2008年 11月 24日 ( 1 )

 

TMO吉原 再開発研究会の先進地視察 その1 田原市(愛知県)

 19日(水)は、タウンマネージメント吉原の再開発部会で、先進地の視察に出かけた。
 吉原商店街の皆さんが休みの水曜日に設定した視察だ。
 視察先は、田原市(愛知県)と静岡県中部の島田市だ。
 まずは、田原市の報告。
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 田原市の再開発ビル「セントファーレ」は、国土交通省などから「身の丈再開発」として評価が高い。
 基準の容積率(建物の最大可能規模:400%)を目一杯使わず、3階建て+平面駐車場で160%に抑えている点などが、「無理をしない再開発」とされている。

 そんなことに注目しながら視察に向かった。
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 再開発ビルの会議室で、市の担当部長、課長、係長さんから、大変わかりやすく、丁寧なお話を聞くことができた。

 「セントファーレ」の再開発方式の特徴は、以下の通りだ。

 1 田原町(当時)が街区の大半の土地を買い上げ、その土地をTMOに貸出し、TMOが再開発ビルを建設・運営している
  ・この再開発エリアは、田原町の最も中心部であり、にぎわいづくりとともに、街路整備も行う必要があった
  ・そのため、紆余曲折はあったが、このエリアに残り商売・事業を続ける意思がない人の土地を町が買収し、その土地をTMOに定期借地権付きで貸出し、3セクのTMOが建物を建て、テナントを誘致するという形をとった


 2 当初の商業者は、全てエリア外に転出し、再開発ビルのテナントはTMOが誘致した
  ・市の買収に伴い、それまでこのエリアで商売をしていた人は、再開発ビルには誰も入らなかった
  ・もともと地価が高い場所だったので、郊外に出て広い土地で商売を行う人や、これで商売を閉じた人に分かれた
  ・再開発ビルのテナントは、県内で展開する食品スーパーを核店舗に、市内の商業者を中心にTMOが誘致した。特に、40代の青年会議所OBメンバー等が尽力したそうだ
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再開発ビルに入居している店舗等(食品スーパーは外観撮影忘れ!)


3 市が建物、駐車場整備に相当額の補助金を助成している
 ・この再開発は、当時の町長が就任する際、公約として掲げた事業だったこともあり、建物整備に相当の市補助金が出ている
 ・また、保留床を市が買い取り、公益施設を入居させる形のバックアップではなく、駐車場整備を市が行う形で実質的な補助を行っている。再開発ビルの場合、立体駐車場を整備するケースが多いが、食品スーパーは平面駐車場が必要と考え、地下及び1階外部の駐車場としたが、この部分の整備を市が行った
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 このような特徴からは、
  ①このエリアが、町の最大の中心街であったこと
  ②当時の町長の公約であったこと
  ③市内にトヨタ自動車田原工場があり、財政力指数「1.71」(平成20年単年度)という超優良財政の自治体であること等、
 この再開発は、大変恵まれた条件での事業だったとも言えよう。
 基準を大幅に下回る容積率や、デパートでなく食品スーパーを核店舗としたこと等は、確かに「身の丈」だが、「身の丈」以上の様々なバックアップもあったと言える。

 しかし、再開発の検討が始まったのは昭和53年というから、竣工(平成17年)まで約30年を要したことになる。
 長い検討の中で、「このタイミングだ!」と取り組んだ関係者の方々の「根気と集中力」が最大のポイントだったことは言うまでもない。
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東名牧の原サービスエリアで実物を初めて見た富士山ナンバー。さすが富士急行!

by koike473 | 2008-11-24 22:30 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(4)