カテゴリ:公共交通・自転車( 48 )

 

「エコポイント」の対象商品に電動アシスト自転車などを!

 何だかよくわからないうちにニュースや新聞で聞くようになった「エコポイント」制度が、15日(金)から始まった。
f0141310_23375023.jpg

 環境省・経済産業省・総務省3省連名のサイトによれば、「エコポイント」は、「環境に良い製品の購入や行動に対して、様々な製品等と交換できるエコポイントを付与し、そのような購入や行動を促す制度」とある。
f0141310_2338883.jpg

 目的は3つで、①地球温暖化防止、②経済の活性化、③地上デジタル放送対応のテレビの普及だ。

 対象製品は、3種類の家電製品で、省エネ性能の高い①エアコン、②冷蔵庫、③地デジ対応テレビとなっている。
 付与されるポイントは、エアコン、冷蔵庫が価格の5%分程度、地デジ対応テレビが10%程度ということで、ポイントで交換できる商品は、①省エネ・環境配慮に優れた商品、②全国で使える商品券・プリペイドカード(環境配慮型のもの)、③地域振興に資するものの3種類だ。
f0141310_23383641.jpg

 家電店の新聞折込チラシ

 しかしこのHPには、「具体的な交換商品、交換の手続き、スケジュールは今後決める」と書いてある。
 また、極めつけは「国会審議の結果、エコポイントを付与しないこともございますので、あらかじめご承知おきください」というくだりだ。
 現在国会で審議中の21年度補正予算が成立しなければ、正式には決まらないということだ(ほぼ確実に成立するだろうが)。
 これほどのドタバタながらも、急いでこの「エコポイント」に取り組もうとしたのは、景気対策、ボーナス時期に合わせる、そして選挙対策などが背景にあるからだろう。

 私は、この「エコポイント」については、ここ1週間ほどの新聞や折込チラシで知った。
 ドタバタさや、「本当に景気対策になるのか?」との批判や疑問の声も聞くが、お金の回り方を変えるきっかけになるのなら、それは意義があると思うし、併せて是非提案したいことがある。

 今回は、景気対策として緊急的な取り組みということで、エアコン、冷蔵庫、地デジ対応テレビの家電3商品のみが対象だが、それに電動アシスト自転車と住宅の柱材(ヒノキ等)を加えることだ。

 人口が減少し、コンパクトシティへの転換が求められる中では、これからは地域内の移動の際には自動車でなく、自転車や徒歩で済ませられるようなまちづくりや道路交通網整備、そして一人ひとりの意識付けが必要だ。
 しかし現状は、なかなか切り替えが進まない。
 やはり自転車に乗って、「これで十分だ。結構いいじゃん」と思う人が増えてこなければ変わらないと思う。
 一方、そうは言っても日本は島国で傾斜地も多い。
 少し坂があったりするところに住んでいる人や、中高年層には結構負荷がかかるため、なかなか自転車に乗ろうとしないのも事実だ。
 しかし電動アシスト自転車なら、そのあたりをかなりカバーできる(これは私の実感!)。
f0141310_23385624.jpg
f0141310_2339576.jpg

 吉原公園北側の急坂もへっちゃらだ!

 事実、ここ数年の電動アシスト自転車の普及拡大率の高まりは顕著だ。
 電気を使用するが、自動車からの乗り換えを考えれば、相当の「エコ」だ。
自転車に乗る人が増えれば、歩行者や自転車が走行しやすい道路体系整備、まちづくりの「後押し」になるはずだ。

 住宅の柱材(ヒノキ等)は、とにかく伐期を迎えている日本の山にある木材を使い、山林の更新促進と林業の活性化に寄与することが目的だ。
 よく「川下(木材の利用・消費)が流れなければ、川上(木材を生産している山)の手入れ・整備は進まない」と言われる。
f0141310_23393371.jpg

 間伐しても「捨て切り」が目立つ富士山麓の人工林

 太いヒノキを伐って、木材(柱等)として使ってもらう(=買ってもらう)ことで、山林所有者にお金が回り、それで初めて次の植林もでき、間伐の費用も捻出でき、森林による二酸化炭素の吸収・固定につながる。
 そのきっかけこそに「エコポイント」を使ってほしいと思う。
 木材は、一般消費者の目に見えない、住宅全体の価格の中でわかりづらい等の課題もあるだろうが、そこは何とか工夫だ。

