吉原の再開発を考える研究会

 昨日(22日)の晩は、TMO(タウン・マネージメント・オーガニゼーション)吉原主催の「第1回 吉原地区再開発研究会」があった。
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 この日は、当選1周年記念日に合わせ、午後から、新人議員の自主研究会「チャレンジ改革7」があり、更に、夕方(18:00~)からは富士宮市の新人議員との懇親意見交換会の予定もあった。
 しかし、TMOの方が先に予定されており、「再開発」の研究会は私が部会長を務めていることもあり、当然こちらを優先した次第だ。

 今回が本年度に立ち上がる予定の研究会の第1回目だ。
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 第1回目は、富士市と吉原地区の都市構造や商業の現状を把握するために、市都市計画課から加藤参事に講師として来ていただいた。
 ちなみに、加藤さんは、私と同じNPOふじ環境倶楽部のメンバーで、平日の晩と土日を中心に、15年以上のお付き合いだ。

 講演の中では、データを中心に厳しい現状が次々に明らかにされた。
  ・富士市は、市街化区域の設定が大きすぎたこともあり、市街地が拡散(拡大でなく)し、車での移動を前提とした都市構造になっている
  ・24万都市だが、富士、吉原の中心市街地は、それぞれ商圏を別にし、市街地の規模は10万都市に過ぎない
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  ・更に、ここ10数年の大型店の郊外進出により、特に吉原の商業の衰退が激しく「一人負け状態」(この9年間で、吉原中心市街地での商業販売額は、58%の減少!)
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  ・それでも車で移動しなければ生活ができない、一度体験した利便性は手放せないので、高齢者でも自動車を運転し、高齢者の交通事故が6年間で2.3倍に増えている

 ここまでデータで示されると、衝撃的だ。グーの音も出なくなる。
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 ではこれから、富士市としてはどう都市構造を変えていくべきか?

 おおよそ以下のような話であるべきだと思う。(これは、私自身の「こうあるべき」との意見であることをお断りします)
  ・長期的に考えれば、拡散した市街地や集落(人が住んでいるところ)の全域に、均等に投資をすることは財政的にできない
  ・また、高齢化、交通問題(事故、渋滞等)環境・エネルギー問題などが顕在化する中では、なおさらのこと、拡散を助長する自動車に依存した都市構造とライフスタイルを変えていかなければならない
  ・もっと言えば、今後人口が減っていく中では、いわゆる中心部に何世代かかけてでも富士市の人口を集中させ、こじんまりした中心エリアの中で、「歩き」や「自転車」や「公共交通」によって一般の生活が成り立つような「コンパクトシティ」にしていく必要がある
  ・だからこそ、いわゆる富士、吉原の中心エリアを、しっかりした計画の下で、再整備(投資)していく
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 吉原や富士にお住まいの方は、このような話を聞けば、現状は別にしても、今後に向けて一安心するとともに、行政に期待する。
 「じゃあ、市がぐいぐい引っ張ってやってくれ」となりやすい。

 しかし、「ちょっと待った」だ。
 総論の大きな方向性や計画は、そうであっても(これとて、まとめるのが行政であり、市民の皆さんの意見を聞きながら作成する)、各論の各地区の計画、ましてや具体的な再開発については、当事者=住民の皆さんの「本気のやる気」が必要だ。

 富士市全体において重要な地区だが、それぞれの土地や建物は個人の資産だ。その個人資産の活用を、部分的ではあるものの、市や県、国のお金を使いながら、なおかついろいろな専門家のアドバイスを受けながら検討することができる。

 これで吉原の皆さんがやる気を出さないのなら、本当に吉原は・・・・。
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昨年(平成19年)の大晦日の午後の吉原本町通り

 そうならずに、グイグイ自分たちで引っ張ろうとする人が出てくることを期待しているし、私も、そうであれば、これまで以上にしっかり応援していきたい。

 そんな気持ちで、これからの研究会に臨みたい。

by koike473 | 2008-04-23 22:26 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)  

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