつつ、「役所は市民に本当のことがわからないように情報を隠そうとしている」、「調べてみると、よくもこれだけ無駄遣いしてくれているなという事業が多い」、「職員互助会になぜ半分以上補助金を出すのか。民間では考えられない」などなど。富士市の幹部職員も思い当たることがあるのだろうか。会場はシーンとしたままだ。

 私は、市議会議員席として用意された最前列に座った。講演が始まったら、後ろを向いて、幹部職員でほぼ満席の会場全体の写真を撮ろうと思っていたが、とてもそんな雰囲気ではなくなってしまった。
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つい昨日、8月29日にスタートした浜松市第二次行財政改革推進審議会の記事(静岡新聞 8月30日朝刊)

 「日本人全体が、国や県からの補助金ばかりをあてにする『こじき』になってしまっている。最大の『こじき』は国から予算を獲得したことを手柄にする国会議員だ」と容赦ない。
 「苦しい時には、会長、社長、社員全体でやらなければダメ。『俺だけはいいだろう』は通用しない」。社員1万6,000人の大企業のトップならではの経験と自信が言わせるのだろう。
 歯切れのいい話は続くし、説明に使う数字(金額)もスラスラ出てきて、とても昭和5年生まれの77歳とは思えない。

 スズキの創業以来80年の経験を踏まえ、「企業は25~30年周期で業種や経営方法を変えなければ生き残れない」、「業績がいいときほど、危機が潜んでいる」、「3代目が問題だ。楽な生活しかしてこない3代目でつぶれる企業が多い。役所は3代続けて勤務してもつぶれないが」(ここでも、笑いが出ないばかりか、冷たい空気が会場を覆った)

 最後は、「私は、自戒を込めた『有言実行』を旨に生きている」。すごいパワーの人だった。

by koike473 | 2007-08-31 01:21 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)  

「見守り」

 今日は、ロゼシアターで「防犯まちづくり講演会」があった。
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 講演の前に、空き巣が嫌う「ガラス割り実証実験」がステージ上で行われた。一般のガラスに比べ、フィルムを貼ったガラスや、2枚のガラスの間にフィルムを挟んだ「合わせガラス」は、ハンマーで殴りつけても貫通せず、侵入するのに時間がかかる。
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フィルムを貼ったサッシは、なかなか割れない
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合わせガラスは、ハンマーで殴りつけても貫通しない

 空き巣は、侵入するのに5分以上かかると7割はあきらめるそうだ。空き巣予防のポイントは、この「時間」(5分以上かけさせる)に加え、「光」(明るいところはやはり嫌がる)、「音」(犬や大声)、そして「人間の目」の4つとのこと。
 中でも最大の予防策は、「人間の目」であり、あいさつをされたり、目礼をされただけでも空き巣は、その地域から遠のくとのこと。
 近所では、知らない人(それが空き巣かもしれない)でも元気よく「こんにちは」とあいさつをしよう!

 これに関連して、講師の清永賢二・日本女子大教授から、地域での防犯活動の大きな流れの変化についての解説があった。
 かつては、戦前の5人組のように、「監視」することにより犯罪者を見つけ出し、排除することが防犯の考え方だった。
 しかしこの20年ほどの間に、市民、自治体、警察が三位一体となり、子供や女性など、弱い立場の人たちを包み込む、守るという「見守り」に考え方が変わってきたとのことだった。(ちなみに、この「見守り」を最初に提唱したのは、愛知県春日井市の市長で、唱え始めた20年ほど前は、周りから相手にされなかったそうだ)
 本年度、私も会員になっているNPO法人コミュニティシンクタンクふじが、GPS機能付き携帯電話と電子タグを活用した児童の安全・安心を確保する「地域児童見守りシステムモデル事業」を総務省から受託した。これは、子供の居場所などを把握するための「先進的なIT機器」の活用ばかりに話題が向きがちだ。
 しかし、地域のさまざまな人たちが「目」で「見て」、包み込み「守る」という「見守り」あっての取り組みでなくてはならないと改めて思った。

by koike473 | 2007-07-12 23:56 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)  