 と考えているが、いかがだろうか?

by koike473 | 2009-05-17 23:43 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(2)  

富士常葉大・酒井先生の退官とナイトシャトル

 1週間前になるが、16日(月)の晩は、富士常葉大の酒井直彦教授の定年退官送別会があった。
 と言っても、正式(?)な送別会でなく、富士市に関連する人達が開いた内輪の送別会だ。
f0141310_0473278.jpg

 会場は、新富士駅南のこの店。
 送別会そのものの写真は、すっかり撮り忘れてしまった。
 そこで、新富士駅でのお見送りの写真を。
f0141310_0465275.jpg

 酒井先生は、長期信用銀行の一つである日本債権信用銀行のシンクタンクの出身だ。
 10年前に富士常葉大に着任された。
f0141310_0482164.jpg

 富士市に関しては、7年前から、「富士市観光交流まちづくり計画」、「田子の浦港みなとまちづくり基本構想」、「富士市観光ビューロー組織化検討委員会」(現・富士山観光交流ビューロー)などの計画策定や検討委員会の委員長を務めていただいた。
 私は、前職でこの3つの仕事に関わったが、検討委員会前の打合せでは、毎回大学に伺い、先生から基本的かつ客観的な指摘をいつもいただいた。
 常に「基本に立ち返って考えてみる」ことの重要性を、こうした打合せを通じて教えていただいた。

 この日は、「乾杯」の前に、最後の講義で配布した資料を、送別会参加者にも配っていただき、我々に対しても「最後のミニ講義」を行っていただいた。
f0141310_0471147.jpg

 テーマは「経済成長の意味と課題を考える -経済成長なくして豊かになる方法-」だ。
 これからは、市場経済システム=お金では換算できない価値が重要であり、そのポイントが「社会関係資本=ソーシャル・キャピタル」、具体的には信頼、助け合い、地域の絆等のことだ。
 社会関係資本の増大による信頼の増大→情報の共有化→取引コスト低下→市場の効率化→経済成長に寄与。さらに、社会の安全性の向上、失業率の低下、出生率の向上などがデータ的にも示されている。
f0141310_0475656.jpg

 そして、この社会関係資本を蓄積、発展、増大させる手段の一つとして、「地域通貨=エコマネー」を提案しておられる。
 「富士市観光交流まちづくり計画」の中でも、「エコマネープロジェクト」を重点プロジェクトに位置づけたが、ほとんど取り組めなかった。
 しかし、銀行の第一線での経験もある酒井先生が、最後の講義で述べたのが「エコマネー」だったのはとても感慨深い。
f0141310_0484034.jpg
f0141310_0485077.jpg

 最後は、新富士駅で新幹線に乗り込む先生を見送った。
 退官しても、週に1度は、常葉大に講義にみえるそうだ。
 これからは、大学の看板を背負ってでなく、自由な立場から富士市のまちづくり、産業活性化にご指導いただければと思う。
 酒井先生、本当にお疲れ様でした。
f0141310_049957.jpg
f0141310_0491789.jpg
f0141310_0493563.jpg
f0141310_0494262.jpg

 帰りは、初めて乗る「ナイトシャトル」で帰ってきた。

by koike473 | 2009-03-24 00:51 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(0)  

「DMVのある暮らし」 富士市公共交通フェア

 今日(8日)は、「ふじさんめっせ」で昨日から開かれていた「富士市公共交通フェア」に出かけた。
f0141310_23485440.jpg

 あのDMV(デュアル・モード・ビークル)がやって来て、試乗会も開かれた。
 「ふじさんめっせ」は新富士駅の北側にあり、私の自宅からは、直線距離で約4.5kmだ。
 公共交通フェアだからバスで行こうと調べかけたが、どれだけ時間がかかるかわからない。
 意地でも車で行くのはやめようと、自転車で向かった。

