「国家の品格」の藤原正彦氏講演会
2007年 09月 20日
何件かの議案の審議を行ったが、来年4月に新富士駅北側にオープンする「ふじさんメッセ」(産業展示館)の指定管理者選定については、以前から気にしていた案件だ。
第3者から成る検討委員会で選出されたのは、東京の業者だが、それが興味深い。市では、年間の管理料を95,000千円程度×5年間と見込んでいたが、この業者は最初の2年間で計50,000千円で、3年目以降は無料、逆に収益が上がれば、その50%を市に納入するという提案だそうだ。
さまざまな会議や見本市の誘致、開催を全国展開している会社で、何としても富士山の直下で開催したいということだったようだ。
同時に設立、スタートする「富士山観光交流ビューロー」と連携し、初年度からバリバリと稼動するよう、残り半年の準備が勝負だ。
15:00過ぎからロゼシアターに向かった。
「国家の品格」を書いた藤原正彦氏の講演を聴きに行った。TKCという会計士、税理士の皆さんの団体が主催する公開講演会だ。
「法治国家とは、恥ずべきものだと思う。道徳や倫理による自己規制によって社会秩序が守られることが基本であり、それができていたのが40年前までの日本だ」。
「『地球市民』などは机上の空論だ。家族愛、地域愛、祖国愛があって、その上での地球愛だが、日本では、前提となる3つの愛が消滅しつつある」。
「「本来、政治とは8割の中流階級を保つためにあるものなのに、現在の規制緩和策は、1割の勝ち組と9割の負け組を作り出している」。
「日本人が持っている美的感受性や武士道の精神こそが世界を救える」・・・読み返してみると、「何を言ってるだ」と言われかねない文になってしまう。
しかし、講演は論理的であり(さすが数学者)、かつ日本人が持っている道徳観、倫理観を大切にすべきだと言う、私にとっては説得力のあるものだった。
1年ほど前に読んだ「国家の品格」を、改めて読み直してみようと思う。
ロゼシアター東側の潤井川・・・彼岸花の季節になりました。
by koike473 | 2007-09-20 23:21 | 視察・研修・勉強会 | Trackback | Comments(0)