2010年 02月 02日 ( 1 )

 

DMVを考えるタウンミーティング その1 目指す都市像としてのコンパクトシティ

 昨日(1月31日)開催され、NPO法人プラットフォーム静岡が主催した第2回タウンミーティングの話。
 タイトルは「DMVが走る? ~DMVは公共交通の基軸になりうるか?~」。
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 開催前、主催者から「小池さん、どうも参加予定の方々はDMV反対の方がほとんどなので、賛成でしたら是非その立場で参加を」との話があった。
 そんなこともあり、平成19年度に策定され、議会でも報告を受けた「富士市DMV導入基本計画」を再度読み直して出かけた。
 ただ、DMVについて議論する前に、富士市が目指すべき今後の都市のあり方を議論・共有し、そういう都市の交通手段の一つとしてDMVはふさわしいのか?を議論すべきではと考えていた。
 それは、基本計画でも大前提として押えているところだ。
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 しかし、今回のタウンミーティングのタイトルもある部分そうだが、今までにない交通手段や変わった姿から、DMVそのものだけに目が行きがちだ。
 そこで、まず目指すべき都市像として「コンパクトシティ」の話をしたところ、その部分でずいぶん違う意見や考えが出された。
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 そんなことで前置きがずいぶん長くなったが、今日はこのタウンミーティングの報告の前半として「目指すべき都市像」の話を。

 私が目指すべきと考える富士市のコンパクトシティは、基本的な生活や産業(農林業は除く)の場は第二東名以南の市街化区域とし、中でも様々な公共施設や福祉・医療、商業・サービス系の施設は吉原・富士・新富士の市街地を結ぶライン沿線に集約した都市だ。
 これは、大きく3つの理由からだ。

 1つ目は、道路や上下水道、その他の社会資本の整備、そして維持管理がアップアップになるからだ。
 これについては、このブログでも何度か書いたり、議会でも質問したが、これから新規に整備すべき社会資本と同等あるいは以上に金がかかるのがそれらの維持修繕だ。
 現在あれだけ人口が集中している東京でさえ、既にその懸念が大きくなっている。
 残念ながら人口が減り、税収も減る今後にあっては、なるべく集約したエリアで効率よく暮らしていかなくては、こうした社会資本維持の面から崩れていく。

 2つ目は、やはり人口の高齢化の進展だ。
 今はまだ若く、車の運転ができる人たちはどこに住んでも自動車で移動できれば生活に支障はない。
 しかし現実に高齢者の皆さんは、体力等の低下により車の免許を手放さざるを得ない方が増えている。
 私の知っている方々にも多い。
 そうした高齢者の皆さんが安心して生活していくためには、毎日の買い物ができたり、病院にも確実に通えるような環境が必要だ。
 しかし一方で、商店や病院(診療所)はそれ相当の人口集積がなければ立地できない。
 なるべくこうした施設が集積したエリアの近くで生活することが、そうした環境づくりにつながる。

 3つ目は、都市としての魅力づくりの観点からだ。
 富士市はもともと合併してできた都市であり拠点が分散している。
 だからこそその拠点や、それらを結ぶ沿線に都市的施設・機能を集約することにより、人が集まり、更に機能が集積するような魅力ある「まちなか」を創っていかなければ都市間競争に勝てない。

 一方、「コンパクトシティ」に真っ向から反対で「各地区がブドウの玉で、全体がその房」のような「クラスター型都市」を目指すべきとの意見があった。
 これは、富士市の小学校区26地区それぞれで、生活や公共サービスが完結する都市を目指すべきというものだ。
 私もそうなれば理想だと思うが、特に前述した1つ目と2つ目の理由からそれは難しいと思う。
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 タウンミーティングでメモした私のノート。右側が提案した方の「クラスター型都市」のイメージ


 ところで、私はこうしたコンパクトシティを5年、10年で目指すと言っているわけではない。
 また、全ての人がこのエリアの中に住むようにすべきだとも思わない。
 先祖代々そこで生活している方、やっと郊外にマイホームを取得された方、これからも農業や林業をやっていかれる方、いろいろいらっしゃる。
 今後長期的な見通しの中、つまり世代代わりや住宅の建替えなどを節目にしながら30年~60年位の時間をかけながら目指していくべきものだと思う。
 また、まだまだ自動車を運転できる、都市内ほど頻繁ではないが公共交通を足にした生活で充分だと考える方々などには郊外で生活いただく。
 そんなイメージが、私が考えるコンパクトシティだ。

 と、ずらずら書いていたら日付が変わってしまった。
 続きは明日(書けるかな?明日以降?それよりここまで読んでくれた方がいるか心配)ということで。

by koike473 | 2010-02-02 00:47 | まちづくり・都市計画 | Trackback(1) | Comments(3)