 12時半前に着いたが、思ったより閑散としていた。
f0141310_23492699.jpg

 DMVに試乗するために並んでいる人の列も、それほど長くない。(写真奥が並んでいる列。手前はミニSLコーナー)

 午前中は、随分多くの人が並んだようだが。
 もっとも、DMVの特徴である鉄道(列車)と道路(バス)の両方を走行できるという点では、この日は「ふじさんめっせ」の外周をぐるりとバス走行するだけだから、あまり興味も湧かなかったのかもしれない。
f0141310_23494881.jpg
f0141310_23495652.jpg
f0141310_2350463.jpg

 JR北海道だけあって札幌ナンバー。(当たり前か!)
f0141310_23503769.jpg
f0141310_2350448.jpg

 最初は鉄道モード(前の車輪が接地)だったが、移動する時はバスモード(タイヤ)で。

 私は、午後1時から始まる「ミニ座談会」を楽しみにしていた。
 「DMVのある暮らしとまちづくりとの連携について」というテーマの、3人による座談会だった。
f0141310_2351189.jpg

 写真右から難波寿雄さん(JR北海道 鉄道事業本部 DMV推進センター所長)、鈴木文彦さん(交通ジャーナリスト)、そしてコーディネターとして富士市都市計画課課長であり、私と同じNPOふじ環境倶楽部メンバーでもある加藤裕一氏。

 印象深かった話を2つ。

 難波さんは、「DMVで、公共交通問題が全て解決するわけではない。導入するなら鉄道のメリットをいかに生かせるかだ」と言っていた。
 確かに、今富士市では、さまざまな議論はあるが、DMVが交通問題を解決する「切り札」のような言われ方をする場合も多い。

 鈴木さんは、「DMVもコミュニティバスも、交通網全体の中でどう位置づけられ、他の交通機関と連携させられるかが重要だ」と言っていた。

 どちらも基本と言えば基本の話だ。しかしDMVは、どうも目新しさばかりが注目されたり、批判の的となることが多い。
 富士市行政当局が考えているDMV導入の狙いは「東西方向の公共交通基軸の形成」だ。逆に言えば、南北方向、あるいは基軸から分岐する枝線は他の交通機関・・・バス、自転車、あるいは自家用車(?)等を組み合わせると言うことだ。
f0141310_23523271.jpg

 DMV走行予定ルート

 お二人が言う「基本に返り考えること」が改めて必要だと思った。

f0141310_23524594.jpg

 イベントの最後に記念写真を撮るスタッフ。午後3時になると言うのに、雲一つない富士山は珍しい。

by koike473 | 2009-02-08 23:55 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(2)  

おつかいチャレンジャー

 15日(土)に行われた「おつかいチャレンジャー」の報告。
f0141310_22245495.jpg

 おととい報告した「親子ワンデイトリップチャレンジャー」は、小学校3年生以上を対象としている。
 しかし、もっと小さな小学校1、2年生の子ども達とその親世代の皆さんにも、バスに乗ることを体験してもらうことを目的に開催したのが「おつかいチャレンジャー」だ。

 テレビでやっている「初めてのおつかい」にイメージをダブらせた方が多かったようで、40組以上の参加申し込みがあったそうだ。
f0141310_22262137.jpg

 この「チャレンジャー」のしくみは簡単だ。親子で決められたバスに乗り、富士本町、あるいは吉原本町に行き、やはり決められたお菓子屋さんで、500円の買い物をして、またバスで帰ってくるというものだ。
f0141310_22263786.jpg

 ところが、9時過ぎから受付を訪れる親子を見ていて心配になってきた。
f0141310_22273988.jpg
f0141310_22274661.jpg

 見るからに幼稚園児や、もっと小さなおしめを付けていそうな子どももいる。
f0141310_22265745.jpg
f0141310_2227578.jpg

 事前の説明会が始まると、最初は前を向いていた子ども達も、5分もしないうちに飽きてしまい、フラフラし始める。
f0141310_2228679.jpg
f0141310_22281283.jpg

f0141310_2229479.jpg

 いよいよスタートだ。記念写真を撮ったり、初めて乗る(?)バスの時刻表を確認したり!
f0141310_22282451.jpg

 バスはやはり大人用にできている。小さな双子は、一つの座席にすっぽりだ。
f0141310_22284420.jpg

f0141310_22292585.jpg

 「富士本町」のバス停で下車。ここからお菓子の「僊菓堂」さんまで、もう少しだ。
f0141310_22295656.jpg

 「僊菓堂」さんには、選ぶのに困るほどのケーキが並んでいる。
 ここからは、親は基本的に見ているだけだ。
f0141310_22304896.jpg
f0141310_223055100.jpg

