第5回合併協議会

 今日は午後から「第5回富士市・富士川町合併協議会」の傍聴に、富士川町中央公民館に出かけた。
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 今回のポイントは、前回から懸案になっている「富士川町に『地域審議会』を設置するかどうか」について。「地域審議会」とは、「合併に対する住民の懸念や不安を解消するために、旧市町村単位(この場合は富士川町)に係る事務に関し、首長の諮問に応じて審議し、意見を述べる検討会」だ。
 富士川町は、富士市に編入される側で、今の体制を変え、富士市の体制に合わせなければならない点がたくさんあると思っているからいろいろ不安だ。今日の傍聴席がほぼ満席に埋まったことからもわかる。
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 しかし富士市側は、小学校区単位に設立されている「まちづくり推進会議」が、より多くの住民の皆さんの声を拾い上げ、総合計画の策定や市長行政懇談会の場面で地区のまちづくりについて提案できる。だから富士川町も「地域審議会」でなく、早くこの「まちづくり推進会議」を立ち上げ、機能させるようにした方が良い、との意見。
 しかし聞いていると、
 ①「地域審議会」は「富士川町に関する事務」、つまり個々の行政サービスのあり方に関する不安を解消することが目的であるのに対し、「まちづくり推進会議」は「総合計画への提言と、善得寺まつり(今泉)などの自主的な地域文化活動の振興」が目的で、そもそも同列に捉えることができないのでは?
②編入される富士川町が不安に思っていること(行政サービスの変化)を具体的に例示し、その対応方法を考えない限り、同じ土俵で議論できないのでは?
と思う。
 また、最後の協議事項となったのが「都市計画」。今まで富士川町では、優良農地以外は、町内どこでも基本的に家を建てることができたが、これから合併し富士市に合わせると、自分が持っている土地でも家を建てられない場所が随分増えることになる。「どうして俺の土地なのに家を建てられないんだよ!」と、かなりの混乱が予想される。でもこれは計画的なまちづくりを進める上では必要なことであり、説明し、理解いただく必要がある。
 しかし、この件については、富士市、富士川町側からも特に意見は出ずに終わってしまった。

 私の結論は、富士市が主張する「まちづくり推進会議」は富士川町でも立ち上げていただくが、都市計画や他の事務(保健・福祉など)で、サービス体制が変わることで混乱や不安が懸念される部門については、期間を区切った形ででも、細やかな説明や対応ができる「富士川支所」を設けるべきだと思う。

 でも本当に、具体的な話をしていかないと、いつまで経っても議論は噛み合わない!
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会場の中央公民館から見る旧国1富士川橋

by koike473 | 2007-07-19 21:42 | まちづくり・都市計画 | Trackback | Comments(0)  

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