新素材「セルロースナノファイバー」(CNF) これからの産業振興のキーワード

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 昨日は、CNF(セルロースナノファイバー)産業振興セミナー「新素材が拓く未来の産業 ~日本には資源も知恵をある~」に聴講参加した。
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 県企業局が主催するセミナーだ。

 皆さん、「セルロースナノファイバー」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
 私はずっと知らず、昨年12月の議会でO議員の一般質問の中で初めて聞いた。
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 セルロースナノファイバー(CNF)とは、植物繊維を百万分の1mm(ナノオーダー)にまで微細化したものであり、植物の細胞を構成する基本物質だそうだ。

 このCNFが今、世界中で「新素材」として脚光を浴びつつある。
 なぜなら、
  ・軽量である
  ・鋼鉄の8倍の強度
  ・熱に対して膨張が少ない
等の特性があるからだそうだ。

 また、植物=森林・木材由来のため、
  ・低価格
  ・カーボンニュートラル=環境負荷が大変低い
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 北米、北欧、日本という森林、そして製紙業が盛んな国々が、その開発・産業利用を巡り競争している。
 日本でも日本製紙、王子製紙等の製紙メーカーがしのぎを削り、「製紙のまち・富士市」にとっても何だか明るい感じがする。
 (下の写真は日本製紙発表資料)
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 用途は、医薬品、家庭用品、自動車、建材、食料品等、幅広い分野が想定される。

 中でも、18兆円というプラスチック市場は大変魅力的だ。

 基調講演をされた京都大学の矢野教授の言葉が印象的だった。
 「IT化が進み、現在紙は電子媒体にとって代わられているが、近い将来は、必ず紙(CNF)の上に電子媒体が乗るようになります」
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 富士市でも「資源」に加え、世界に通用する「知恵」、「技術」を蓄積し、CNFを活用した新産業の育成・展開を図っていくという視点を持たなければと痛切に感じた。

by koike473 | 2015-01-30 08:51 | 産業振興・雇用 | Trackback | Comments(0)  

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