 自分が好きなケーキやお菓子を組み合わせて、なるべく500円ぴったりで買えるよう、どの子も真剣だ。幼稚園の子供でも、お金の計算はどの子もしっかりできる。(昔、私の弟もそうだったことを思い出した)
f0141310_22311820.jpg
f0141310_22312995.jpg
f0141310_22314957.jpg

 お金と商品のやりとり。ショーケースの上まで届かない手が何ともかわいらしい。
f0141310_2232227.jpg

 買い物が終わったら、再び富士駅からバスで市役所に戻るのだが・・・。「疲れたよ~」
f0141310_22321886.jpg

 無事、全員、おつかいを終えて市役所にゴール。

 今回の「おつチャレ」は、小さな子ども達と言うよりは、その親世代の皆さんに、バスや公共交通のことを考えてもらうきっかけになれば幸いだ。
 何人かのお父さん、お母さんと話をしたが、やはりほとんどバスに乗らないそうだ。一方で、「ひまわりバスが、もう少し外側を廻ってくれたら使いやすいのに」という意見も何人かから聞いた。
 市でも現在、自家用車主体から公共交通主体の移動ができるようなまちにするために、試行錯誤しながら取り組んでいる。

 しかしこの日の「おつチャレ」で、少しだが明るい希望が持てた。
 何組かの家族が、市役所に来るのにバスで来たそうだ。「朝はちょうどいいバスがあったから。でも帰りはどうかな?とりあえず吉原中央駅までバスで行けるといいんですが」と言っているお母さんがいた。
 「おつチャレ」の練習のつもりでバスに乗ったのかもしれないが、こうした地道な取り組みで、いろいろな立場の皆さんが「暮らしと公共交通」のことを考え、発言する場を増やしていくことが、やはり重要だと思う。

by koike473 | 2008-11-19 22:33 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(0)  

今年も「親子ワンデイトリップ チャレンジャー」

 15日(土)は、富士市都市計画課が主催する「親子ワンデイトリップチャレンジャー」に参加した。
f0141310_23375825.jpg

 これは、あらかじめ設定された市内のチェックポイントを必ず回り、制限時間内にバスや電車に何回乗ることができるかを、グループに分かれて競うゲームだ。
 あまり使わなくなった公共交通に親子で乗ってもらい、バスや電車の良い点や改善点を提案してもらおうという取り組みで、今年で3回目だ。
 毎回、所属するNPO法人ふじ環境倶楽部がスタッフとして手伝っている。
f0141310_23381996.jpg

 朝は晴れていたが、富士山に笠雲がかかり、怪しげな天気だ。
f0141310_23415319.jpg
f0141310_23421480.jpg

 まずは、どのようなルートで回ってくるかの確認。どのグループも、事前の作戦会議で練ってあるので、大丈夫(?)
f0141310_23423116.jpg

 9時のスタートに合わせ、バス停に向かう。市役所前発9:04のバスに乗るため必死だ。
f0141310_23435524.jpg

 何とか間に合い、マスコミ各社の取材撮影を受けながら出発!
f0141310_23443893.jpg

 私は、事前の作戦会議に出席できなかったので、「ワンデイ」のグループには同行せず(できず?)、同じ日にもう一つ行われた「おつかいチャレンジャー」(これは後日改めて書きます)に同行。
 この「おつチャレ」で富士駅に行き、バス停で待っていると、バスから降りてくる人達が・・・。
f0141310_23453232.jpg

