2008年 10月 27日 ( 1 )

 

中国 嘉興市との観光交流の可能性は?

 21日(火)から25日(土)まで4泊5日の日程で、富士市と友好都市提携を結んでいる中国の嘉興市(中国語読みで「ジャーシン」)を訪問した。
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富士市発行の嘉興市紹介パンフレットより

 4年に1度、富士市の新人議員団が公式訪問するものであり、今回は議員8名と議会事務局職員2名の10名が、「観光交流と教育」を主なテーマに掲げ訪問した。
 私は、事前検討会で「せっかく行くのなら、静岡空港も開港を控え、富士市も本腰を入れ始めた観光交流に関する意見交換と、関係者への富士市の売り込みを少しでも行えれば」と提案し、訪問報告書の担当にもなった。
 そんなことで、今日は、中国の旅行関係者から見た日本、あるいは富士市周辺への海外旅行の可能性について報告します。
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 訪問した嘉興市は、世界的な大都市となった上海市から東に約100kmに位置する地方都市だ。地方都市と言っても、市域は静岡県の約半分の広さで、人口は350万人を有し、日本で言う「県」に相当する都市だ。
 揚子江のデルタ地帯にあり、河川と運河が張り巡らされ、観光的にも見所が多い。
 そんな嘉興市の中に本社を置き、唯一国外旅行業務を扱っている「嘉興国際旅行社有限公司」を訪問しヒアリングを行った。
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支配人(GENERAL MANAGER)の方(FANG)氏は男性だが、それ以外の職員は、ほぼ女性のようだ。
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嘉興国際旅行社有限公司の本社と営業所カウンターを見学した後、会議室に移りヒアリングを行った
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 中国の海外旅行事情は、まだまだ経済発展の途上であること、それと個人旅行だけではビザの発給手続きがなかなか進まないことなどがあり、現在ではまだ一般的ではない。
 今後、更なる経済発展に連れて旅行可能者は増えるだろうが、ビザの発給手続きはいろいろ難しいようだ。
 そんな中では、日中の同業種の企業間での交流があり、日本の企業から「保証書」(この企業の人間は当社が保証する?)を出してもらい、「日本企業の視察プラス観光」という形になれば、ビザが下りやすいので、是非企業間の交流を進めてほしいという提案があった。
 これは、日本で最近よく聞くようになった「MICE」(企業等のミーティング、企業報奨・研修旅行、国際会議、国際展示会、国際見本市(Meeting, Incentive, Convention/Congress, Event/Exhibition)の頭文字をとった言葉で、外国人旅行客の新たな集客方法)の逆の見方(送り出す側の事情)を垣間見たような気がして興味深かった。
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 一方、富士市と嘉興市との友好都市提携は、来年で20周年を迎えるが、旅行会社の支配人である方氏ですら、富士市や来春開港予定の静岡空港のことは全く知らなかった(富士山は知っていたが)。
 日本の観光地と言えば、東京、大阪、京都等の大都市周辺の観光ルート情報は入っているが、地方の観光情報はほとんど入っていないようだ。
 また仮に情報が届いていたとしても、日本の大手旅行社から中国の大手旅行社(本社は上海、杭州等の大都市)の嘉興営業所に入っており、日本各地の情報と平準化されてしまうのでほとんど目立たないと判断しているようだ。
 そのため、是非、富士市内の旅行社と当社(嘉興国際旅行社)の間で交流を進め、富士市や静岡県の情報をもらえれば市内で強くアピールできるし、こちら(嘉興市)側の情報も提供したい。当社でも中国からの送り出しと、日本からの受入れを行っていきたいとの提案があった。
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 今回の議員団や市、商工会議所を通じた使節団の相互派遣は、過去20年近い中では何回も行われてきている。
 しかしこれからは、時間はかかるかもしれないが、個々人のレベルでの観光交流につながるような双方の情報提供の必要性を強く感じたヒアリングだった。

by koike473 | 2008-10-27 02:00 | 観光・シティプロモーション | Trackback | Comments(2)