富士山で下草刈り

 4日は、NPOふじ環境倶楽部が主催する「富士山国有林の下草刈り」。毎年この時期に行い、今年で7or8回目になる。平成8年の台風で壊滅的な被害(風で木が倒れた)を受けたエリアに植林した苗木(ここは営林局が植林した)が、下草やツルに負けずに育つよう、10年くらい続ける作業だ。
 前の日から雨が心配だったが、「山はどっちみち天候が変わりやすいからとにかく行こう」と決行した。
 参加者は少ないが、そこは「武器」で勝負とばかり、毎年5台程度しかない「刈り払い機」をそこらからかき集め12台用意したおかげで、午前中で予定のエリアは終了した。
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国有林に入るゲート
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作業前の森
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草を刈って姿全体を現したヒノキ
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ヒノキの枝の上にあったヘビの抜け殻


 実は、このエリアの少し離れた場所に、やはり7or8年前に我々が植林した100坪ほどのエリアがある。毎年、午前中のエリアの下刈りを終えるのが精一杯で、これまで一度も100坪の場所は下刈りをしてこなかった。
 昼飯を食べながら「午後は、100坪の方もやろう」ということになり始めた。しかし、7~8年何も面倒をみてこなかった場所はカヤが人間の背丈以上に育ち、入っていくのも容易ではない。 刈り払い機を使いたくても、ほとんど目立たない苗木もいっしょに刈ってしまいそうなので、カマで切り開いていく。これがやはりなかなかの重労働だ。でも見つかる苗木は少なく、あってもヒョロヒョロで小さい。1.8m間隔でメッシュ状に植えたのに・・・。大半はカヤなどに負けて、枯れてしまったのだ。
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 「捨て子をして、その子のことを何も気にかけずにいた親」(?)のようで、恥ずかしく申し訳ない気持ちで一杯だった。
 せめてものつぐないは、残った子供をしっかり育て上げることか?
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ガスの中での閉会式

by koike473 | 2007-08-05 23:08 | 森林づくり・林業 | Trackback | Comments(0)  

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