 「ワンデイ」の「ひまわり」チームだ。
 「バスが遅れ、乗り換える予定だったバスに乗れない、困った」とのこと。
f0141310_23455150.jpg

 「どうしよう」と時刻表を見て検討開始!
f0141310_23461552.jpg
f0141310_23462469.jpg

 すると、乗り換え予定のバスも遅れて入って来た。運転手さんに行き先を確認し、GO!
f0141310_23465462.jpg

 どのチームも悪戦苦闘しながら何とか制限時刻の12:10までに市役所に戻ってきた。
f0141310_2348635.jpg
f0141310_23481977.jpg
f0141310_2348288.jpg

 昼食後、グループごとの検討会。バスや電車に乗って、「良かったこと」、「悪かったこと」、「もっとこうしたらどうか(提案)」を模造紙に書き込んでいく。
f0141310_2350428.jpg
f0141310_23505198.jpg

 そして発表!思わず「なるほど」という提案が連発!
f0141310_23511681.jpg

 提案を審査する審査員の皆さん。富士急静岡バス、石川タクシー、岳南鉄道の交通関連会社の皆さんにお越しいただいた。
f0141310_23514457.jpg
f0141310_2351543.jpg

 審査員からの優秀賞は、富士駅でセーフだった「ひまわり」チーム。「路線によって、時刻表の色とバスの車体の色を統一すればわかりやすい」、「駅にバス停への案内を矢印で掲示したほうがいい」などの提案が高い評価を受けた。私も納得!
f0141310_23523015.jpg
f0141310_23524678.jpg
f0141310_23525332.jpg

 そして最後は、「スゴロクゲームチャレンジ」。交通スゴロクで、帽子をかぶった私=「ワンデイ君」に勝ったチームは、ポイントがもらえる。
f0141310_23531730.jpg

 しかし、優勝は「ワンデイ君」チームで、みんなガッカリ!「もう1回スゴロクやりたい」の意見噴出!
f0141310_23534142.jpg

 合計ポイントで総合優勝は「しおかぜ」チーム。

 解散の時、参加者のお母さんの一人が言っていた「今日、ここ(市役所)に来るときもバスで来れば良かったのにね」に救われた思いだ。

by koike473 | 2008-11-17 23:54 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(2)  

自転車を活かしたまちづくりの研修会

 先週の3日(木)と4日(金)は、東京で開かれた講習会「自転車 -ひとつの交通モードとしてー」(主催:(社)交通工学研究会)に参加した。
f0141310_22311173.jpg

4日の会場だった科学技術館

 4日は、300人が参加する室内での講演=座学だったが、3日は定員30名で東京の下町・亀戸地区の国道14号の現場見学会があった。
f0141310_2233220.jpg

 現地見学会の亀戸地区は、昨年、国土交通省と警察庁が合同で、今後の自転車通行環境整備の手本となるモデル地区として全国で98箇所を指定したが、その一つだ。
 私は、昨年9月議会で「自転車の通行環境整備」について質問したが、ちょうどその頃、富士市もこのモデル地区の候補に上がり、指定されるかどうかの微妙な時期だった。
 結局、静岡県では静岡市清水区、沼津市が指定され、富士市は選に漏れた。そんな経緯もあり、「先進的な取り組みとは?」と興味を持って、30名に間に合うよう早くから参加申し込みをしていた。
f0141310_22332178.jpg

 国道14号は、都心と千葉方面をつなぐ幹線道路だ。片側4車線、歩道も充分な広さの超立派な道路だ。
 しかし、総武線の亀戸駅や錦糸町駅などに向かう沿線住民の多くが自転車を利用し、車道を走る自転車と自動車との、また歩道を走る自転車と歩行者の接触事故の発生が懸念され、歩道への違法駐輪も目立つエリアだ。
 本年1月に正式にモデル地区の指定を受けた後、車道を1車線なくし、その部分に幅員2.0mの自転車レーンを設けた。
f0141310_22352315.jpg
f0141310_22354483.jpg
f0141310_22355719.jpg

