2014年 01月 28日 ( 1 )

 

同級生の植田社長が頑張る! 紙バンドの「植田産業・ベトナム」

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 今日のブログは、ベトナム視察で伺った植田産業さんのベトナム法人の報告。

 植田産業さんは、富士市依田橋に本社を置く紙バンド・紙ひも製造(紙加工)企業だ。
 米麦紙袋用、製紙枠替用(紙のカッターとして使用)、梱包用等の産業用紙バンドに加え、近年では手芸用紙バンドやその作品も製造・販売し、多くの愛好家や一般市民からも注目されている。

 そうした中、2012年にドンバン市(首都ハノイ市に隣接)に「UEDA VIETNAM CO.LTD」(「植田・ベトナム」)を設立し、2013年5月より現地操業を開始している。
 私の中学校の同級生である植田・ベトナムの植田隆泰社長にお話を伺った。
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 ベトナムに進出した理由は、大きく2つだそうだ。
(1)海外輸出の拠点形成
  ・日本及びヨーロッパとの関税利率が低い(ヨーロッパとは今後早い時期にそうなる見込み大)ベトナムに拠点工場を設けることで、海外輸出の拡大を狙える
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(2)豊富な労働力と安い人件費
  ・国民平均年齢が28.3歳で、若い労働力が確保しやすい。
  ・人件費も安く、日本の1/10以下、タイ・中国の1/3強。中でも植田産業が立地するドンバン市は、最低賃金を区域によって区分する「第3区域」に位置し、最高額の「第1区域」(ハノイ市、ホーチミン市、ハイフォン市の270万ドン/月)より安い(225万ドン/月)。


 植田・ベトナムは、首都ハノイ(人口700万人)の中心部から50km、高速道路で1時間の距離にある「ドンバン2工業団地」内にある。(植田社長は、ハノイ市内から自動車通勤)
 ドンバン2工業団地は、VIDグループ(ベトナムの銀行)が開発した3つ目の工業団地で全体面積は320ha(富士市のフロント工業団地7つ分)と、とにかく広い。
 現在40社が進出し、内27社(60%以上)が日系企業だそうだ。
 また団地内には、住友電装(従業員8,000人)、ホンダ(従業員3,000人)等の大手企業の進出も目立つ。

 植田・ベトナムは、海外輸出用紙バンド製造拠点として、2014年1月から本格稼働している(つい最近!)。
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 建屋は入札で台湾の企業が建設、製造機械は日本から持ち込んで設置・稼働しているそうだ。
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 素材であるクラフト紙は日本から輸入し、それを紙バンドに加工している。
 現在、13人のワーカー(現場作業者)が働き、年齢は18~24歳。最終的には30人程度まで増やす予定である。
 「植田・ベトナム」の建屋に隣接して、レンタル工場を同時に建設し、日本企業に貸している(のし袋等の製造メーカー。「貸し工場」だが、植田・ベトナムが従業員の確保、指導から工場運営全般を行い、相手企業の職員はいない)
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 また敷地に隣接する区画も、植田・ベトナムが既に確保しており、今後の世界情勢を見ながら次のビジネスを展開する計画らしい。
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視察しての感想は、
 ・植田社長の説明から、「海外輸出拠点形成」という明確な目的と、「人件費」をはじめとする様々なコストの安さがベトナムの魅力であることを実感!

 ・レンタル工場でも多くの従業員が働いているが、日本ではもはや成立しない「労働集約型産業」がベトナムではまだまだ成り立ち、勝負できる。「日本国内の製造業の生き残り策は?」と考えると、末恐ろしい気がする。

 ・一方で、まだ本格的な操業を開始して間もなく、従業員も若いため、「俺は君たちを自分の子供だと思って大事にするから、君たちも俺を親だと思って一生懸命働いてくれ」と言って信頼関係を築こうとしている植田社長(55歳)の姿勢に感銘を受けた!

 ・また他社でも話を伺ったが、「優秀なコンサルタント」の存在が欠かせない。安心して操業できる工業団地の紹介、初期投資を抑えた開業・営業計画の策定、労働者の確保、現地の商習慣・生活習慣の指導等、さまざまな面でベトナム進出とその後の相談・指導をバックアップできる質の高いコンサルタントを、いかに見つけるかがポイントだと感じた。

 ・視察当日は、工業団地内の日系企業の社長さん達の会議(情報交換会)があるとのことだった。全く情勢が異なる外国で企業活動を行っていく上で、同じ国(日本)の企業間連携の重要性も感じた。

と、「視察報告書」そのままですが、産業・経済のグローバル化を肌で感じたベトナム視察でした。

by koike473 | 2014-01-28 07:51 | 産業振興・雇用 | Trackback | Comments(2)