小櫻義明先生静岡大学名誉教授就任記念「しずおか地域づくりトークセッション」

 昨日は、市職員互助会主催のソフトボール大会にちょっと出て、一旦自宅に戻り、シャワーーを浴びて、その後静岡に向かった。
 静岡大学人文学部教授として長く静岡県の地域づくりに関わられた小櫻義明先生が、この3月で退官し、名誉教授になられたことをお祝いし開かれた「しずおか地域づくりトークセッション」に出かけるためだ。
 主催は、静岡地域学会、しずおか未来づくりネットワーク、しずおか未来づくり倶楽部、NPO法人地域づくりサポートネットの共催である。
 私は、4つの団体のいずれにも一応所属している形だが、昨日の会で最も参加者が多かったのは「しずおか未来づくり倶楽部」の関係者である。
 これは、静岡県が主催し平成3年から10年ほど続いた「静岡・未来人づくり塾」(県や県内の市町村、各種団体、民間企業などの若手職員を対象に、これからの地域づくりを牽引する人材を育てる目的の「塾」)の卒業生が組織している団体である。
 小櫻先生は、この「未来塾」の初代専任講師として、またその後も現在に至るまで、県内各地の「まちづくり」の実践的なコーディネートやアドバイスをされている。
 私は、未来塾の2期生として、平成4年度に1年間通った。小櫻先生のゼミではなかったが、先生の鋭く、頑固なお話には、いつも塾生のみんなが「そこまではできそうもないけど、やっぱりそうやんなきゃな」とうなずいていた。果たしてみんなどこまで実践あるいはトライできたか・・・?
 塾生の多くが、県内各地で活躍し、県や市町村の幹部になったり、民間企業でも責任が大きな立場になっている方も多い。
 富士市の職員にも2名、各種団体から1名の方が卒業し、それぞれの分野で活躍している。
近くでは、富士宮市、と言うより「やきそば学会」の渡辺英彦会長も卒塾生である。
 小櫻先生は、名誉教授になられたが、まだまだパワー一杯である。つい1週間ほど前に気づいたが、先生は平成15年度から富士市が設けている「行政経営会議」の経営アドバイザーを務めていらっしゃる。
 行政経営会議とは、市のHPでは「市長、副市長、教育長をメンバーとし、市の行政経営に関する基本的な方向を検討し、併せて地方分権及び行政改革を推進するための検討会議」となっている。なんだ、市役所の一番重要な会議じゃないか。
 そのアドバイザーが小櫻先生。ビシビシ市長に提言していただくとともに、4年間も富士市を外から見ていただいたのだから、市民や議会にも開かれた場で、是非先生の意見を聴く場を持つべきだと思う。
 昨日の先生のお話で一番記憶に残ったのは、「静岡県の皆さんは、『危機意識』を訴えても裕福だから動きません。でも『おもしろい』、『これは楽しい』と思うことで引っ張れば、どんどん動きますよ」
 小櫻先生、これからもよろしくお願いいたします。
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写真は「小櫻先生の名誉教授就任お祝い会」の2次会でのスナップ
 「静岡・未来人づくり塾」の講師の面々 左から伊藤光造氏(㈱地域まちづくり研究所 所長)、小櫻義明氏、花井 孝氏(㈱地域活性化戦略研究所 所長)、田中孝治氏((社)静岡政経研究会 地域・産業研究所 所長)、望月誠一郎氏(㈱地域デザイン研究所 所長)、写真撮影後、川口宗敏氏(静岡文化芸術大学教授)も見えられた。いずれも、県内を拠点に活躍されている「まちづくり」のコーディネーター、アドバイザーである。富士市にも、的確かつ厳しいアドバイスを是非お願いいたします。

by koike473 | 2007-06-24 22:13 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)