自分がひっかかり転倒したのでなおさら気になる段差。自転車レーン終了場所では歩道に上がるのに必ずこの段差をクリアしなければならない

 モデル地区指定と言っても、年度途中のことであり、それも1~3月までの3ヶ月で取りかかった工事のため、何だか仮設レーンのような感じだ。
 このあたりは、昼間の12時間で約5,000台、ピーク時に1時間あたり700台の自転車が通るそうだ。
 自転車レーンの整備前と後では、総通行台数は変化がないものの、整備前は「歩道:車道=7:3」の割合だった自転車台数が、整備後は「歩道:自転車レーン:車道=3:7:ほぼ0」になり、歩行者、自転車の分離が進み、それぞれの安全性向上に寄与しているようだ。
 また、4車線から3車線に減った車道でも、整備後の3ヶ月間では、特に渋滞が多発することもないようだ。
 19年度は400mにとどまったが、本年度はプラス800m延ばすそうだ。
f0141310_22373324.jpg

交差点の向うが19年度整備区間。20年度は手前側を整備するそうだ
f0141310_22374456.jpg

20年度整備予定区間の歩道は、たくさんの自転車が通っている

 確かに効果が上がっているのは目に見えた。
 自転車ツーキニスト・疋田氏が、鉄則だと言う「車道を削っての自転車レーン創出」も行っている。
 しかし歩道も含め、もともと広い幅員、車線の道路の中での自転車レーン確保は、地方都市、特に富士市ではどうであろうか?
 そんなことばかりを思った現場見学会だった。

 なるべく早い時期に、県内でモデル地区に指定された静岡市清水区、沼津市を見てみようと思う。
f0141310_22381583.jpg
f0141310_22382366.jpg

前と後ろに子どもを乗せた「3人乗り自転車」。自転車レーンに入って行ったのを見て安心した

by koike473 | 2008-07-13 22:47 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(0)  

梅雨時に思うこと。

 今日は、朝から雨が降りそうな天気で、市役所の駐車場は大変混んでいた。
f0141310_23542547.jpg
f0141310_23543436.jpg

 写真は、同じような天気だった先週の金曜日(6月20日)の市役所駐車場の写真だ。
f0141310_23545646.jpg

 逆に、いつもは満杯の駐輪場がスカスカだった。
 雨の日は特に混み合うが、富士市民はどこに行くにも車だ。
 こう言う自分もつい先日までそうだった。

 最近「タバコが1箱1,000円になったら禁煙できるよ」という話をよく聞く。
 ガソリンもどんどん値上がりしている。
 タバコと同じような比率で上がったとしたら、「1リッター500円」というところか。
 そうしたら、みんな車に乗るのを躊躇するだろうし、その前に暴動が起こりそうだ。
 しかし、あえて税金をかけて値上げし、その税金を環境対策や新エネルギー開発に使うとともに、一方で値上げにより無駄な自動車利用にブレーキをかけようというのが「環境税(炭素税)」の考え方だ。
f0141310_23551484.jpg
f0141310_23552261.jpg

 梅雨時の駐車場は特別だが、毎日毎日、「自動車の波」を見ていると、環境税導入も本気で考えなければと思う。
 そうなったら、道路整備の一環として、自転車道、歩道の整備にも「環境税」を財源に使えるようにしなければ意味がないなと、自転車に乗りながら思うこのごろだ。
(ちなみに、今日は天気予報で「降水確率80%」を見て車で出かけたが、結局雨は降らず、心苦しかった。と言うことは、自転車が随分身に付いてきたということか?)

by koike473 | 2008-06-26 23:56 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(0)  

「自転車生活の愉しみ」に向けて!

 昨日書いた自分の自転車転倒事故と前後して、ある知人から「自転車生活の愉しみ」という文庫本を借りた。
f0141310_2220637.jpg

 著者は、疋田 智氏といい、TBSテレビのチーフディレクターで、毎日都内での通勤に自転車を利用する「自転車ツーキニスト」だ。
 知人は「目からウロコだよ」と言って貸してくれたが、連休中に読んで、今は、転んでできたカサブタとウロコが一緒に落ちる気分だ。

 ツーキニスト疋田は以下のように言っている。
 1 目指す社会は「脱クルマ依存社会」だ
  ・クルマはとっても便利だし、クルマじゃないとできないこともたくさんある。高齢化社会はますますクルマを必要とするだろう。
  ・しかしクルマは、自転車に対して、より「正義のない」移動手段だ。化石燃料をエネルギーとして使い、二酸化炭素を吐き出し、環境に多大な負荷をかけている。
  ・代用できるところは自転車で代用する。そして社会がその代用をサポートする側になるべきだ。今の社会はどう見たって、必要のないクルマが走りすぎている。
f0141310_22204340.jpg

JR吉原駅北口駐輪場
f0141310_22205842.jpg

市役所駐輪場


 そのためには、以下の3つがポイントだと言っている(と私は解釈した)。
 2 交通システムの中で自転車を立場、位置づけをしっかり示すこと
  ・本来、自転車は軽車両で、車道を走る交通手段だ。しかし高度成長時に、「歩道も通行可」としたことに自転車の位置づけが宙ぶらりんになった。
  ・結果、自転車は歩道も車道も走れるという自由な交通手段になったが、それは自転車に乗る人の「甘え」と「無責任」を生むことになった。
  ・「どうせ自転車だから大丈夫よ」という思いを持ち、「こうあるべき」という自転車の姿が失われた
  ・「都市内交通の主役は自転車である」という位置づけをしっかり行い、自転車乗りの「権利と義務と責任」を明確にした上でなければマナーも確立しない

 3 自転車レーンは「必ず車道をつぶして造らなければならない」
  ・自転車が環境に貢献するのは、別に自転車自体が環境に良いわけでなく、今までクルマに乗っていた人が、クルマを降りて自転車に乗るからなのだ。ヨーロッパの各都市が「自転車を優遇する」のと同時に「クルマを制限する」という方向に政策を転換しているのは、そういう意味でまさに整合性がある。
  ・日本の自転車レーンは、ほとんどが歩道を半分に区切ってその車道側を自転車レーンとしている。これはまったくの本末転倒だ。「自転車も使いましょうね。でもクルマの邪魔はしないでね」というのではまったくダメなのだ。
  ・歩道を2つに分断すると、元々のスペースが半分になるわけだから、どうしたって歩行者は自転車レーンにはみ出す。そこに「自転車レーンだから」と。それ以前よりもスピードを出した自転車が通る。結果、自転車と歩行者の事故が間違いなく増える。排気ガスは減らない。事故は増える。これでは何のためのレーンかさっぱりわからない。
  ・「自転車レーンは必ず車道をつぶして造る」、これは鉄則。むろんのこと一時的にクルマの渋滞は増えるし、荷物の運搬などの経済行為に支障が出るであろう。それはもう仕方がないことなのだ。渋滞がイヤならば自転車に。自転車で運べる荷物はもちろん自転車で。

 4 自転車乗りルールとマナー教育の徹底
  ・日本の街が往々にして自転車で走りにくい原因の一つは、乗る人のマナーにもある。いちいち取り上げる必要も無いほど自転車マナーはでたらめだ。
  ・自転車側も変わらなくてはならない。歩道驀進のママチャリ、右側通行、不遜なベル、二人乗り、無灯火、放置自転車、こうした乗る側のルールを徹底させ、一人ひとりが自転車で走る意味を考えていかなくては、インフラだって整える意味が無い。
  ・街は人を変えない。人が街を変えるのだ。
f0141310_22215571.jpg

自転車とひまわりバス(市役所)


 いきなりは難しいが、自転車に乗るのが安全で、普通な、「自転車生活を愉しめるまち」を目指したい。
 そのための第一歩、第二歩くらいを考え、行動していきたいと思う。

 まず何をしたらいいか?「こんなことしたらどうか?」と思う方、是非コメントください。

 なお、ツーキニスト疋田は、こんなことも言っています。(電動サポート自転車について)

「コレもまた最近、急成長の分野。エコなイメージもあるし、技術の進歩で、最近は格段に安く軽くなった。ただし、私はよほどの運動不足の人か、お年寄り以外にはあまりオススメしない。
・・・・・・そもそも自転車が健康によいとされるのは、マイルドな運動であり、あまり疲れないのに、ジョギング以上のカロリー消費が期待できるところであって、この自転車にはそれが望めない。せいぜい「ウォーキング」というところである。そういう意味で、この自転車がターゲットとするべきは、間違いなくお年寄りだと思う。私はお年寄りにこそ、この自転車を勧める。」
f0141310_22222250.jpg
f0141310_2222297.jpg

私の同級生「山田サイクル」店主の山田君。「PAS」を面倒見てもらってます。


 でも、富士山の裾野の坂を登るにはちょうどいいし、街なかでもゆっくり運転できて、私にはぴったりです。

by koike473 | 2008-05-14 22:26 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(2)  

「自転車生活の愉しみ」の前の「痛み」!

 2月末に電動アシスト自転車「PAS」を買い、その後快調に乗っていた。基本的に市役所や今泉・吉原地区を回るのは、自転車で十分だ。
 ところが、先月4月25日に、自転車の転倒事故(単独自爆)を起こした。
f0141310_23305264.jpg

 場所は、吉原高校東側の交差点北側だ。
 自宅から県道富士裾野線を南下し、車道左側を走っていた。交差点が近づき、信号待ちの自動車が前にいたので、幅広の歩道に乗り上げようとしたら、例の3~5cmほどの段差に引っかかり、「あわわわ・・・」と思っているうちに歩道側に自転車もろとも投げ出されてしまった。
f0141310_23313058.jpg
f0141310_23313799.jpg
f0141310_2332044.jpg

 左のひじと膝、わき腹を、90kgのカラダとともに、したたか歩道のアスファルトに打ちつけた。
 しかしその時は夕方で、「周りのクルマから見られているだろうな、カッコワリー」と、何事もな かったような顔ですぐに立ち上がったが、本当は泣きそうに痛かった。
f0141310_23321855.jpg
f0141310_2332263.jpg

 ごらんの通り、傷を負った。(転んだ日の晩の写真)

 昨年9月議会で、「自転車の通行環境整備」について一般質問した。この時に一番気になっていたのがこの段差のことだ。
 現状は、「歩道を通行する歩行者(特に視覚障害者)が、切り下げ部(スロープ部分)において歩車道境界部を明らかに確認でき、かつ、横断歩道接続部(2cm)との違いを認識できる高さの段差が必要」(国土交通省)として、平成17年に「歩道の一般的構造に関する基準の改正」が行われ、「段差5cmを基本とする」とされている。
f0141310_2335870.jpg

ジャンボエンチョー富士店脇の段差。この歩道は、自転車も通れる歩道です。ということは、自転車は、他の交通状況を見ながら、車道と歩道を乗り換えながら通行することになりますが、この段差はどうでしょう?


 国で定めた基準であり、質問しても結果につながる答弁は得られないと判断し、これについては質問しなかった。
 しかし今回転んで、自分自身で怖さと痛みを体験した中で、改めてこの「段差」と「自転車」のことを何とかしなければと思った。
(今日のブログは、明日に続きます。)

by koike473 | 2008-05-13 23:40 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(4)  

今日はとても残念なことがありました。

 今日は、とても残念なことがあった。
 富士東高の1年生の男子生徒が、自転車で下校途中に、交通事故で亡くなった。
 比奈の沼津線で、自転車が通行できる歩道を走っていて、左折で工場に入ろうとする大型トラックに巻き込まれて亡くなった。
 警察に確認したが、原因は運転手の一旦停止違反と確認違反だ。
 自転車の高校生には何も落ち度はない。

 悔しくてたまらない。
 お悔やみに伺ったが、お父さん、お母さんをはじめ、ご家族の姿を見ると、胸が締め付けられる。
 東高のPTA会長として、富士市の市政の一端を担うはずの市議会議員として、そして昨年9月議会で自転車の通行環境整備について質問した議員として、責任を感じずにはいられない。

 彼の死を無駄にしないためにも、行政、議会をはじめ、関係機関、団体が一丸となり、自転車、歩行者などの交通弱者が安心して通行できるようなハード、ソフト両面からの交通環境づくりに取り組んでいかなければならない。
 責任は重い。

合掌。

by koike473 | 2008-03-05 00:51 | 公共交通・自転車 | Trackback | Comments(0)